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「様」と「氏」の違い
日本語を勉強中の中国人です。「様」と「氏」はどのように使い分けていらっしゃいますか。どちらがより敬意を払う言い方になるのでしょうか。 また、質問文に不自然な表現がございましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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以下、A、B、Cなどは人の名前だと思って下さい。 ------- 手紙(中国語の手紙ではありません)の宛名には、習慣的に「様」を用います。ちなみに、今は少なくなりましたが、公の文書では「殿」を付ける場合もあります。 話し手、書き手の、相手に対する深い敬意を表す時には「様」を用います。 「それは誰からの注文ですか」「A様です」「あ、あの人か」のような使い方をします。 「A様です」と言った人は、Aに対して深い敬意をもち、「あの人か」と言った人はあまり敬意を持っていない感じを表します。 しかし、講演会などで、聴衆に向かって司会者が講演者を紹介する場合は、聴衆のほうが上(お客様)なので、講演者には「氏」を使います。 「では、心臓病についての世界的権威、B氏を皆様にご紹介致します」というような具合です。 世界的権威ですから、司会者もBに対して深い敬意を持っているものと思いますが、「氏」を使うわけです。 本などで人名を上げる場合などにも、「氏」を用います。「○○を発明したのはC氏であるが、それの商品化に成功したのはD氏であった」というような。(書籍の場合、文体によっては、様も氏も付けず、呼び捨てることもあります) これはふつうは、読者のほうが上だからだと思えばいいと思います。 つまり逆に、聴衆や読者よりも講演者・書かれる相手のほうがエライ場合は、例えば、信徒に向かって教祖が説教するような場合は、「では、我が教祖、A様にご講話をお願い致します」みたいな言い方になります。 後日、そのときの事を本に書いたようなでも、「聴衆を前に、A様が・・・ 」という具合に「様」を付けます。要するに、力関係というか、敬意の軽重です。 但し、ここ、韓国と違うので重要ですが、「役職名」を付けたら「様」も「氏」も付けません! 「A社長"様"はいらっしゃいますか」と言うのは朝鮮流で、日本では付けません!日本で「様」を付けたいなら、「社長のA様」と言います。 また、身内の場合は、どんなに尊敬している相手でも、外の人に言う場合は、「様」も「氏」もつけません。 Aが自分の会社の上司だとすると、韓国では社外の人にむかってでも平気で「A部長"様"は不在です」などと言いますが、日本では「部長のAは、ただいま席を外しております」というのが正しい言い方です。短く言うなら「Aは不在です」と言いますがあまり適切な言い方ではありません。 自社の人間より、外の人間のほうを上にして、自社の者は「呼び捨て」にするのが日本流なのです。
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- ゆのじ(@u-jk49)
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今日的には、様が無難。氏は殆ど死語。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。
- oignies
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直接相手によびかけるときが様 間接的に紹介などするときは氏です。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。大変わかりやすいですね。感覚はつかめるようになりました。とても参考になりました。助かりました。