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イラッとするカタカナ英語、外国語の発音
ohmy-pastaの回答
- ohmy-pasta
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まず先に大事と思うことを釘刺しておきますがね。 ~はなぜなのでしょうか? というご質問をする時には、ご自分と違う意見の人もいる、ということをわかった上で回答を受け付けてくださいね。 もしも、「自分と同じ意見の人の話しか聞きたくない」 「うん、うん、そうだねと同感してくれる人を集めたい」 ということだと、他の方もおっしゃる通りなんとも浅い と言われかねないです。質問者様はそんなにふところの浅い方ではないと思って話を進めます。 > 難しく発音したがる人がいてイラッとする時があります。 > 英語っぽく発音する人がいるとしたら、気持ち悪いですね。 など、共感する日本人は、実際かなりの数に上るでしょうね。 わかりますよ。私も、 エレベーター を 「エ」レベイター という人と出くわしたとすると、こちらがエレベーターと日本的な発音を続けて やんわり抵抗 しても 相手が 「エ」レベイター を続けていたら、 この人、日本で暮らすのには苦労するんだろうな、とイラッとする と思います。なんの単語か忘れましたが、似たような体験は以前ありました。 郷に入れば郷に従え ということですね。 ただですね、最初からいきなり釘刺しから始まりましたけど、ここから冷静に話を聞いていただきたいと思います。 ごうに はいれば ごうにしたがえ という人と出くわしたとするでしょう? ごうに いれば ごうにしたがえ と言い直したくなりませんか? このように、言葉には誤用が付き物ですし、 ある意味、正しい読みを知らない人は恥をかきますし、 漢字でも、誤用が定着して、正しい読み方と併用されている事例もありますし、 (相殺 そうさつ 続柄 ぞくがら 早急 そうきゅう などの慣用読み) 学校教育ならば、なるべく統一しようとするのは自然の運び です。 間違えて読む人が多過ぎて漢字そのものが変わってしまった例 (独擅場など 漢字が似ているから、まあいいか、となった。読みも変わった) 二つ以上の漢字が、「面倒だから一つにしてしまえ」と混合されてしまった例 (弁護士の弁の旧字など) もあります。 あまりに簡略化の流れが進むと、「もう少し正しい言葉を見直そうよ」という復古運動が起きるのが、当然の流れだと私は思います。好ましいことだと感じます。 漢検が急にブームになったのも、漢字が読めない書けないという人が増えたことの、反動でしょうね。暗に反省している人が多いのでしょう。 そこで、私はエレベーターでいいじゃないか、という立場でありながら、「こういう意見にも配慮した方が良い」という反論をいくつか挙げておこうと思います。一種のディベイトですね。 ■ 私は英語を教えます。 発音問題で途惑う人・英語が嫌いになる人が多いのは、ご存知の通りです。 中でも多い問題は、 オウ オー の区別 などです。だから私は、 ノートを取る時は ホウム と書いて口も大げさに動かして意識するように と指導します。もちろんこれは ホーム のことであり、ユニフォームなどと明確に区別して覚えさせるため。 日常生活では ホウムは日本人に通じないぞ ということも教えた上 ということですよ。これが、 > 難しく発音したがる人がいてイラッとする。 > 英語っぽく発音する人は気持ち悪い。 ということにつながりますか? 私は逆に、ユニフォーム を ユニホーム と書く人の方が気持ち悪い ですね・・・。 ディベイト も私の教授法の一つです。ディベートと書く方が日本で一般的でしょうね。 コミュニケイション も私の教授法の一つです。コミュニケーションと書く方が9割以上でしょうね。 長音の発音に K ケイ ケー 両方があることから、「発音問題は発音問題としてもう一度、スペルと別のものを覚え直す」という二度手間が生じていて、教育上は困っているのです。一度コミュニケーションで覚えてしまった生徒に、コミュニケイションという「発音」をひも付けして、もう一度覚え直してもらうのは、たいへんな作業なのですよ。 よく言われるように、 言葉は生き物 です。 文科省審議会などが「正しい言葉」を定めても、それが発表される頃には、 定めた時と微妙に言葉が変わっている、 審議会の50代60代の学者さんが知っている言葉と20代の使っている言葉の 間に乖離がある、 20代の使っている言葉が「定着した」とみなすためには10年近く「時による 洗練」が必要であり、進化・廃れの早い言葉もある(やばい、ださいなど) だから、正しい表記の他に、いろいろな表記ゆれがあっても良いじゃないですか。 コミュニケーションをコミュニケイションと書いても許容される日本社会が 早くきて欲しい と思いますよ。 ■ 私は最近太宰治や夏目漱石などの作品をよく読みます。 あの頃は、「外来語を使うのがカッコよい」とされている時代だったのだろうな、とも想像します。 帽子をシャッポと呼ぶ などが良い例じゃないでしょうか。もちろん、英語とは限りません。オランダ語やポルトガル語が日本にたくさん入ってきて日本語になっているのはご存知の通りです。「えっ、外来語だったの!?」という言葉もありますね(雨合羽など)。 外来語をおしゃれだと思うのは、日本人が誇りに思って良い価値観だと思います。我々は表音文字(カタカナ)を持つので、 蘇格蘭 に比べてずっと、英語読みに近い発音をすることができるし、学ぶことができます(スコットランド)(学ぶというか、カタカナさえ身に着けていれば、小学生でも読める)。 コンピュータ・ウィルス 電脳病毒 インターネット・エクスプローラ 探険家 という訳語をいちいち当てはめるのは面倒でしょう? 最近 モチベーション(モチベイション) 動機、意欲、やる気 (私はモウティヴェイシャン とは書きませんが、そう書いたとしてもかまわないでしょう。) も日本で定着していますね。これについては、15年前に私が論争したことがありました。当時私は、 既に日本語にやる気という言葉があるのに、 主にサッカーファンがモチベーション、モチベーションとカタカナ語(外来語 とは区別してこう呼びます)をわざわざ使う必要があるのか。気持ち悪い。 と同級生と言い合ったのです。 15年経ち、 私もモチベーションに違和感を覚えずに済むようになりました。 教育現場は横に置いておいて、 検索する を ググる と言ったり、 見下げる 非難する などを ディスる と言ったり、 言葉は生き物であって、遊びでもあり文化でもあるのですから、 いろんな派生語が生まれてかまわない と私も柔軟に思うようになったのです。 ディスる の語源が ディス なんなのか。 を知らなかったりしても、 みんながディスるディスるって言っている場面から、「こういう時にこういう 意味で使うのかな」と真似する者が現れて、ディスるの意味が少しずつ変わる ということがあり得て、 10年続けば、ディスる は定着したとみなされ、語彙の中に加えられる ということになるでしょう。 ダブる が典型的な先輩 ですね。 私の見方によれば、私生活では、 他人の使う言葉使いにあーだこーだ言うのは、目くそ、鼻くそを笑う だ と思うのです。私自身が、 変な日本語 も使っていますからね。「ら抜き言葉」なんか、一番わかりやすい例です。 太宰治や夏目漱石には、正確な引用ではないですけどイメージとして、 イタリヤ テクスト カルチベート ポッケット ハンケチ などが使われています。参考 http://www.jpf.go.jp/j/intel/exchange/organize/ceeja/report/09_10/pdf/09_10_04.pdf 私の意見は#3の方と似ていると思われるかも知れませんが、 > ノスタルジアに浸ることがかっこいいと勘違いしている > せっかく発音しやすいカタカナ英語にしたのに戦前にもどりつつある という見方は一面的過ぎる、という印象が否めません。 確かに、 この平成の世の中に、わざとハイカラという言葉を使ってノスタルジーを演出する という賢しい人もいるでしょう。ただ、それは悪いことなのでしょうか? 嘲笑の対象とするのは、浅いと思います。 > せっかく発音しやすいカタカナ英語にしたのに 逆ですよ、ホウムホームの話がわかっていただけたことを祈ります。ホームという長音に頼り過ぎたために、ホウムという二重母音なのかどうかがわからない、というジレンマを、戦後日本人自ら招いてしまったのです。最初っからホウムと書き写すようにしていたら、英語の試験で迷う人も減ったでしょうに。 長文連投失礼致します。
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