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日本語のある方言からの似ている段階
この前、九州の方言を話していたスポーツ選手がいて、一部意味がわからなかったです。 言語と方言の分類ですが、似ていて違う分類はイタリア語とスペイン語、中国語の普通話と広東語やビン語など、あるいはドイツ語でも低地ドイツ語やスイスドイツ語といわれるような分類がありますね。 これらにも段階があると思いますが。 日本の方言も大きく何区分かされたりしますが、実際はおおきな区分以上に方言はさらに分かれたりもしますね。 日本語のある方言区分、日本語族の派といった分類、文法や語彙で共通部分があるアジアの言語などニュアンスの違いや微妙な発音の差から、違う言語といえるまでどのような段階があるのでしょう?
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>違う言語といえるまでどのような段階があるのでしょう? ⇒ちょっと長くなるかも知れませんが、言語一般について以下のとおりお答えいたします。 A.言語の類縁関係 「言語類型論」(言語の類縁関係を調べる言語学の下位分野)では、対象言語の文法・語彙・発音などを比較対照して、その近似性・疎遠性を数値化し、それらの言語が同一語源に発したものか、単なる借用などによる類似にすぎないものか等を推理判断します(この手法を、「内的再建法」などと言います)。 これで分かった代表例が印欧基語で、ロマンス系言語(フランス語・イタリア語など)、ゲルマン系言語(英語・ドイツ語など)、スラブ系言語(ロシア語・ポーランド語など)が、3万年ほど前は1つの言語であったと考えられる、というものです。 なお、この方法で類縁関係のない孤立した言語の代表例と言われるものが2つあることが分かりました。それは、日本語とバスク語だそうです。 B.方言の分かれ目を見る 方言区分に使われる言語学的手法の代表の1つが「言語地理学」です。大きな地図上に、等圧線に似たような「等語線」や「等音線」が描かれているのが「言語地図」です。かつて私はスペイン語の言語地図をかなり詳しく調べた経験があります。タタミ大の地図上にルーペで見ないと分からないような小さい文字や発音記号が書き込まれています。 これで分かったこともいろいろありますが、例えば、スペイン語とポルトガル語の分布は必ずしも政治上の国境と一致しないこと、両語の境目の移行は極めてなだらかで、いつのまに変わったか分からないほどであること、等語線や等音線の流れは必ずしもスムーズでなく、ジグザグしたり飛び地になったりすることが多いこと、などでした。 もし、この両国が政治上別の国に分かれていなければ、一方の言語が他方の言語の一方言として扱われているのかも知れません。事実、ポルトガル語はスペイン北西部のガリシア語とそっくりの面が多くあります。 なお、日本語の場合、琉球方言はかつて別の独立した言語とされたこともありましたが、今ではそれは日本語の一方言であることが証明されています。 C.その他、補足 1.地球上にある数千(一説によれば、約5千)もの言語が、すべて4つの類型に分けることができるそうです。その4つとは、以下のとおりです。 (1) 分析語(英語・フランス語など)、(2) 膠着語(日本語・トルコ語など)、(3) 孤立語(中国語・タイ語など)、(4) 包摂語(エスキモー語・アイヌ語など)。 2.日本語の方言は、東北弁とか関西弁などがよく知られていますが、もう少し細かく区切ると、以下のように11ほどの地域方言に分けられているようです。 (1) 北海道方言、(2) 東北方言、(3) 関東方言、(4) 東海東山方言、(5) 北陸方言、(6) 近畿方言、(7) 中国方言、(8) 四国方言、(9) 豊日方言、(10) 肥筑方言、(11) 薩摩方言。 以上、ご回答まで。
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- f272
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言語と方言の区別は曖昧です。一つの言語のうちの方言とするのか,別の言語とするのかは,政治的に決まります。言語学上の距離とは一致しません。 言語区分の段階は研究者によって異なり,統一されていません。