- 締切済み
資本主義を中止できない理由
ある友人が資本主義を中止したら金融関係の失業者が多量に出て、それだけで社会が成り立たなくなると言っていました、今のところ資本主義はこのまま世界を支配していくのでしょうが、資本主義そのものの限界が見えても膨大な金融システムの改編は失業者の数の点からも大きな変化はないのでしょうか。 逆にかつて社会主義を標榜していた中国やロシアでは金融関係の就職者が急増したのでしょうか。素人で何も分からないので部分的にでもご教示いただければ幸いです。
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
みんなの回答
- Mokuzo100nenn
- ベストアンサー率18% (2123/11344)
中国共産党は資本主義を中止したよ。 だから「中止できない理由」とは、小さな言い訳的なものではないかな。 たとえば、資本主義を中止するための共産主義革命では反乱分子の銃殺が必要だが、それはやりたくない、などなど。
- at9_am
- ベストアンサー率40% (1540/3760)
> 資本主義を中止したら金融関係の失業者が多量に出て、それだけで社会が成り立たなくなる 金融関係の職業としてどの程度までを考えているのか分かりませんが、雇用統計によれば金融・保険業の雇用者は3%弱(2.6%)しかいません。いきなり雇用者数の3%が失業すれば経済には大きな影響がありますが、社会が成り立たなくなる程ではありません。 また、私有財産を認め貨幣経済を維持するという以上、間接投資である銀行業や直接投資の仲介業である証券会社などが、形を変えたとしても存在するのは明らかですから、将来でも金融システム自体が存在しなくなるのは考えにくいです。 > かつて社会主義を標榜していた中国やロシアでは金融関係の就職者が急増したのでしょうか 元々銀行がありました。国営が私営になっただけです。国鉄がJRになったようなもので、就職者数の変化はあったにしろ、それほど大きなものではありませんでしたね。
お礼
そういうものですか。ご教示ありがとうございました。
- rokometto
- ベストアンサー率14% (853/5988)
簡単ですよ。 例えばあなたが車を乗っていたけど性能が悪いと売るなり処分し、さあ新しい車を… と思ったら今まで乗っていたものより低性能の物しかなかった。 そう、資本主義よりましな社会制度が今のところないからです。 確かチャーチルか誰かがそんなこと言ってましたね。 資本主義は最悪の社会制度だが一番マシだ、みたいなことを。
お礼
なるほど、そういうことですか。ご教示ありがとうございます。
- phj
- ベストアンサー率52% (2344/4489)
たとえば1912年にはロシア帝国が革命でソビエト社会共和国になっています。 その際に、金融機関で大量の失業者がでたか、といえばそれなりに出ましたが、ソ連は私企業をすぐに国有化して資産保全をしましたので、それほどの失業者はでませんでした。 しかし、その後共産国化が進むにつれ、株式市場は閉鎖、先物取引も閉鎖ですから、株式を持っているブルジョワジー(富豪)は株が紙くずになって資産が目減りしているはずです。 しかし、労働者は国営企業になって雇用が確保されていますので「金融関係の失業者が多量に出て、それだけで社会が成り立たなくなる」というのはかなり誇張した言い方になるでしょう。 ただし、株式市場で働いていた人は別の職種につくことを余儀なくされた人がほとんどでしょう。 (一部は資本主義国との取引とか、国内国営企業の資産管理などでそのまま残ったはずです) 資本主義が中止になる、というのは一般的には革命が起きて別の国家体制になることです。考えられるのは「共産革命」「軍事独裁」「宗教革命(イスラム革命など)」でしょうが、そのような革命が起こる前に経済がめちゃくちゃになっているのが普通です。 基本的には貧困が広範囲に広がって、民衆の不満が高まり、国の経済循環自体も滞ったり、規模が縮小したりしていき、経済が不のスパイラルに入りさらに貧困と民衆の不満が高まって、革命に至るのが一般的な流れです。 ですので、そもそも「資本主義が停止する」と言う前に、経済がおかしくなっているので「金融機関の失業者が増えるからできない」ということはありません。 もし今の日本のようにまがりなりにもうまく行っているような経済の国で(不況といわれながらもスカイツリーはできるし、新幹線も開通するような国で)急激に経済体系を変えれば、金融機関の失業者どころではなく、株式や国債を保有している個人や会社、それらの会社と取引をしている会社など、のように連鎖的に倒産があいつぎ、大恐慌を巻き起こすのは当然でしょう。 ですから、そのような事態は起こりえないといえます。 また「資本主義そのものの限界が見えても」と書かれていますが、資本主義の限界は見えていません。 あるのは「資本主義の問題点」であって、産業革命以降、修正資本主義や社会主義的資本主義など、いくつかの方法論を経て、現在の資本主義になっているのです。 また、この点についていえば共産主義すら資本主義の修正版であるといえます。 歴史的に見ると、資本主義の前は農本主義です。資本主義が民主主義と一体であるように、農本主義は課階級制度と表裏一体になっています。 資本主義は各個人の自由な経済活動を保証するところから資本と利潤が生まれるので民主主義という個人の権利を保障することが不可欠なのと同様に、農本主義では農地を耕す農民人口に比例して上層階級の富が確定するために、農地を耕作する農民(農奴)を固定化する必要があったからです。なぜなら、この時代までは「人力」以外の労働力はほとんどなく、なにをするにも「労働人数×日数」で計算できたからです。 この農本主義による農民の固定化は具体的には、農民身分者の旅行の禁止や階層を越えた結婚の禁止などが基本になり、これが階層の固定化につながっていったわけです。 この「労働力=富」の関係を崩したのが、産業革命です。産業革命は人力以外の労働力を提供し、それが元で資本主義に移行したのです。 これは、蒸気機関による機械化から始まり、ここで初めて「資本(蒸気機関や工場を建てるお金)×生産した商品の利潤」が富の基準になったのです。 これの産業革命が発展すると同時に、農民=富という図式が崩れ、農民の都市への流出や上流階級の没落をよび、資本主義化を進めることなっていったのです。 このような歴史的必然の図式を見れば、現段階で資本主義が崩壊する理由はありません。 一応未来に資本主義から別の形に脱皮しそうな問題点をいえば ・現実の富と数字のマネーが乖離していること(銀行などの利子だけを集めても、現実にある富の総量を超えてしまう) ・現実社会には国境があり、国と言う単位があるのに、マネーはその壁を越えて流通してしまう。 ・コンピューターが発達したことにより、人間が介在しないでも投機マネーなどが自動的に増えてしまう などが挙げられます。 これらは現実的に投機マネーとして小国を襲い、通貨危機などを何度も起こしています。最近は各国の財務省高官が集まってコントロールしようとしていますが、ほとんど無理な状態です。 これらをコントロールするか、コントロールが効かず現実社会が危機的な状況になってくることによって、資本主義から別の形態に変わっていく可能性はあります。 「資本主義を中止したら金融関係の失業者が多量に出て、それだけで社会が成り立たなくなる」というのは間違いではありませんが、本質的なことではありません。
お礼
かなり難しい内容ですが、資本主義にもなかなか難しい問題が隠れているのですね。ご教示ありがとうございます。
- nacci2014
- ベストアンサー率35% (200/569)
その人は社会体制が資本主義を中止するのではなくて商取引において資本主義を中止にした場合を言ってるのではないかと思います。 社会体制において資本主義を中止して社会主義に移行しても金融機関は機能を果たしますし金融機関が国営になるだけで失業者が増えることとはつながりません。 しかし資本主義を中止して商取引を市場のような社会に戻すと、金融機関は個人商店を中心に取引をすることになり、信用も不安定で融資の焦げ付きもでて経営が難しくなりますので都市銀行は縮小され都市銀行においては失業者が増えますが、逆に信用金庫と言うか場合によっては高利貸しが増えるので金融機関全体では幾分失業者が多い程度で金融機関は存在するとは思います やがて市場社会から淘汰されて売上を伸ばしてきたものが資本をだしあって資本主義に戻り都市銀行も復活するのでそ時的なことでしょう
お礼
何か資本主義の内的生命力の維持のような仕組みがあるのでしょうか。ご回答ありがとうございました。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
中国でもロシアでも裏経済の主体が、モノから金融に変わりました。
お礼
本質的変化はなかったということでしょうか。ご教示ありがとうございます。
失業者は出ないと考えます。 金融機関のほとんどは手続きが殆どです。 融資とか預金関連です。 金融機関が国営になるだけですので失業者が大量に出ることはないでしょう。 逆に雇用などは国が計画して経済を立て直すために失業者がいなくなると 考えます。 中国は今でも共産主義ですよ。経済特区や香港特別行政区に限り 資本主義を取ってるだけです。
お礼
勉強してみます。ご教示ありがとうございました。
補足
国営化するためにもお金が必要なのでしょうか
お礼
そうですか。ご教示ありがとうございました。