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F35戦闘機

日本はアメリカからF35戦闘機を購入しますが、F35なら中国やロシアの戦闘機に勝てるのですか?

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回答No.3

一応、勝てる性能を持たせて開発された戦闘機ですが、戦闘機には「防空戦闘機:つまり対航空機戦を行う戦闘機」と「多目的戦闘機:対艦攻撃や対地攻撃なども行えるようにしている戦闘機」があり、F35 は後者の戦闘機です。 Stealth 性を備えた最新の第五世代戦闘機ですので、中国の「殲撃 10 (Israel の Lavi 試作戦闘機に似た戦闘機)」「殲撃11 (Russia の Su-27SK/Su-27UBK に相当)」や Russia の Su27~35 や Mig29 といった現行の第四世代戦闘機には充分に勝てる性能を有してはいるのですが、もともと「戦闘機を撃墜することに特化した戦闘機」ではありませんので、その優位性は限定的です。 「限定的」というのは空自が 4 機運用している E767 や 13 機運用している E2C/2000 早期警戒機で発見した目標に対して相手の航空機に発見されないよう Stealth 性を活かして接近、反撃される前に長射程の Missile で相手を撃墜するという能力に於いては中国や Russia の現行戦闘機群に大差を付けて優位性を持つものですし、近距離格闘戦闘になっても 1:1 ではなく「多数:多数」の混戦状態ならば自身の Radar で索敵しなくても僚機の Radar に映し出された Data を貰って相手を攻撃したり、自身の Radar には映っていても残弾が無い等のように自身が攻撃できない状態でも、攻撃可能な僚機に Data を送って攻撃してもらう、自身は電波を一切発することなく僚機からの Data で攻撃するといったことができますので「Team Work」戦闘能力を活かす戦術を磨くことにより現行の中国や Russia 戦闘機に大差を付ける戦闘能力を得ることができます。 但し、A No.1 kagakusuki さんが仰るように自衛隊は専守防衛の原則、つまり「誰か、最初の 1 機が攻撃を受けない限りは反撃してはならない」ことになっており、格闘運動性能に於いては現行の空自主力戦闘機である F15EJ よりも劣り、九 F4EJ 並ではないかとさえ言われる F35 では最初に攻撃を受ける空自隊員は死を覚悟することになるでしょうね。……空自の F15EJ は世界で唯一、近距離後方から誤射された AIM9L 赤外線誘導 Missile から逃れて Pilot が生還した (機体は海に落下、引き揚げられたボロボロの機体はとある場所に展示されていました) 実績があるのですが、幾ら凄腕の空自 Pilot でも F35 でそんなことができるかどうか(^_^;)……。 F35 は F4EJ に替わる多目的戦闘機ですので 42 機しか調達されません。……これは対艦攻撃用多目的戦闘機である F2 が 98 機製造されていることと較べてみても極めて少なく、日本の主力戦闘機ではないことが御判りのことと思います。 元々、空自は「主力戦闘機」つまり「防空戦闘機」として F22 を導入したかったのですが、米国が F22 の売却を認めず、その米国も F22 の生産を 195 機で打ち切ってしまい、第五世代主力戦闘機の数が不足していることから第六世代戦闘機の開発で帳尻を合わせようと考えており、高額の新鋭機開発費をどうするかで頭を痛めているこの時期に日本が第六世代戦闘機の実験機である「心神」を開発したことにより、第六世代戦闘機は日米共同開発 (欧州も含めるかも) にするのではないかという憶測も生まれています。 F2 のような防空戦闘能力にも秀でた多目的戦闘機を作れなかった時代には F4EJ 多目的戦闘機を 154 機も製造したものですが、それでも防空用の主力戦闘機として F104J を 178 機も製造していますし、F104J が退役した 1980 年代からの主力戦闘機は F15CJ に移行し、F15CJ は 213 機も製造しています。……42 機しか調達しない F35 は日本の主力防空戦闘機ではないのです。 F22 や F35 といった第五世代戦闘機の特徴である Stealth 能力は戦闘機が機種に搭載している X Band (8~12GHz の cm 波) Radar に映らないよう工夫を凝らした機体で実現しているのですが、E767 や E2C/2000 といった早期警戒機が搭載している C Band (4~8GHz) や L Band (0.5~1.5GHz) の Radar には映ってしまいます。 このため X Band Radar に映りにくい Stealth 能力だけではなく、C Band や L Band の Radar に対しても ECM (Electronic Counter Measure:電子妨害) で攪乱する ECM 能力も非常に重要な要素であり、相手が Radar 周波数を変更しても直ちに追従して ECM をかけ続ける超高速の Data 処理能力、つまり Digital Computer 能力の高さが戦況を大きく左右することになりますので、PC (Personal Computer) の世界を見ても判るように最新の機種ほど旧型に較べて圧倒的な能力を持つ時代になっています。 Computer の性能は MIPS (Mega Instruction Per Second:毎秒当たりの演算回数) で表されますが、中国の「殲撃11」に転用された Russia の Su27 は 0.7MIPS、米国の F16A で 1MIPS、F18E や F16C で 60MIPS (Intel X86 の軍事用 MIL-STD-1750A を使用)、初期の空自 F15CJ で 5MIPS であるのに対して F35 は 2GIPS (2000MIPS) に達しようとしています。(初期の F35 でも Motorola G5 の軍事用 Chip を使って数百 MIPS になっていたと記憶します) 空自の現行主力戦闘機である F15CJ/II も多段階に渡る能力向上改修が行われて半数以上の 108 機が Central Computer を CP-1075A/AYK に換装後、更に CP-1075C に換装していますし、Radar も AN/APG-63 から AN/APG-63V1 及び AN/APG-63V3 に換装、F35 のような AN/USQ-140 相当 MIDS (Multifunction Information Distribution System:多機能情報伝達 System) 戦術 Datalink System や新型の IEWS (Integrated Electronic Warfare System:統合電子戦 System) も装備されていますので、初期の F15CJ とは較べ物にならないほど戦闘能力が向上し、F35 が導入されても「日本の主力防空戦闘機」の座を明け渡すわけではありません。……F35 のように Radar を用いなくとも相手が発する赤外線から相手見つけ出す IRST (Infra-Red Search and Track) System の追加装備実験も終了して次の能力向上改修段階で導入すべく F15CJ 用 IRST System が開発中になっています。 ……というわけで F35 の導入は主力防空戦闘機となる第六世代戦闘機導入までの期間、減損する F4EJ/II の穴を埋める「繋ぎ戦闘機」として導入するだけのものですので、対中国/対 Russia 戦闘機戦の主力戦闘機として期待されている戦闘機ではありません。 まぁ使い方さえ誤らなければ中国や Russia の現行戦闘機に充分に勝てる戦闘機ではあるのですが、次世代 (第五世代) 戦闘機の頂点に立つ戦闘機ではありませんので、Russia の Mig29/Su27 を代替する次世代戦闘機である PAK-FA にまで余裕で勝てるというわけではないでしょうね。……PAK-FA は Stealth 戦闘機を追尾できる L Band Radar を主翼内に装備していますので F35 の Stelath 性は有利にはなりません。 中国は F35 に対抗できる戦闘機を持っているわけではありませんが、K/LLQF01 Radar を搭載する「空警2000」や Y9 早期警戒期と Datalink を構築できる戦術 Datalink System を各戦闘機に装備させる改修をいずれはしてくるでしょうから将来的には F35 は防空戦闘機ではなく F2 等と同様に対艦攻撃や対地攻撃を主任務として対空戦闘は補助的なものになるでしょうね。 日本の主力戦闘機は F4EJ に替わる F35 ではなく、F15CJ に替わる第六世代戦闘機になる筈です。

  • SPROCKETER
  • ベストアンサー率26% (2032/7595)
回答No.2

 自衛隊の戦闘機は歴史的にロシアや中国の最新鋭戦闘機に勝てません。まるで歯が立たないと言っても良いでしょうね。  昔、ミグ25戦闘機が北海道の千歳空港に亡命する事件がありましたが、超低空飛行で侵入したので、防空レーダーに映らず、日本のレーダーシステムの欠陥が露呈し、早期警戒偵察機E2CやF15戦闘爆撃機の購入に繋がる結果となりました。日本の防空能力は常にロシアや中国よりも遅れていると考えた方が良いです。  米国がF22を自衛隊に売却しなかったのも、日本の防空能力がロシアや中国を超えるのを恐れてのことです。  ロシアや中国の戦闘機と互角に戦える戦闘機を日本に売却したら、ロシアや中国との関係悪化に繋がり、核軍縮などに影響するのです。勝てる戦闘機を売却出来ないのは、日本に限らず、ロシアや中国の周辺国はどこも同じです。  米国がロシアや中国に勝てる戦闘機を売ってくれると考える方がおかしいのです。そんなことをしたら、戦争の原因を作るだけです。

  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.1

 勝てるかどうかは戦闘機の性能だけでは決まるものではなく、運用の仕方や搭乗する兵士の熟練度、気象条件、敵味方の機数の違い等々をはじめとして様々な条件によって変わって来ますし、時の運によっても幾らでも変わって来ますので、勝てるという事も勝てないという事も出来ません。  只、F35は翼の面積の割に機体が重いため運動性能が悪く、機動性だけに関して言えばおそらく既に旧式化したF-4戦闘機と同程度のレベルのものに過ぎない恐れが高いと思われます。  ですから、接近して行う格闘戦においてはF-35では、最新鋭の戦闘機を相手にした際に不利になります。  F-35は発射直後に方向転換をして後方の敵機を撃墜する事が出来るミサイルが搭載されていますが、ロシアの戦闘機にもそれに近い事が出来るミサイルが搭載されておりますので、ミサイルの差ではF-35が優位に立つ事は困難です。  そのため、F-35を使って相手よりも優位に戦うためには、F-35が持つステルス性を生かして、目視が出来ない遠距離からミサイル攻撃を加えるしかありません。  しかし、自衛隊は専守防衛のための組織であるため、むやみやたらに相手を撃墜する事が出来ません。  そのため、現代の航空自衛隊では、たとえ領空侵犯機であっても相手機がどこの航空機でどの様な用途(輸送用なのか、戦闘用なのか、攻撃用なのか等々)に使用される機種なのかという事を、「目視でしっかり確認」してから、更に相手機に対して無線通信等で日本の領空から出て行くように警告した上で、それでも尚相手機が領空から出ていく素振りを見せないようであれば、そこで初めて撃墜が許可されるという決まりになっています。  相手を目視確認してからという事は、相手機からも自衛隊機がどこにいるのかという事が見えているという事になりますから、F-35の長所であるステルス性が関係なくなるほどの近距離で戦闘を行わねばならず、そこまで近距離で行われる空中戦は、F-35が苦手とする格闘戦になりますから、F-35では優位に立てるとは限りません。  つまり、現在の航空自衛隊の戦闘機の運用方法では、F-35が不利になりやすい状況で戦闘を行わざるを得ないという事になりますから、中国やロシアの戦闘機に勝てる確率はあまり高くはないと考えられます。

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