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まだ深き夜の夢ぞ悲しき

日比野 暉彦(@bragelonne)の回答

回答No.4

    《かなし》の意味を確認します。   ・ゆく(行く) > ゆかし(仮字は床し:心が行きたい気持ちである)   ・のぞむ(望む)> のぞまし(望ましい:のぞみたい気持ち)   ・をく(招く) > をかし(可笑し:招きたい・招いている気持ち)   ・かぬ(《出来ない》)> かなし(悲し・哀し:したいが出来ない気持ち)  うたの意味:      ひとのこころは まだなお深いようだ。    その深き淵よりわが心の声がとどく。    そこに見たわがゆめ。    あぁ あのゆめ。    日から日へ夜は明け行くが    よのなかは しづかである。    しづんでしまっている。    あくるあさにも沈む日にも    あくることなく 見わたして行こう。  

noname#214841
質問者

お礼

おはやうございます。bragelonneさんの解釈も、ぜひうかがつてみたいと感じてゐた歌ですので、さつそく拝見いたしました。 >>《かなし》の意味を確認します。 「タガログ」の件もありがたうございました。言葉の歴史をたどるのは楽しいものです。印欧語のやうに多言語で文献が残されてゐれば、もつと確かなことが言へるのでせうけれど。 >>をく(招く) > をかし(可笑し:招きたい・招いている気持ち) この説はいいですね。 >>かぬ(《出来ない》)> かなし(悲し・哀し:したいが出来ない気持ち) あるかもしれません。 >>ひとのこころは まだなお深いようだ。 地蔵菩薩から見た「ひと」ですね。 >>その深き淵よりわが心の声がとどく。 >>そこに見たわがゆめ。 地蔵菩薩と人とが一体化されてゐます。煩悩とみなすのが一般的な解釈ですが、ただ「夢」として明るく考へるのが、この歌のスタイルに合致します、恋歌的な。 >>よのなかは しづかである。 >>しづんでしまっている。 このあたりは、「ぶらげろ子分」のねこさんと同じ感性です。 >>あくることなく 見わたして行こう。 「あくる」は、「明」と「飽」ですね。 すてきな解釈をありがたうございました。

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