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血液型と性格に科学を持ち出すことへの危惧

こんばんは。 表題の件、科学的な実証が不可能という結論で理解していますが、 解釈の世界でお付き合いくださると幸いです。 前提:ABO式血液型の種類と心理的な特性の間に有意差は見られない(統計学上の話) しかしながら、私はこう思います。 この前提は「統計学」の立場での結論であり、実際には「ない」ことも実証できないのです。 したがって「関連性がある」とも「関連性がない」とも、科学的な根拠をもって証明することはできない。 つまり、ぶっちゃけ 「血液型と性格なんて関係ないよ」 というのもまた非科学的ともいえるのではないか。と。 「関係ある」の学説が否定された=「関係ない」と結論付けられるのか? というつっこみが入りそうなのです。 将来ビッグデータの処理が進化し、この実証が都合よく進められるという可能性も危惧しています。 このテーマは、科学に持ち込まないでほしいところです。 ご意見聞かせていただければと思います。 よろしくおねがいします。

専門家の回答 ( 1 )

回答No.4

こんにちは。 読ませて頂きました。 >この前提は「統計学」の立場での結論であり、実際には「ない」ことも実証できないのです。 >したがって「関連性がある」とも「関連性がない」とも、科学的な根拠をもって証明することはできない。 正しい推論だと思います。 血液型と性格は関係ないという場合、性格特性を問題にしている人からの批判が多いのではないかと思っています。 血液型の性格論というのは学問的ではないという批判はありながらも、性格論の中では、星占いとかもそうですが、タイプ論的なものだろうと思います。 そもそも論の立て方の立て付けが違うんだと思います。 人の性格についての心理学上の研究姿勢としては「特性論」と「タイプ論」の2つのものがあります。 いわゆる統計で明らかになる性格というのは「特性論」というもので、人と比べてどうこういうというのが特性論です。 よく自分にはこういう特性がある、こういう傾向があるというとき、人と比べてどうこうといっているわけですね。 例えば、偏差値とか、100メートルのかけっことか。 例としては、ウサイン・ボルトは100メートルを速く走ることにおいて誰よりも優れた特性を持っているというようなことになるわけです。 ところが、タイプ論では、MBTIがそうですが、外向・内向の大きな性格分類があって、思考・感情・直感・感覚が各々にぶら下がっており、さらに知覚型と判断型というものがあるので、人の性格を16個に分類します。 人の心は、それらのパーツが一定の規則で組み立てられており、これによって性格が決まると考えます。 これはユングという心理学者が考えた性格論で、外向・内向という言葉は聴いたことがあると思います。 この細かい説明は省くとして、さまざまな観察から心の仕組みを明らかにしたところ、そういうタイプわけが可能だと考えたわけで、これは誰か他人と比べてどうこうというわけではありません。 例えていえば、みかんとキリンを比べて、このミカンはどれくらいキリンらしいかという比較は、まったくナンセンスですね。 その人の中で自分の心がどういう仕組みになっているかを知るのがタイプ論です。 この性格論における特性論が、統計を使っているわけで、世の中にある性格診断のほとんどが統計を使った特性論的性格診断だといわれています。 それで、どうも批判の内容を見ていると、人の性格が4つに分かれるなんて乱暴すぎるとか、人の性格はそんなに単純なものではないとか、人の性格なんて現象として表れているにすぎないのだから、統計的にしか語れないというような批判ですが、これは全部タイプ論の性格論についての批判だと思います。 そもそもタイプ論を批判する仕組みとしてはこんなところです。 さて、血液型の話に立ち返ると、私は私はB型ですが、B型という人の性格というのはあると思うんですね。 血液型は遺伝で決定しますが、同時に、親の性格は内向・外向というものが遺伝的に引き継がれるということを言う人もいますし、記憶さえも隔世遺伝するということが最近は言われています。 さて、それでこれを実証するとしたら、血液型を決定する遺伝子が脳の神経回路にどのように影響しており、例えばドーパミンやセロトニンやオキシトシンの分泌にどのように影響しているかを脳科学的に明らかにする必要があります。 これをやったら、何か違いが出るかもしれません。 多分、やったら面白い結果は出るでしょうが、あまり役に立たないでしょうし、儲からないので、やらないと思いますが。 これは統計とは逆向きに、現象を原因とか原理とかから説明するというやり方ですね。 それと、血液型によって病気になりやすいとかなりにくいという話があって、先の純粋ブラジル人は全員O型とかという場合、病気によって人が選別されたといえるわけです。 これはオーストラリアのアボリジニもそうですし、北米のインディアンもそうです。 病気の生き残りなわけですね。 そうすると、これが神話の形でどこか記憶に残っていて、ある種の性格を決定づけるということはあるかもしれません。 ところで、血液型性格論はどこまでグローバル性を持つのかという問題もあります。 私はB型ですが、A型がマジョリティを占める日本の社会で育ちましたから、もしアメリカで血液型性格論というものがあったとして、アメリカ人を研究して発展していったとしたら、ひょっとしたら、私は典型的なA型と見えるかもしれません。 これは有り得ることで、日本の精神科医が日本の臨床経験でアメリカ人を診断したとしたら、多分、ほとんどが人格障害と診断するように、精神的なものや性格的なものはかなり文化的背景に左右されますので、グローバルにどこまで世界中で通用するかはわからないわけです。 私は性格をそもそも分類することにはあまり意義があると思っていませんし、知らないよりは知っておいた方がいいくらいのものだと考えています。 しかし、あなたが科学についてお考えになったことは大変素晴らしいので、科学方法論という分野があるみたいですから、是非、ご検討なさってください。 回答になってますでしょうか。

Yepes
質問者

お礼

ありがとうございます。専門家の立場からの知見をいただけるとは光栄です。 方法論にも様々なカテゴリがあり、それぞれの立場を明確にしたうえでの論争が欠かせないことも学びました。身に着けるとしかりとした展開ができそうです。 ここで初めて申し上げますが、このテーマ、中学2年の時に関心を持ち、支持していたのですが、高校1年のときに、自分の運命が生まれつきの特性で決定されているような恐怖感から、とうとう血液型を詐称したのです。 実際はAだがBと詐称 それを30年間続けました。酒の席で血液型の話がでるたびに鼓動がなりました。 しかし、その課題と向き合おう、また自分の属性を受け入れよう、という考えにいたりました。 脳科学が進化し、体内の成分と脳神経の活動が検証されたら、影響の有意差は実証できる可能性はあると私も考えていますが、実験結果の解釈や、判断はきっと慎重にならざるを得ないと思います。グローバル性もあり、 またよく言われている「自己成就」も入ってくるでしょう。 動物実験できればいいですが、4種類の血液型をもつ動物はいないものでしょうかね。 今後とも何かの期にお付き合いくだされば幸いです。 よろしくおねがいします。

Yepes
質問者

補足

いろいろ調べた結果、否定派と肯定派は基本的な会話自体ができていないようです。この部分に焦点をあてて、両者の会話を成立させるような動きに期待しています。系統としては、クレッチマーの提唱した体型論と同じだとおもいますが、統計学以外の方法論ができてもよいように思います。

吉田 修(@osamucom0409) プロフィール

産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会) 吉田修(株式会社Dream・Giver) ■ご質問者・みなさまへ■ コーチング最新メソッドを使い、自分でできる、気持ちの切り替え方法をご提案しま...

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