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キリング形式が非退化であることと同値な条件

g:n次元のリー代数 {v_1,…,v_n}:gの基底としたとき B_ij=B(v_i,v_j) (Bはキリング形式を表わしています) とおくと、この値を(i,j)成分とするn次対称行列A=[B_ij]が定まる。 detAが消える(Aが正則の)ときキリング形式Bは非退化であるという。 という非退化の条件の下に この条件はB(X,Y)=0が∀Y∈gに対して成立するのはX=0に限ることと同値である。 とあったのですが、どうして同値なのかがよくわかりません。 大変恐縮なのですが、教えていただきたいです。

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回答No.2

問題は det A が消えない,の書き間違えでしょう.コレはリー代数というよりは線形代数の演習問題に近いですね. 任意の X = x_1 v_1 + … + x_n v_n ∈ g をとり,基底の各元 v_j とのキリング形式を計算すると仮定より, 0 =B(X, v_j) = B(v_1, v_j) x_1 + … + B(v_n, v_j) x_n を得ます.それらすべてをまとめて行列表示すれば Ax = 0 となります.ここで x は (x_1, ..., x_n) の転置です.仮定より A は正則行列なので x = 0 となります.つまり X = 0 です. 逆も似たようなものです. Ax = 0 なる任意の x を取ります.上と同じように対応する元 X = x_1 v_1 + … + x_n v_n を取ります.Ax = 0 より基底の各元 v_j に対して B(X, v_j) = 0 なので任意の Y に対して B(X, Y) = 0. よって仮定よりX = 0 を得ます.つまり連立方程式 Ax = 0 は自明な解しか持たないので A は正則です.

59myr0327
質問者

お礼

ありがとうございます。 とてもわかりやすい回答で、大変参考になりました。

その他の回答 (1)

回答No.1

キリング形式がなにかは知らないのですが、一般に双線型形式 B: VxV → F(スカラー) が非退化というのは V → V* v → B(v, ●)  が同型写像になることを言ったと思います。それほど数学に詳しくないので間違っているかもしれませんが・・・。 B を 行列Aで表すとき、 B(v、w) = vAw  のような形になります。したがって v → vA が同型になるためにはAは可逆でないといけないことになります。つまり行列式が0になりません。 私が間違っているのかもしれませんが、detAが消えるときBは退化なのではないでしょうか・・・?

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