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脂溶性ビタミンの下記の文章を教えてください。
脂質の摂取量が少ないと胆汁酸の分泌が低下し、 胆汁酸によるミセル化が不十分になって、 脂溶性ビタミンの吸収が悪くなります。 ミセル化が???で、ネットで調べても???です。 なので、テキストにあったこの文章がちんぷんかんぷんです。 食生活度バイザー2級のテキストです。 小学生にも分かるように教えてください。
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ドレッシングや油の入った容器を洗ったことはありますか? 水と油というように,水は弾かれてしまうので,水洗いでは油分がキレイに洗えませんよね? ところが石けんを入れて水を少し入れでガシャガシャ混ぜると,洗剤の量にもよりますが,キレイに泡に包まれて油分がキレイに洗い流されるご経験はありますでしょうか? このような作用の分子機構にミセル化が関係しています。 油分は水を弾く疎水性です。洗剤のような界面活性剤は,そのような疎水性分子を内側に閉じ込め,外側は親水性つまり水に溶けやすいので,水に乗っかって洗い流されてくれます。 胆汁酸は,疎水性の部分つまり水に溶けにくい部分と,酸なので水に溶けやすい部分をもっている物質です(誤解を恐れずにいえば,界面活性剤的な役割をしてくれると思うと理解しやすいかな)。水に溶けにくい部分で脂溶性のビタミン(水に溶けにくいビタミン)をつつみこんで,酸の部分を外側にすることで体液に溶ける(その水流に乗っかることが)ことできます。 脂溶性のままだと油分である細胞の膜に引っかかったり透過してしまいます。そのため必要な量を必要なところに届ける前に薄まってしまいます。ところがミセルになって(内側に油分で外側は水に溶ける性格)おけば,水分として吸収されて必要な部分にリンパ液の流れなどをつかったり血流で運ばれていくのです。 そのため結果として脂溶性ビタミンはミセル化にならないと吸収が悪いと見えるわけです。 胆汁酸の量が必要なわけは,ミセル化するにはある程度の量(濃度)がいります。先ほど洗剤も薄すぎるとミセル化しませんし,洗浄効果がないのと同じです。そのため胆汁酸の量が減少すると急激に脂溶性ビタミンの吸収が悪くなるのです。細かい点で割愛している部分がありますが,大まかにはこのような理解で化学の部分と栄養学の部分の設定がご理解いただけると思います。
お礼
大変なお時間を使って、ご丁寧に回答いただき、 ありがとうございました。 とても分かりやすいので、やっと理解できました。 教師の方でしょうか? あまりにもよく分かるので、感激です。 本当にありがとうございました。 おかげで先へ進めます。