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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:二倍体の酵母の胞子形成の割合)
二倍体の酵母の胞子形成の割合
このQ&Aのポイント
- 二倍体の酵母の胞子形成は条件が悪くなった場合に減数分裂を行い、4個の一倍体の胞子を形成する。相同染色体に保持されていた対立遺伝子は2:2の比率で分配される。
- 酵母のアデニン合成経路には12の酵素が関与しており、欠損しているとアデニン要求株となる。欠損した酵素がE6またはE7である変異株はアデニン10μg/mlの培地で赤いコロニーを示すが、100μg/mlの培地に移すと白いコロニーを示す。
- E7を欠く変異株一倍体細胞とE6を欠く変異株一倍体細胞を接合させると、2倍体の細胞は白いコロニーを作る。したがって、E6とE7の遺伝子がまったく連鎖していない場合、2倍体細胞が形成する胞子のうちの1/4が白いコロニーを示す。
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まず ・E6とE7のいずれか(もしくは両方)が欠損した状態(仮にe6,e7とする)だと(アデニン10μg/mlの培地では)コロニーが赤くなる ・E6とE7の酵素(の遺伝子)が揃った状態で初めてコロニーは(アデニン10μg/mlの培地で)コロニーが白くなる ・酵母は一倍体でも二倍体でも繁殖できる→染色体が半分の人間の精子と卵のような状態でも問題ない よって次の事が解ります。 一倍体の場合は E6,E7→白 E6,e7→赤 e6,E7→赤 e6,e7→赤 二倍体の場合は E6-E6,E7-E7→白 E6-e6,E7-e7→白 E6-E6,e7-e7(e6-e6,E7-E7)→赤 e6-e6,e7-e7→赤 このルールにしたがってコロニーの白と赤は決まります。 E6欠損株(e6,E7)とE7欠損株(E6,e7)を交配させると、二倍体の子ども(E6-e6,E7-e7)はそれぞれのE6とE7を補い合うので白コロニーになります。 しかしその子どもが減数分裂をすると胞子は再び一倍体に戻ってしまうので、E6とE7が揃っていない胞子が一部出来てしまいます。 ここで二倍体の子ども(E6-e6,E7-e7)が減数分裂して作る胞子は E6,E7→白 E6,e7→赤 e6,E7→赤 e6,e7→赤 となります。よって交配した二倍体の酵母の胞子は白:赤=1:3の割合となるわけです。 言葉だと解りにくいかもしれないので図にしてみました。ご参照ください。 水色の遺伝子(E6とE7)が両方揃った時だけ白コロニー、それ以外は全部赤コロニーになるというように見てください。
お礼
お礼が大変遅くなり失礼いたしました。また大変わかりやすいご説明心よりお礼申し上げます。 しばらく回答が付かず諦めており本日質問を削除しようとしたところこんなにも大変丁寧な解説をアップしてくださった方がいらっしゃったことに気づきました。 ご指導がなければ自力で理解することが絶対にできなかったので本当に嬉しく存じます。 また今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます 本当にありがとうございました。