イデオロギーの問題を忘れています。
共産党が「日本は悪いことをした」というのは「日本は資本主義の強欲から、中国大陸に進出し、大陸の人々を搾取し、全体主義を取り入れることで、一般国民(プロレタリアート)も搾取した」「だから、戦争というブルジョワジーだけが肥え太り、プロレタリアートである一般国民(労働者)が搾取され、命を落とすような戦争はいけない」ということです。
だから「日本は戦争をしない」というのは「労働者を搾取するような戦争はしない」=「労働者が犠牲になる戦争はしない」ということです。
蛇足ですが、この基本方針があるから共産党と近い日教組は子供たちの教育で「戦争はよくない、日本の国の方針はよくない」と教えるわけです。なぜなら、戦後ほとんどの期間、日本は資本主義賛礼の自民党が与党だったからで、日教組からすれば子供たち(公立学校で学ぶ子供の90%以上はいずれ労働者になる)を今のうちから教育しておけば、いずれプロレタリアートとして立ち上がる、という計算があったからです。
じゃあ、中国に占領されたらどうなるかですが、日本共産党の一部の人たちは今でも「共産主義はプロレタリアートの楽園」と信じています。
中国つまり共産党が日本を占領すれば、共産党が支配する共産主義の楽園(労働者の楽園)に向けて、日本国民を強力に指導していくことになります。
このとき、当然ながらアメリカなどの資本主義の国の妨害があります。日本を資本主義に戻すために激しい戦争になるかもしれません。
しかし、共産主義の考え方で言えば「労働者の楽園を作るために、妨害と戦って命を落とすのは、必要な尊い犠牲」であり「革命には犠牲がつきもの」であります。
だから、それは(共産主義者からすれば)「よろこばしくすばらしいもの」であるわけです。
>日本の若者に「兵役は嫌ですよね」と言っておきな
がら、中国の兵士にはなれという。これっておかしな
ことです
日本共産党が言っているのは「兵役というブルジョワジーに搾取されるようなものは嫌ですよね」ということです。中国であろうがどこであろうが共産党が支配すれば、日本人民解放軍になります。日本人民を「解放」する軍ですから、労働者は喜んで兵役につき、人民を解放し労働者の楽園を作るために命を差し出す、というのが共産党(日本にかぎらず)考え方です。
これをすばらしい理想、と思うか、屁理屈と思うかは質問者様しだいですが、共産主義者はまじめにそのように考えている、ということです。
さて、このような考え方はなにも共産主義に限ったことではありません。現在はソ連の崩壊によって共産主義の理想は幻に終わった、ということになっていますが、その代わり出てきたのが「神の教えに基づく理想郷」です。
今ならISIS(イスラム国)が若者を引きよせる最大の魅力は「イスラムの教えで統一された、神の意思でみな平等で平和な国」というものです。それを「そんな国は出来ない」と反対する大人たちが支配するキリスト教国と戦っているから、若者が兵士として参加するわけです。
しかし、実際にISISでしばらく暮らすと嘘が分かって逃げたくなるのです。
どの時代もそういう「理想」があります。今は共産主義の嘘が全部ばれたので、質問者様のような疑問がでてくるのですが、20年前までは本当に共産党にあこがれる若者も多くいましたので、矛盾を感じる人はあまりいませんでした。
お礼
プロレタリアート(労働者階級)の楽園というウソに騙 された若者達。悲惨ですね。そんなものに憧れをもって あとで騙されたと気づいても遅いです。 そのために使われた時間は戻ってきません。 結局、誰の為に命を落とすのかの違いであって、死んで いくのに変わりはありません。 しかも共産主義は戦前の特高警察や憲兵より厳しい戒律 を作って国民を縛り上げます。 それが理想国家を実現させる第一歩だと言いますが、裕福 になるのはごく一部。平等な社会とは無縁ですね。