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SCM440材の硬度及び使用用途について

初歩的な質問で恐縮ですが、SCM440材の焼き入れ硬度の違いによる具体的な使用用途をおしえていただけませんか?特にHRC50以上まで上げた場合の使用例およびメリット、デメリット等が判れば幸いです。

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.2

破断したSKD11材の焼もどしは低温だったのでしょうか。衝撃値が低くて破損に至ったのであれば、510540℃の高温焼もどしをすれば、靱性は格段に向上します。引張強さは硬さと非常に大きな関係があり、靱性を優先するために硬さを下げることにより、静的な引張強さは低下します。SCM440材のように質量効果が大きい材料は、大物になると表面から内部に入るにしたがって、徐々に硬さ値が落ちるため、製品としての引張強度は小さくなるおそれがあります。表面から中心まで均質に焼入硬さが入る材料を選定された方がよいと思います。衝撃値:SKD11 低温焼もどしの時 2kg・m/cm^2 高温焼もどしの時2.5Kg・m/cm^2 SKS3 450℃焼もどしの時 3.0Kg・m/cm^2という目安です。SKD11材が引張強さが不足して破損したのか、衝撃的な外力によって破損したかによって対策が全く異なるので、その原因追及が重要だと思います。

noname#230358
質問者

お礼

破断したSKD11は衝撃力で破断に至ったものと考えています。焼きもどし温度を指定しなかったため、硬度は不明のままです。現在は使用位置を変更し断面を極力大きく取れる様にし、SCM440で硬度指定をどの範囲にするかで迷っておりました。回答有難うございました、再検討します。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

SCM440材は構造用合金鋼です。JISでは焼入後、530670℃の高温テンパーを施し、HB 285341(HRC 3037)程度の比較的低めの硬さで使用することになっています。各種の軸など靱性を重視する目的で使用されます。HRC50以上という高めの硬さに熱処理する場合には、焼もどしが200℃前後の低めの温度になります。この場合には、靱性が低いというデメリットがあります。HRC50位の硬さと靱性の両方を追求するならば、SKS3で400450℃の焼もどしを行った方が良いと思います。

noname#230358
質問者

お礼

回答有難うございます、参考になりました。顧客の要求は引張強さと靭性を要求しています。以前、トライにおいてSKD11を使用しましたが、破断してしまい、現在SCM440にて検討中です。ちなみにSKS3の引張強さ、衝撃値等が判れば教えていただけませんでしょうか。

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