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体の対称性について
ちょっと思ったのですが、人間の外から見ることができる器官って大体脊椎を中心に線対称ですよね。 なのに内臓は、腎臓や肺などは対称ですが、心臓や胃腸などそうじゃないのもたくさんあります。 それは一体なぜでしょうか? どなたかお願いします。
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「進化とは対称性を失うことである」……と昔誰かが言ったかどうかは知りませんが、進化とはまさにそういうものであると思います。 何億年も前の原始的生命体は、球形をしていたと聞いたことがあります。つまり、上下、左右、前後の3方向において対称な形だったわけです。もっとも、このような生命体は自分で動くことすら出来なかったらしいですが。 逆に現在の人間のような高度な生命体では、対称性はかなり失われています。 人間を含め、鳥、魚などのいわゆる「動物」のほとんどは、外見上左右方向のみ対称となっていて、前後、上下方向は対称ではありませんが、バランスをとりながらまっすぐ移動するためには、そのような対称性の取り方が最適なのだろうと思います。 人間の内臓については、ほとんどがどの方向にも対称になっていませんが、限られた体の大きさの中にさまざまな器官を配置しなければならないことを考えると、それが自然のような気がします。同じ機能を持つ器官が左右に二つあっても、役に立つことはほとんどありませんからね。 一部の器官が左右対称になっているのは、何かしら特別な事情があるのでしょう。例えば肺は、呼吸のために大きく伸縮・膨張を繰り返すので、(肺活量を増やすためにも体の外見上の対称を保つためにも)左右対称のほうが都合がよさそうです。腎臓についてはちょっと分かりませんが。
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- nozomi500
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「1つしかない器官」を対称に配置しようとすれば、「前後」にしかおりたためない。 (「鼻」などは前後のカーブで距離をとれますが、消化器官の長さは「左右」まで取らなければ無理。心臓も肺循環と大循環をこなすためには対称では無理がある。魚みたいに1心房1心室なら可能かな)
お礼
なるほど!!簡潔で分かりやすいです。 ありがとうございました。
お礼
『進化とは対称性を失うことである』・・・ってことは、いつかどんな方向にも対称でない生き物もできるのかな? でもそれでは動けないか。 詳しくありがとうございました。とても分かりやすかったです。