殺菌機構

質問

塩素、アルカリによる殺菌の原理というか、機構を教えてください。

回答No.3

hot_spring

なにをどのように殺菌したいのかを教えて頂けると説明しやすいのですが・・・。

菌を除去する用語に「消毒」と「滅菌」があり、
消毒・・・対象物中に存在する有害な微生物を死滅させ、その潜在的
　　　　　感染能力を失わせる
滅菌・・・細菌、真菌、ウイルスなどの微生物を完全に死滅させるか、
　　　　　または除去して無菌（無生物）の状態にする
vishnu さんがどの程度の菌の除去を求めているのかにより方法が異なります。
また、菌を除去したいものにより、用いる方法が異なります。
たとえば、プラスチックでしたら一定以上の温度をかけると変形してしまいますし、
一般的ガラスですと、あまり強いアルカリはつかえませんよね。

また、専門の機器を必要とする方法もありますので、
家庭でなのか、職場でなのか、あたりも補足頂けると助かります。

回答No.2

noname#6829

> 塩素、アルカリがベストというわけではなく、他にもいいものがありそうですね

「殺菌」という目的を達する手段としては、実にさまざまなものが用いられています。
例として示されたように、化学物質で菌に致死的な作用を与えるというものとしては、ヨード系消毒薬（ヨウ素を放出する：ヨウ素もハロゲンの一種なので、作用の仕方は塩素と似ています）としてヨードチンキやポビドンヨード（商品名としてイソジンが有名）、高濃度のエタノール、ある種の化学物質ガス（エチレンオキサイドなど）、グルコン酸クロルヘキシジン、アルデヒド類（ホルムアルデヒドなど）、過酸化水素水、酸性水などがよく用いられています（それぞれ特色があり、菌の種類によってよく効いたり抵抗性が強かったりもしますし、人間の体に直接使うことができるものや毒性が強く体にはつけられないものなどもありますので、使う場面や目的に応じて種々使い分けます）。
人間の体内に投与できるものとしては、限定的になりますが抗生物質などの抗菌剤も殺菌的に作用する薬剤のひとつになるでしょう。
また、化学物質以外にも、物理的に菌にダメージを与えて殺菌の目的を達するものとしては、高温（煮沸消毒・焼却）・放射線（γ線滅菌など）・紫外線なども代表的な手段です。

回答No.1

hot_spring

塩素→菌体蛋白質や酵素のハロゲン化および酸化
アルカリ→酵素不活性化、菌体成分の加水分解

これらにより
微生物を構成する主要成分（蛋白質や核酸）の不可逆的先生変化、
微生物の細胞膜、細胞壁構造の破壊、
微生物の物質代謝障害、
を引き起こし、微生物菌体に致死的作用を示します。

補足

早速のご解答ありがとうございます。上記の内容で大変よくわかりました。でもこれなら、塩素、アルカリがベストというわけではなく、他にもいいものがありそうですね。何かご存知ですか？？