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スピンエコー法について
fuldeの回答
- fulde
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スピンエコー法で縦緩和(T1)を測定する際には、 「Combパルス」と呼ばれるパルスを90°パルスの前に入れてやります。Combパルス自体の長さは、だいたい90°パルスから180°パルスの間くらいでしょうか。入れる数は数発から、必要な場合には数百発ほど入れることもあります。入れてあげる時間は大体T1程度です。(これによって核スピン系を、スピン温度無限大の状態にしてあげるわけです。ただし、I>1/2の場合は少々複雑ですが。)具体的には、Combパルス直後でのスピンエコー信号の強度が限りなくゼロに近い条件であることが望ましいです。そしてCombパルスと90°パルスとの間隔(Long Delay)を少しずつ長くしていってスピンエコー信号の強度を測定する、というのが飽和回復法でのT1の測定方法です。 要するに、Combパルスによって核スピンをなぎ倒して、そこから電子系との色々なやりとりによって核スピンが復活するのに要する時間を測定するわけです。 また、実際に測定するときには、Long Delayを十分長く取ったときにスピンエコー信号強度が熱平衡状態でのそれと同じになっていることを確認することが重要となります。
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