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都留重人が指摘した三面等価の意義
都留重人が指摘した三面等価の意義 三面等価というのは、大体のことは既に認識されていたことではないかとおもうのですが、彼がどういったポイントを指摘したことで、彼の名前がその分野の領域に残ることになったのでしょうか?
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国民所得の三面等価ではなく、ケネーの経済表とマルクスの再生産表式とケインズの集計概念(国民所得の概念)の間の相互関係を明らかにしたことでしょう。 アメリカのマルクス主義者(マルクス経済学者)にスウィージーという人がいて、スウィージーの主著が「資本主義発展の理論」(鶴重人訳、新評論,1967年)で、この本の445-454ページの補論Aに都留重人の「再生産表式について」が収められていて、3つの概念の相互関係が論じられています。この本は絶版になっているかと思いますが、大学の図書館にならあるでしょうから、借り出して読んでみてはいかがでしょうか?なお、都留重人には「近代経済学の群像」(岩波現代文庫)という本があり、エピローグ「ハーヴァードの黄金時代」にはスウィージーの遍歴という項目があるので、読んでごらんなさい。都留重人が在籍した当時のハーヴァードには教師にシュンペーター、ハンセン、レオンチェフ、学生にはサミュエルソンをはじめ、スウィージー等々経済学の歴史に名を残す人たちが輩出しました。
お礼
どうもありがとうございます。とりあえず、彼の業績の相対的位置が漠然とですが、わかりました。ありがとうございます。