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裁判官は独任制国家機関か
裁判の記事をみると、裁判官の氏名がよく出されています。 政治家と同じような扱いと思います。 裁判官は、検察官と同じように、独任制国家機関なのでしょうか? だから、氏名を出されているのでしょうか?
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裁判官は、検察官と同じように、独任制国家機関なのでしょうか? ↑ 裁判官は、裁判官独立の原則(憲法76条3項)により その任務は独立して、つまり他の干渉を受けません。 検察も裁判官に似た独立性を保障されていますが、 その独立性は、組織としての独立性であって、検察官 個人の独立性ではありません。 この意味で、裁判官は検察官と同じ、独任制では ありません。 だから、氏名を出されているのでしょうか? ↑ 独立性ではなく、判決に責任感を持たせるためでしょう。 最高裁判事の場合は、国民審査も観点もあります。
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- fujic-1990
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私は裁判の専門書を読まないので、裁判官が万引きしたなんて事件以外で、下級審の裁判官の名前が出たのを見た記憶がないのですが、最高裁で、判例変更など画期的な判決が出た場合に、その判決に加わった「最高裁判事」の名前とどういう意見を述べたかなどが新聞記事に出ることがありますね。 最高裁の判事の氏名や、加わった事件、どういう判決を出したかなどが新聞などに載るのは、裁判官が独任制だからでも、政治家と同じ扱いをするからもありません。 後日、「(最高裁判事の)国民審査」制度で、国民が審査する時の材料にしてもらうためです。 国民審査を経て最高裁判事が決まる(当選する)わけではなく、国民審査は、すでに判事をしている人を罷免できるだけですので、政治家と同じ扱いだとは言えないと思います。 下級審判事、判事補を対象とした一般国民による「罷免制度」はありませんし、国民による選任制度もありませんので、一般の新聞等に氏名が載ることはほとんどないと思います。 裁判の専門書に載っているとすれば、それは研究のためでしょうね。 なお、検察官が、「検察官一体の原則」の下で統一的行動をとる「独任制の国家機関」であることは、お書きの通りですが、裁判官は、誰からも指示・監督を受けず、自分の良心と法律にのみ従って判決を出すことになっていますので、少なくても「独任制国家機関ではない」ことになります。 上訴されて、上級審に付託された事件で、上級審が下級審の判断を否定することはありますが、下級審が上級審判断に拘束されるのは、その事件の、上級審判断と矛盾した部分だけです。それ以外は自由です。