鋼の歪みについて知りたい

このQ&Aのポイント
  • FEM解析を始めたばかりの初心者です。FEM解析する際に材料特性なるものを入力しないといけないのですが、その中には「公称ひずみ」「真ひずみ」「対数ひずみ」「相当ひずみ」という4種類の歪みが存在します。しかし、これらの歪みの違いが分かりません。どのような違いがあるのか教えてください。
  • 鋼の歪みについて、初心者ですが教えてください。FEM解析を始めるにあたり、材料特性として歪みを入力しなければなりません。公称ひずみ、真ひずみ、対数ひずみ、相当ひずみなど、いくつかの歪みの種類がありますが、それぞれの違いがよくわかりません。お知恵をお貸しください。
  • 初心者のため、ご教授願います。FEM解析を始めたばかりで、材料特性の中には「公称ひずみ」「真ひずみ」「対数ひずみ」「相当ひずみ」といくつかの歪みが存在します。しかし、これらの歪みについての違いがよくわかりません。ご存知の方、教えていただけませんか?
回答を見る
  • ベストアンサー

鋼の”歪み”について教えてください

FEM解析を始めたばかりの初心者です。FEM解析する際に材料特性なるもの を入力しないといけないのですが、その中に"歪み"とういものがあります。 調べてみると「公称ひずみ」「真ひずみ」「対数ひずみ」「相当ひずみ」と4種類は出てきました。一体、何が違うのか分からずに頭を悩ませております。  ご存知の方、ご教授願います。

noname#230358
noname#230358
  • CAE
  • 回答数4
  • ありがとう数5

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.4

まず、基本の質問に対する回答です。 現代では、ひずみ-応力といえば、すべて、真ひずみ-真応力です。対数ひずみは、垂直ひずみにおいては、真ひずみと同じものです。 構造系のCAE解析の主流は、FEM(有限要素法)ですが、FEMが誕生して50年ほどになります。FEMを使えば、今では大変形や材料非線形であれば、どんな境界条件を与えても、解けるようになりました。 それ以前は、ごく限られて条件でしか解くことができませんでした。それでも、解析解を求める涙ぐましい努力がなされ、いろいろなひずみと応力の組合せが提案されて用いられてきました。 しかし、それももう昔話。今では、すべての解析は、真ひずみ-真応力を用いており、市販の解析プログラムもこの組合せを基本としています。 アルマンジ歪やグリーン歪なども、公称ひずみや真ひずみの拡張版ですが、現代の解析においては、あえてこれらを使用する必要はありません。(ただし、マニュアルなどに記載されていることもあるので、知らないと、「何のことやら?」ということになって、混乱するかも知れません。) 公称ひずみは、ひずみの値が10^-3以下の小さい場合には、真ひずみとほとんど違わず、計算も簡単なので、3番目の方の回答にもあるとおり、実用的な設計計算で適用される線形解析においては、公称ひずみ、公称応力で表示されます。 以下、他の回答者さんへの質問に対する私なりの回答です。 (1)相当応力-相当ひずみは、どのようにして測定するか? 答えを先に言えば、相当ひずみ、相当応力は、測定するものでなく、計算して出すものです。 強いて言えば、棒を引張ったり圧縮したりすると、一軸状態になりますが、この時の軸方向応力と軸方向ひずみが、相当応力と相当ひずみになります。 他軸応力状態の場合には、等方性であれば、フォンミーゼスの相当応力で一軸の引張圧縮状態に置き換えることによって、理論を組み立てています。 (2)加算性の意味が理解できない。 長さ1000mmの棒を引張って塑性変形させ、1200mmにしました。 次にそのことを知らない2番目の人が、さらに引張って、1500mmにしました。 さらに、前2件を知らない3番目の人が引張って、1800mmにしました。 この棒の2件目と3件目だけの報告を聞いた人は、この棒のひずみをいくらとみなせば良いのでしょうか? まず、公称ひずみで考えてみましょう。 2件目の引張りで、  (1500-1200)/1200=0.25 3件目の引張りで、  (1800-1500)/1500=0.2 だから、足して、0.45? それとも、2件目の最初の長さの1200mmから最終的に1800mmになったのだから、  (1800-1200)/1200=0.5? 両方が食い違ってしまいますね? 次は、真ひずみで考えてみましょう。 2件目の引張りで、  ln{1+(1500-1200)/1200}=0.223 3件目の引張りで、  ln{1+(1800-1500)/1500}=0.182 だから、足すと、0.405。 2件目の最初の長さの1200mmから最終的に1800mmになったことから計算すると、  ln{1+(1800-1200)/1200}=0.405 両方が一致しますね? これが真ひずみの加算性です。 以上のことを、1件目の引張から考えると、公称ひずみの方は、最初の長さの1000mmで計算しなおさなければなりませんが、真ひずみだと、1件目の分 (ln{1+(1200-1000)/10000}=0.223)をさらに加算するだけでOKです。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答有難うございます。 加算性について、すっきりしました。なるぼど上記の理由であれば真歪み を断然使いたくなりますね。

その他の回答 (3)

noname#230359
noname#230359
回答No.3

まず線形構造解析に使われる歪は公称ひずみです。既に回答がある様に、変形前の形状を基準にした歪です。線形解析をするだけであればそれだけで充分です。相当ひずみも既に回答がありますが、ひずみも定義ではなく多軸荷重下での応力を、一軸応力の降伏値に換算する為のひずみと思います(V-M応力)。 対数ひずみは真ひずみの事でしょう。これは既に回答されている通りです。 それ以外のひずみは塑性変形を含む非線形解析の理解が必要になります。そこまで踏み込むのであれば、まず弾性力学を勉強して下さい。混乱させたくはありませんが、テンソルひずみが使われ、基準座標系によりさらにアルマンジ歪やグリーン歪というのが存在します。これを理解するにはまず弾性力学を理解されてから、非線形弾性力学というステップをお勧めします。その基準座標系の議論の中で、変形前と変形後のどちらを基準座標系に取るかで公称ひずみになったり真ひずみになったりします。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 難しい内容の話になってくるのですね。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

測定方法ですが応力の方向に応じてひずみゲージを貼り付けて,測定ひずみ から応力を求めるのが一般的だと思います。 実際には(相当)応力の応力方向を特定するのは難しいので,X-Y-Zの各方向に 複数のゲージを貼り付けて,主応力方向の応力成分から計算で求めます。

noname#230358
質問者

お礼

要素奇知さん  ご回答ありがとう御座います。ようやくイメージがつきました。  相当応力の実測定はかなり難しそうですね。(かなりの金額もかかりそうです。) 御礼次いでで申し訳ありませんが、小生なりに調べていくなかで、公称ひずみも 大変形では、「加算性がない」為、対数ひずみに変換しなければならないとの 記述がありました。加算性の意味が理解できないのですが、もしご存知なら ご教授願います。 公称ひずみを常用対数に変換すればいいんだ程度の理解で、なぜその変換 が必要なのかがいまいちよく分かりません。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

材料が引張りなどの一軸応力を受ける場合,一般的には公称ひずみを用い ます。公称ひずみを式で表すとε0=ΔL/L ΔL:のび,L:初期長さです。 引張曲線としては公称応力-公称ひずみ図が一般的ですが,伸びが大きい 塑性域になると実際の応力をうまく表現できないため,真応力-真ひずみ図 を用います。すなわち,応力=荷重/断面積 ですが塑性変形するとくびれて 実際の断面(応力式の分母)は減少しますが,これを補正したのが真応力- 真ひずみ図である。真ひずみには対数ひずみε=Ln(ΔL/L)=Ln(1+ε0)を用い ます。真ひずみ=対数ひずみと考えても良いと思います。 弾性域を考える場合はひずみは小さいので,公称ひずみと対数ひずみの差は 小さく,とくに区分する必要は無いと思います。 また相当ひずみは3軸応力を合成して1軸に換算するとき,相当応力-相当 ひずみ図を考慮します。

noname#230358
質問者

お礼

早速のご回答 ありがとう御座います。 分かりやすい説明で、理解しやすいです。  再度、1点だけ教えてください。 相当応力-相当ひずみ はどのようにして測定するのでしょうか? 「3軸応力の合成」はイメージできるのですが、実際にどのように測定して 値を出すのか、イメージがつきません。  ご存知でしたら、ご教授願います。

関連するQ&A

  • 圧縮での歪計算

    初歩的な質問で恐縮です。 ある丸棒を L0:10mm →L:8mmに圧縮した場合の公称ひずみと対数ひずみって以下のどちらが正しかったでしょうか? 公称ひずみ e=ΔL/L0=(2)/10=0.5 ? e=ΔL/L0=(-2)/10=-0.5 対数ひずみ ε=ln(1+e)=ln(1+0.5)≒0.41 ? ε=ln(1-0.5)≒-0.69 いままで引張場だけで考え来て、急に圧縮場になった場合の計算に戸惑って おります。  解る方、ご教授下さい。 宜しくお願い致します。

  • 鋼材の真応力-真歪み曲線について

    FEM解析に使う材料特性について質問です。 鋼の鍛造解析を行っています。 非線形解析で使用する応力-歪み曲線なのですが、マニュアルによると真応力-真歪み曲線を使用しないといけないと記述されています。そこで引張試験にて真応力-真歪み曲線を求めようとしたのですが、実際に測定できる真歪み域が 0.2%程度です。  鍛造なのど加工では、もっと大きな歪み加工がされると思いますし、専門書 には真歪み1くらいまでの測定値が必要と記述されています。  そこで小生なりに考え、圧縮試験で真応力-真歪み曲線を求めようと思い ました。  その際、歪みの計算は、引張の標点間距離での計算方法(元の長さに対する 加工後の伸び長さ (H-H0)/H0と同じ考えで、元の試験片の高さH0 変形後の高さH から (H0-H)/H0としていいのでしょうか? また応力は、圧縮荷重N を その段階での断面積S で除した値で考えて いますが、その値は=降伏応力と見ていいのでしょうか? 知見のおありの方、ご教授お願いしたします。

    • 締切済み
    • CAE
  • 鋼材の応力ーひずみ曲線について

    FEMで弾塑性解析の実施に当たり、鋼材の応力ーひずみ曲線が必要になります。 どなたかデータお持ちの方いらっしゃれば見せていただけないでしょうか?また、参考になるサイト等があればご照会頂けないでしょうか?    真応力ー対数ひずみがほしいです。無ければ 工学ひずみー工学応力でも結構です。  材質は鋼板で引っ張り応力370MPa (可能であれば 590、440、980)   贅沢言いますが宜しくお願いします。

  • 応力ひずみ曲線の予測

    材料の変形に伴う変化を解析しようとしています。 そこで、あるn乗硬化則に従う材料を仮定して、計算を行っております。(σ=Kε^n) まず、上記の条件下での応力ひずみ曲線の変化を破断まで再現する事は出来るのでしょうか?出来るような気がするのですがどのように計算して良いか悩んでおります。 どなたかご存知の方ご教授頂くか、何か参考になる文献や参考書などをご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けると非常に助かります。 宜しくお願いいたします。

  • 応力-ひずみ ヒステリシスループについて

    とある材料の強度解析をするにあたり、よく教科書などで見かける 材料のヒステリシスループの測定が必要になりました。 測定方法について教えて頂けますでしょうか。 ・通常の引張り試験のように、  荷重-伸びの関係から換算して描画しているのでしょうか? ・グラフの軸は真ひずみ、真応力でしょうか? 言葉足らずでしたが、欲しいデータは「塑性変形域」の ヒステリシスループの取得です。 目的は、FEMにてスプリングバック挙動を正確に知るためで、 ヒステリシスループのパラメータを直接入力する材料モデルに使います。 ですが、測定方法が良く分からなくて質問致しました。

  • RCシェルの応力解析と耐力の算定

    FEMについてあまり詳しくありません。RCの最大耐力を求める時には非線形解析を行わないといけませんが、設計荷重のもとでの応力分布を調べる時には静的な線形解析でいいのでしょうか?コンクリートですので応力解析を行う際にも材料非線形を考えないといけませんか?

  • 鋼材の応力歪曲線と降伏点について

    お恥ずかしいですが、教えて下さい。  現在 鋼材の特性を調べる為、引張り試験を実施しようと考えてますが、 その前に勉強していると疑問が出てきました。 詳しい方ご教授お願いします。JISハンドブックをみていると、同じ材料で降伏点が厚み毎に規定されてます。(自動車構造用熱間圧延鋼板 SAPH等) JISの引張り試験材をみると厚み規定は「元の厚みのまま」とされており明確な基準はない様です。 そこで疑問ですが、同じ材質で降伏点(N/mm2) つまり応力が厚みによって異なる基準になっているのはどう言うことでしょうか? 厚みによって応力が異なるって事は 同じ材質でも試験材の厚みによりSSカーブが異なるってことになると思います。 応力は単位面積当たりの評価である為、厚みが変わるからって降伏点が変わっては 材質の評価にならないと思いますが。。。どうしてJISハンドブックの降伏点(N/mm2)の基準は厚み毎に変わることになっているのでしょうか?  鋼材を使った構造物の弾塑性解析(FEM解析)をする場合、材料特性を参照しますが、厳密に解析しようとする場合、JISのハンドブックを適用すると同じ材質であっても使用板厚(部位)によって材料特性を変える必要が出てくると思います。 そんなことあるのでしょうか?  宜しくお願い致します。

  • Ni-Cr系合金のヤング率について

    お世話になります。 ひずみゲージなどで金属抵抗体として使用されます Ni-Cr系合金のヤング率をご存知の方がおられましたら ご教授よろしくお願い致します。 また、このような材料特性が載っているサイトなどございましたら ご教授お願い致します。

  • 正弦波発振回路のひずみ率周波数特性

    ウィーンブリッジを用いた正弦波発振回路で発振した正弦波のひずみ率を測定し、縦軸ひずみ率、横軸周波数(対数目盛)の周波数特性のグラフにしたところ、周波数が高くなるにつれ波のように変化しながら0.2%前後に収束していきました。ただ単に指数関数的に減少しているとは考え難く、原因が見当もつきません。どなたかご存知でしたら教えてください。お願いします。

  • 背骨や首の骨の歪みを治したい。

    以前レントゲンを撮った際、背骨に歪みがあると指摘されました。 また、首の骨が正常とは逆の反り方(背中方向へ膨らむように弧を描いている)を していると言われました。 現在私は、うつや不眠、自律神経失調症状で通院もしています。。 頭の締め付けられる感覚(緊張型頭痛かもしれません)も頻繁にあり、 体のだるさ、頭の重さ、疲れやすい、朝起きられないなど、 身体的な症状もあり、もしかしたらこれらの症状が、骨の歪みから 来ている部分もあるのではないかと考えています。 首のレントゲンを撮ってもらった際に診察を受けた医師からも、 骨の歪みから症状が出ているのではないかと言われました。 こういった背骨や首の骨の歪みを矯正してくれる、 整体やカイロなど治療院を探しています。 また歪みを治す良い治療法などあれば教えていただけないでしょうか。 私は西武池袋線沿線(都下)に住んでおります。 出来れば沿線で良い医院をご存知でしたら、お教えいただけたらと思います。 その他の地域でも良い医院があればよろしくお願いします。 (お礼が少し遅れることがあるかもしれませんが、 どうかお許しください。)