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冷しばめと焼きばめの使い分けの基準は?
- 冷しばめと焼きばめの使い分けには、加熱と冷却の仕組みを理解することが重要です。
- 焼きばめは加熱して穴を膨張させる技術であり、冷しばめは軸を冷却し収縮させる技術です。
- 具体的な使い分けの基準は状況によって異なりますが、材料や製品の特性、加工の効率などを考慮する必要があります。
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大まかで良いとのことですので、、、。 素材は鉄系だと仮定して話します。 鉄は加熱しますと膨張します。素材の形状が大きなブロックで、嵌め合いの穴が 小さいと、加熱すると穴は小さくなって相手の部品が嵌らなくなります。 (膨張が穴を小さくする方向に向かう) 素材がリング状であれば、加熱すると内径は大きくなって焼き嵌めが可能に なります。(膨張がリングの肉に向かうため内径を大きくする方向) 従って素材が大きく穴が小さい場合は、打ち込むほう(軸)を冷やして小さくするのしかありません。 私の所ではサブゼロ処理用設備でФ80程度のガイドピンを 約 マイナス 70~80度に冷やしてストンと入れてます。(ちなみにガイドピンは市販品です) 鉄の膨張係数は0.012/degM程度と思います。(1m1degの変化で0.012mmの変化) つまり常温との差がアバウトで90degありますので、 80mmX90degX0.012÷1000が期待される収縮です。が、どうもそこまで収縮はしないようです。(内部までの冷却の保持時間かも?) 従って公差には充分注意が必要です。 以上使い分けは設計する構造によります。健闘を祈ります。
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焼結合金やファインブランキングのダイスには焼きばめをつかいますね、 でも外側か大きいものでは暖めるのが大変です、鍛造のボルスターセットに ガイドピンをしっかりはめ込みたい場合などです、 この場合にガイドピンを冷やすことは本体を暖めるよりは楽です このように作業性から選択されるのも一つの理由でしょう。
お礼
回答(2)さん同様、大変勉強になります。作業性の良し悪しも設計する上で大変重要な要素であるということは常日頃、上司に”どうやって組むんだよ!”とか、”組み付けるのはそれでいいにしても、メンテナンスするときはどうすんだよ!”などと指摘されている事を今更ながら思い出されます。 この度は、お二方に大変すばらしいアドバイスを頂戴いたしましたので、とりあえず回答は一旦、締め切らせて頂き、あとは自分で勉強してみたいと思います。ありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。
お礼
大変勉強になりました。焼きばめは、穴を大きくするのものだと思い込んでいました。形状により穴を小さくする方向に膨張する場合があるとは、恥ずかしながら全く考えておりませんでした。今一度、会社の図面を見直してみます。重ねて御礼申し上げます。