鋼材の選択基準とは?

このQ&Aのポイント
  • 鋼材の選択基準とはどのような性質を基準にするのかを解説します。
  • S45CとS35Cの違いや、材料の長さの選択基準についても説明します。
  • 供給側としての視点から、オーバースペックの材料やハイグレードの材料の供給についても考えてみましょう。
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素朴な質問ですが

 そもそも、必要な鋼材を選択する際いろいろな基準があると思いますが、どのような性質を基準に材料を選択するのでしょうか。わかりやすく説明した書籍やサイトがあれば教えてもらえないでしょうか。  説明不足で申し訳ありませんが具体的には 1.なぜそのお客様はS45Cがほしいのか。   (S35Cではだめなのか) 1.なぜそのお客様は○○mの長さがほしいのか   (××mではだめなのか) など、材料の選択に対し一般的にどのようなことを考慮して行っているか基本的な知識として知っておきたいのです。供給側の立場としては、オーバースペックの材料を使用してたり、逆にもう少しハイグレードの材料を供給したほうが良いのではと常々疑問に思っています。

noname#230358
noname#230358
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みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.4

こんにちは 自分の場合 1.ご質問の例に限れば、S35Cを使わずS45Cなのは市場性です。加工屋さんにて機械の片隅に転がっている機械構造用炭素鋼はほとんどS45Cのはずです。金型業界では、S55Cが多いようですが。小ロットの際わざわざ材料手配せずありあわせで製作出来るよう配慮の結果です。 2.長さの件は自分も駆け出しの頃は素材長さからの材料取りを特に気にしないで長さを決めたりもしていましたが、現在はサブロク、シハチの板から何枚取れるか、型材も100mm短くすれば1本多く取れる等結構考慮します。経験浅い設計者の場合、このようなことを逆にアドバイスされると良いと思います。 もちろん機能的な理由で特殊材を使う場合または量産などにおいて材料をある程度まとめて購入出来る場合この限りでありません。 設計者と製作者が面会の機会が有り,使用方法等相談しながらすすめられれば一番よいですが。

noname#230359
noname#230359
回答No.3

皆さんの意見がそれぞれ正しいと思います。 弊社でも機械設計をしています。また部品加工もしています。 それぞれの担当者の意見があります。 ●材質に関しては  設計担当は安全を見てオーバースペックになりがちでしょうし、  加工担当からすれば、加工しやすさや変形しにくさを優先したがるでしょう。  両者の意見が合致すればベストの選択ですが、 食い違った場合は調整が必要でしょう。  そのときに材質のスペックを見比べて妥協点を探ることになるでしょう。 ●サイズに関しては  加工担当がコストを考えて、同じ部品でも1個作るのか、複数個作るのかで  材料のサイズが違ってきますよね。 材料供給側としては、お客様から相談されるような関係が築けるば良好な関係なんでしょうね。 参考に材料、金属の特性などを弊社HPのデータベースで掲載しています。

参考URL:
http://www.jng.co.jp/
noname#230358
質問者

お礼

ご意見ありがとうございます。お客様の意見を良く聞くことがすべての出発点であることがわかりました。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

ok_engさんから面白い回答があったのですが、違った観点から一つ。  材料の選定というのは、実はとても重要なことだと考えていますので、ちょっと本題から離れるかも知れませんが、工業材料全体を視野にいれて考えてみました。(ごめんなさい!長文になってしまいました。)  概ね、材料選定に関しては設計者が理想的な物理特性を要求しがちですが、加工現場からは加工コストとの関係で加工精度などのクレームが、営業からはコストに関するクレームが返され、設計者に見直しを迫るというような循環で収斂すれば、自然と妥当な選択ができると思っています。  この様にして得られた選定の条件とは、物理条件(使用温度、強度、硬度、熱膨張、塑性変形やエージング効果などの安定性、人体&環境への安全性など)、加工性(加工精度、加工歪み、材料自体のバラツキ、加工コストなど)、営業(入手性、話題性、総合コストなど)がバランスしたものと見なすことができます。  しかし、このようなループからは常識的な解しか得られず、大きな飛躍はないとも考えられます。設計者は、時には周囲が驚くような選択もしてみると良いのではないでしょうか。  極端な例かも知れませんが、オーバースペックな材料であっても「話題性」がその製品を「売れ筋」にすることだってあります。  それから、これからは「リサイクル」という概念が材料選定の重要なキーワードになると思います。  工業材料は、ニーズがあってこそ新たな材料や規格が開発され発展するという面もありますので、そこが面白いところでもあります。  さて、本題ですが、結論はok_engさんと同じです。  お客様とよく話し合うことは、双方にとって+になると思いますが、蔵さんが初心者ということを前提とすると、謙虚に「なぜこの材料を選んだのかを教えて下さい」と切り出すのがよいように思います。  一生懸命考えていてくれるんだなあという印象が、お客様に伝われば、きっと面白い話が聞けるのではないでしょうか。 参考文献: 鋼の選び方、小池栄一郎著、アグネ出版 新素材・新材料の全て、ニューマテリアル研究会編、日刊工業新聞社 金属なんでも小辞典、増本健著、BLUE BACKS、講談社

noname#230359
noname#230359
回答No.1

こんな例は如何でしょう。 >1.なぜそのお客様はS45Cがほしいのか。   (S35Cではだめなのか) 普通のご飯を食べたい時,水を多くして炊くとお粥になってしまいおいしくありませんが、体の具合が悪くお粥を食べたい時、お強飯でも困ってしまいます。 同じお米でも炊き方、用途・目的に合った水加減が必要ですね。 >1.なぜそのお客様は○○mの長さがほしいのか   (××mではだめなのか) お腹が空いたからといってたくさん食べて良いというものでもありません。腹八分目、これが健康のもとです。 かといって、ダイエットの為とかいって食べないのも健康に良くありません。 必要なものを必要なだけ取る、これが大事と思うのですが・・・。(基本的には) >供給側の立場としては、オーバースペックの材料を使用してたり、逆にもう少しハイグレードの材料を供給したほうが良いのではと常々疑問に思っています。 疑問に思ったことをお客様に情報として提供すること、これは非常に大事な事と思います。ひいては良い面として自分に返って来ます。 お強飯を食べたいというお客様に,赤飯もあるが栗お強飯もおいしいですよと言って教えてあげることは、ユーザーにとってはとてもありがたいことです。 変な例で述べましたが本質をとって戴ければ幸甚です。 分かり易く説明したという書籍は持ち合わせていませんが,下記の本を参考にしています。   書籍名  鉄鋼材料選択のポイント・増補改訂版   著者   大和久 重雄   発行所  日本規格協会   価格   1900円(1985年)

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