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SCM415熱処理に関する質問
- SCM415熱処理について、高周波焼入れの条件が無理であるという回答がありました。
- 代わりに浸炭をすると可能性がありますが、深さの要求を満たせない可能性があります。
- もしくはSCM440なら高周波焼入れが可能ですが、硬度がHRC55になります。
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SCM材であれば浸炭焼入れが妥当です. ただし、表面硬度は通常、0.61.0mmと高周波焼入れに較べて浅くなります. HRC40で有効深さ1.01.5はSCM材では困難です.所望の表面硬度がHRC40と割と低いことより耐磨耗性でなく強度が必要なのだと考えます. 等価強度としてはS45CHに高周波焼入れ深さ1.02.0、表面硬度HRC5259、あるいはSCM415で浸炭焼入れ深さ0.61.0表面硬度HRC5862程度が推奨できます.SCM440は強度はこれ以上ですが材料費が高くなります.
その他の回答 (1)
焼入れが可能(有効)な鋼材と言うのは、乱暴な言い方をすれば一般的に炭素の含有量が0.35%以上です。 SCM415は、いわゆる浸炭用の鋼種ですから、炭素含有量は、低くしてあり、高周波焼入れでは、硬度を上げられないです。 SCM440なら、確かに焼きは入りますが、当然、効率の良い高周波焼入れなら、硬度は上がってしまいます。 偶然、条件に合った処理になってしまうことは有っても、狙っては、無理でしょう。 そこで、条件を満たす熱処理と言うよりは、どんな使い方をして、何を目的に熱処理をするかと言うことに視点を変えては如何でしょうか? あえて、SCM415を選んでいる以上、回転軸か、ガイドの軸でしょう。おそらく、耐ねじれか、耐摩耗を目的としているのではないでしょうか? それであれば、鋼種をSCM440にかえて、硬度指示を上げてもなにも問題ないと思います。 部品の靭性を保ちたいという目的も含んでいるのでしょうから、内部まで、硬度が入って脆化するのを嫌っているだけでしょう。 設計の方に確認してみるのが第一です。
お礼
ご回答有難うございます。 >条件を満たす熱処理と言うよりは、どんな使い方をして、何を目的に熱処理をするかと言うことに視点を変えては如何でしょうか? 私も目的が一番重要だと思います。鋼種変更の線で設計の方と相談したいと思います。有難うございました。
お礼
ご回答有難うございます。 ご回答頂いた内容を設計の方に説明し、素材変更の方向で調整中です。 詳しいご説明を頂きまして有難うございました。