SUS変色部のEDX分析結果:C, O, Fe, Si, Crが定量されました
- SUS変色部のEDX分析を実施し、C, O, Fe, Si, Crが定量されました。
- Siが検出されたことから、何らかの付着物がある可能性があります。
- 鉱物油には一般的にSiが含まれることがありますが、具体的な鉱物油の成分は企業秘密のため確認できませんでした。
- 締切済み
SUS変色部のEDX分析で
SUS表面に変色が確認された為、EDX分析を実施した所、 C,O,Fe,Si,Crが定量されました。 熱処理等施している為、C,O,は理解できるのですが、 Siが検出されたということは、何らかの付着物が あるのでしょうか?? また、鉱物油を使用しているのですが、企業秘密ということで、 MSDS等で確認できませんでした。 一般的に、鉱物油にSiは含まれるでしょうか? ご回答宜しくお願い致します。 ZAF法 簡易定量分析 結果を追記致します。 元素 (keV) 質量% 誤差% 原子数% K C K 0.277 26.09 0.07 43.58 28.6074 O K 0.525 30.66 0.17 38.44 72.5692 Si K 1.739 6.15 0.23 4.39 13.5751 Cr K 5.411 10.12 1.89 3.90 22.1591 Fe K 6.398 26.98 3.77 9.69 55.1799 合計 100.00 100.00 以上 また、この変色は熱処理後、酸化皮膜を除去後に確認されました。 酸化皮膜除去ではSi含有のある薬品は使用しておりません。
- 金属
- 回答数7
- ありがとう数3
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
みんなの回答
分析値を見ると酸化物と炭素の混合物のような気がします。金属の酸炭化物が生成することは少し考えにくいと思います。 検討のため下記を教えて下さい。 ・SUS304は本来熱処理をしない鋼種だと思いますが、熱処理の条件(温度、雰囲気、冷却方法) ・酸化膜を除去されたとのこと。その時の除去方法 ・変色の色 ・変色は多数発生しているのか、一部分だけなのか、ある特定形状のところなのか、変色部分の大きさはどのくらいなのか
定量値を見るとSUS酸化物より、有機炭化物(オイル成分由来?)が多いようです。 鉱物油にSiが入っているケースは少ないと思いますが、Si含有とこの処理には関係があるのかもしれません。
EDX分析における質量%がどういう意味を持つのか、詳しそうな2.さんでも返していただいた方がよいですね。そのままの値ではないような。 Niも他のスペクトルに隠れているとか。。。 私も数回、分析依頼した事がありますが、最初に『Na?何これ? → 試料を手で触ったろう!良くあること!』で納得。
Si(ケイ素)は強度を増す効果が有ると同時に、溶鋼中に入った酸素を取り除く(脱酸効果)が有るのです。鋼中の酸素を少なくする事により性能が上がるので、製造過程でほんの少し添加している様です。
一度、ステンレス鋼の基本を以下で確認して下さい。そして、熱処理も。 http://www.jfe-steel.co.jp/products/stainless/img/title03.gif http://www.matec-inc.co.jp/NewsInfo/dictionary/information_metal03.htm http://www.hsk.ecnet.jp/sus-kaisetu.htm http://www.nisshin-steel.co.jp/nisshin-steel/product/market/32stainless/idx.htm http://www.daiwakg.co.jp/TECHHEAT.htm > http://www.netushori.co.jp/story/index.html
JISのSUSの成分規格ではSi<1%などになっていますが、Siを全く含有していないということではありません。使用するスクラップなどからSiが混入するために、実際には0.3%程度含有しています。変色部で検出されたSi量の定量値の判定は難しいでしょうから、1番良い方法は、変色していない部分にもEDXをかけて比較し、元々SUSに含有されていたのか、変色原因物質からのSiかが判断できます。 またSiはSUSの主要元素の中では最も酸化しやすい元素ですので、酸化部分には元々SUSに含有していた量よりも濃縮している可能性もあります。
お礼
ご回答有難うございます。 変色していない部分にもEDXをかけて比較を実施したのですが、 Siは定量されませんでした。 説明不足でしたが、SUS304材にて発生しています。 補足 簡易定量分析結果を追記させていただきましたが、 数値的にSUS304含有成分とは考え難いと思っております。 製造環境から、何らかの外部要因と考えているのですが、 考えられる鉱物油にも、Si含有は考え難いというご回答も 頂きましたので、困っております・・・
Niが検出されないということは、フェライト系かマルテンサイト系のSUSだと思われますが、鋼種によらずSiは0.75~1.0%以下と C 以上に含有してる筈ですが? >鉱物油にSiは含まれるでしょうか? 考えにくいと思います。
お礼
ご回答有難うございます。 検体はSUS304なのですが、仰る通りNiが検出されていない為、 EDX結果はSUS304の結果ではなく、何らかの異物と考えております。 補足にZAF法 簡易定量分析結果を追記致します。 説明不足で申し訳ありません。
関連するQ&A
- ステンレス鋼の不動態皮膜の分析
ステンレス鋼の表面酸化皮膜の組成分析を行いたいと考えています。 専門書等を見て、分析手法としてX線光電子分光(XPS)とオージェ電子分光(AES)が適しているのかなと考えております。 分析精度はどちらも同程度であるように書かれてありました。 もっとも知りたい情報は、酸化皮膜中のクロムの濃度(クロムが酸化皮膜中で基材中に比べてどれくらい濃化しているのか)です。 本当に、どちらの手法で分析しても同じような結果(特にCr濃度に関して)が得られるのでしょうか。XPSとAESとどちらが適しているでしょうか。 ご教示よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 科学
- Fe2O3とCr2O3はpHを下げればFe2+とCr3+になりますか?
ステンレスは錆びないのではなくて錆びにくいということで、錆の中にはFe2O3とかCr2O3が含まれていると思います。これらを除去したいのですが、pHを下げればこれらが溶けてFe2+とCr3+になりますか? 教えて下さい。
- ベストアンサー
- 化学
- 酸洗いによる酸化皮膜の除去
熱処理で酸化皮膜の除去に濃度調整をした塩酸を使用しています。 塩酸で酸化皮膜を除去したあとはなんの皮膜もない状態なのでしょうか? それとも酸化ではない○化によって別の皮膜ができるのでしょうか? ※酸洗いするとさびるので黒さびではなく赤さびができるということなのでしょうか? 技術的なことには詳しくないのですが、教えてください。 宜しくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- Fe2+とFe3+の比
鉱物分析を行い、鉄の割合が全鉄(FeO)として測定された場合、どうやってFeO(Fe2+)とFe2O3(Fe3+)の値を計算で算出するのでしょうか?教えてくださいませんか?
- 締切済み
- 化学
- 酸化膜の格子常数について
kougakubuです。 下記の酸化物の格子常数について調べています。 酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化珪素(SiO2)、酸化クロム(Cr2O3)、酸化鉄(Fe2O3) これ以外の酸化物でも結構ですので、ご存知の方おられましたらご教授下さい。 よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 物理学
お礼
申し訳ございません。 勉強させて頂きます。