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インフォームドコンセントでの疑問
- インフォームドコンセントとは、患者に対して十分な情報を提供し、患者が自身の健康に関する重要な意思決定を行えるようにするための概念です。
- 質問者の主人がスキルス胃癌の告知を受け、進行具合が不明なままであることに疑問を持ったため、インフォームドコンセントを求めました。
- しかし、医師からは患者本人が進行状況を知る前に家族には話せないという説明があり、胃潰瘍の手術後にスキルス胃癌という診断がされたが進行状況はわからないという状況で、治療をするかどうかの決定をする必要があります。質問者はインフォームドコンセントの意味を理解しきれないでいます。
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>>インフォームドコンセント >>医師の判断 こう例えると分かりよいと思います。 銀行(病院)に預金(検査結果)があります。 本人のみ引き出す(知る・インフォームド)・投資(治療判断・コンセント) の権利があります。 本人が委任しなければ家族も見ることはできません。 まして家族が勝手に判断する事もできません。 委任なしに、他者に見せると、本人から訴えられます。 子供・判断不能な状況に方であれば、別です。 医療の場合、そのまま結果を開示しても分からないので、 素人の方にも分かるよう、情報を解釈をして、お見せしている といえます。そして考えられる手段(治療法)情報も提示します。 単にこれら情報を開示しているだけです。 本人の情報を預かってる関係であり、医療サイドに操作の 余地はありません。
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- caf-caf
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>胃を全摘出してからでないと進行状況はわからない、 >はっきりした進行状況も分からないまま がんをもう少し詳しくご理解されれば、この問題は解決できると思います。 がんは、腫瘍ひとつの「塊」ではありません。特にスキルスは、ヒダ状の肥厚として出ることが多く、一部分だけが腫瘍となっているわけでもありませんね。 これは、ご家族の方も内視鏡の画像などを見てご存じだと思います。 ポリープの検査では、そのポリープを切除して、その中に1.どれほどの、2.どのような種類のがん細胞があるかを調べます。 進行しやすいがんの細胞と、進行しにくいがんの細胞というものがあり、これで進行しやすい、増殖しやすいといったことまではわかります。 続いて進行度合いについてですが、まず、胃壁は何層もの筋や膜でできていることをご理解されると良いです。 胃の内側に粘膜の層があり、次に筋、、外側の壁との間に膜といったような具合いです。(実際にはもっと複雑な層になっています。)これらを前提に、 1.目に見える程度のごく浅い表面だけ(粘膜層まで)のがん、リンパへの転移は1~2個まで 2.1より深い筋の層までに留まっているがん 3.胃の表面に出てきたもの 他臓器(胃の周囲)に広がったもの(3B・3C) 4.腹膜遠隔転移・肺などへの遠隔転移など と分けます。 例えば、胃の中にできたポリープなどだけを少々切除しても、上記のとおり、ポリープ周囲の胃壁への広がり具合いは検査していませんからわかりません。 周辺リンパ節や腹膜なども全く検査していませんから、担当医はそれも調べなければはっきりしたことは現時点では「絶対に」言えません。(検査前にステージ確定はできないのです。) ですから、術前化学療法(手術前に抗がん剤などの治療をすること)をして、今現在すでに広がっている、または、リンパや血液などを通じて広がる可能性のある微小(細胞)転移や、周辺の胃壁や胃壁の外側にも広がろうとしているがん細胞を、手術前に化学療法で叩き(がん細胞を抑え込む)、これ以上に進行しないようにしましょうといった提案をしているのですね。 >では手術直後の医師からの説明は当たり障りの無い内容を説明することになりますよね… はい、手術直後は、「この部分を切除しました」または、手術中にも迅速検査をしている場合は「リンパに転移がありません(または、あります)」というお話しかできません。 術後、摘出した全てを検査して、目視では見えないレベルのがん細胞がどこまで広がっているかの進行度合いが詳細にわかりますので、数日~2週間後にはさらに詳しいがんのステージをはじめ、核異型度(進行しやすいかどうかの詳細)まで、可能であれば患者さんに、可能でなければご家族にお話することになります。 誰にお話をするかという法的な問題については、他の回答者様のご回答のとおりです。 この回答で、今の時点では詳細の説明ができない旨がご理解できれば幸いです。お大事になさってください。
お礼
わかりやすい説明をありがとうございました。
- kitakanjin
- ベストアンサー率35% (215/612)
スキルス胃癌はガン細胞の進展が胃の粘膜下を這っていくタイプで、 術前に進行度(胃の壁の中の広がり)を確定するのは困難で、胃内視鏡では確定できません。 リンパ節の転移は、相当大きな物で無ければ術前には解りません。 依って、全摘が前提と成ります。 つまり、胃ガンとしては相当面倒なガンです。 抗がん剤の投与をしてからの胃全摘出は通常の治療法です。 インフォームドコンセントの一面として、患者が検査・治療の拒否権を発揮する場でも有ります。 その為には患者に出来るだけ正確な情報を提示する必要が有ります。 情報が不正確だったり、隠したりすると、患者は正確な判断が出来ません。 この場合、後に医者が責任を問われる事と成りかねません。 全てを話さ無ければ、正確な判断が出来ないのは、当然でしょう。 しかも、正確な判断力の有る人(子供・認知症・意識障害・知的障害者等を除き)には、本人にするのが大前提です。 本人の承諾が有れば、本人以外の同席、他人への委任することも可能です。
お礼
ありがとうございます。
- USB99
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>全てを話せば患者が告知に耐えられるのかは気にしないという状況 もちろん、医師が告知は無理と判断した状態では、本人に告知しない事は許されていま すが医師が告知に耐えられる状況と判断して告知するのは義務になります。その結果、 自殺される場合もあり裁判にもなっていますが、病院側の主張が認められています。 さいたま地裁川越支部平成15年10月30日判例タイムズ1185号252頁 患者が耐えられるかどうか医師が判断するのは医師の裁量権の範囲内とされています。 名古屋地裁1983/5/27判タ507号282頁 ただし、本人にも家族にも伝えないのは、医師側が敗訴して20万円の罰金でした。 患者自身が治療法を選択するのがインフォームドコンセントです。それには正確な 情報が不可欠です。正常な理解力がある場合、あくまで最終的な治療選択権は患者自身にあり それは家族であっても患者本人の了解なしに犯すことはできません。
お礼
ありがとうございます。 もちろん患者本人の知る権利、治療方針の選択を奪うつもりはりません。 患者本人は見た目も態度も絶対に耐えられるように見えますが、以前いつ死んでも構わない世捨て人のような状況があったので、1つの情報として進行状況で初期なら治療に専念する意欲はあるが、後期だと予測が不可能になることがあると知ってもらいたいので告知後のステージ診断がきになりました。 まあ医師の判断に任せれば良いですね。
- rokutaro36
- ベストアンサー率55% (5458/9820)
本来は、まず、患者に、すべてを知りたいかどうかを確かめます。 その結果、患者が知りたいと言えばすべてを話し、 知りたくないと言えば、家族に話すことになります。 ですが、そのような確認をすると、 患者は、医師が本当のことを言っているのかどうか、 分からなくなり、医師との信頼関係が損なわれる場合が出てきます。 そこで、今は、基本的には、すべてを患者に話すという傾向が強いです。 患者から、言わないでほしいと言われない限り、 告知をする方向です。 さらには、個人情報保護法という問題が絡んできます。 患者の診療情報は、個人情報保護法で保護されます。 つまり、患者が同意しなければ、家族に話すこともできません。 万一、患者が同意しないのに、家族に話せば、 個人情報保護法違反となります。
お礼
ありがとうございました。 本来医師と患者での関係重視なので、家族は関係ないのでインフォームドコンセントしたこと自体が非常識だったのですね。 これからはしないようにします。
お礼
ありがとうございます。 例えを出していただき素人にも分かりやすく、これだとすんなり理解できます。 相手の理解能力を的確に判断して、答えて頂き感謝しています。