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亜硝酸ナトリウムの効果
亜硝酸ナトリウムは血管拡張作用があるということですが、それはどのような仕組みによるのですか?コリン作動性、アドレナリン作動性いずれかのレセプターに作用するのだとは思いますが、構造式からも想像できずお手上げです。もしご存知の方がいらしたら教えてください。よろしくお願いします。
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アドレナリン受容体・コリン受容体の何れも関与しない、 寿命の短い神経伝達物質としての一酸化窒素(NO)の役割を解き明かしたことで、 1998年のノーベル医学・生理学賞が授与されています。 古くからニトログリセリンや亜硝酸塩が、 血管弛緩剤として有効であることが知られていました。 これらの物質は体内で還元を受け、配位力の強いNOを発生します。 cGMP合成酵素のヘム部へ配位することでcGMP合成が促進されます。 cGMPがカルシウムポンプに作用し、Ca2+の膜外への放出を促進し、 筋繊維蛋白についたCa2+が外れて弛緩をもたらします。 未確認ですが、多分最新の生化学の教科書では、 NOの役割について記述されていると思います。
お礼
NO、cGMPをキーワードに検索してみたらこれについての情報を得ることができました。非常に参考になりました。ありがとうございました。