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ヒドリノトキハ ナミダヲナガシ

ご存じ宮澤賢治の「アメニモマケズ」の詩の一節です。 かつて、郷土の研究者が「日照り」ではなくて「(葬儀の)日取り」の意であると、新聞紙上で主張しておられましたが、今は地元ではどのように解釈されているのでしょうか。 確かに原作を見ると「ヒドリ」と明記してあります。あるいは、花巻地方では、日照りを「ヒドリ」と発音する、などということはないでしょうか。今はすっかり共通語に浸食されて土地土地の言葉は知る人も少なくなりましたが、どなたか花巻方言が分かる人はおられませんか?

  • gesui3
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  • kine-ore
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回答No.3

この「ヒドリ」については次の3つURLが幅広くそれぞれの説の紹介をその出所と共に示しており、良くまとまっていると思われます。 「宮澤賢治の「雨ニモマケズ」(1)…「ヒドリ」は書き損じなのか?」 http://kannoeizan.blog111.fc2.com/blog-entry-209.html 「【特集】「ヒドリ」誤記問題について」 http://why.kenji.ne.jp/review/review323.html 「宮沢賢治〈雨ニモマケズ〉に新解釈の玄侑宗久氏(29)・・資料/考察編」 http://blog.goo.ne.jp/sidarezakura1sennen/e/befd987957d1fe0abbabf12d3df1bf03 「日取りの時は 涙を流し/独りのときは 涙を流し/一人の時は 涙を流し/肥取りのときは 涙を流し/火取りのときは 涙を流し/日雇りのとき 涙を流し/・・・など、多義的によみとれなくもないのでは・・・・。」 ともあれ、2002年に瀬音橋畔に建立された石碑や、「青空文庫」では、 「ヒドリノトキハナミダヲナガシ」と、原文どおりに記されています。

gesui3
質問者

お礼

「賢治が、方言の「ヒドリマゲ(日照り負け)⇒ヒドリ(日照り)」を共通語の「ヒデリ(日照り)」に直し忘れた」という説に、深く納得しました。 「ヒドリマゲ(日照り負け)」の「ヒドリ」で、つまり汗が目にしみて、涙を流していたのですね。 方言「ヒドリ」はそのままで共通語「ヒデリ」と同意ということ、詩「毘沙門天の宝庫」の草稿も、 「旱魃」のルビを「ヒドリ」と書き損じたものを「ヒデリ」と書き直していたのではなくて、 方言で書いてしまったものを共通語に直していたのですね。 岩手の方言は山越えると変わるので、言葉が通じないと言われたほど複雑で、 盛岡弁、花巻弁、遠野弁、閉伊弁、二戸弁、久慈弁、伊達弁、西和賀弁、気仙弁… と細分化した分類が必要とも言われている。そういう地方の特性を踏まえた解釈がキイでした。

その他の回答 (2)

  • Nebusoku3
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回答No.2

出身は違いますが。。。 ヒドリノトキハ ナミダヲナガシ → ヒ ト リノトキハ ナミダヲナガシ(1人の時は) では無いでしょうか。 東北では と → ど などにごる言葉が多くあるように思います。 ヒドリデイルトキグライハ ナミダヲナガシテモイイノデハナイデショウカ のような感じで、 テモイイノデハナイデショウカ は余計ですが。。。

gesui3
質問者

お礼

一人説もあるようですね。 ご回答をありがとうございました。

  • bgm38489
  • ベストアンサー率29% (633/2168)
回答No.1

hhttp://blog.goo.ne.jp/suzukikeimori/e/d030adb272b2c96291e2050f0a49a00bttp://blog.goo.ne.jp/suzukikeimori/e/15597c60d1892f8bcc7bd809c4456c0a によると、花巻では日雇い労働者の給金のことを「ヒドリ」というそうだ。でも、ヒドリの給金をもらって涙を流し、というのは不自然だから、やはり、日照りの間違いではないか、と述べておられる。 他、いろんなサイトを見てみると「ヒトリ」すなわち「独り」説もある。独りのときは涙を流し、で合っているような気もするが、前後には合わない。

gesui3
質問者

お礼

つまり、未だに謎、ということですね。 どうもありがとうございました。

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