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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「上の間」「下の間」の読み方を教えてください)

「上の間」「下の間」の読み方とは?

このQ&Aのポイント
  • 京都御所にある御常御殿には、「上の間」「下の間」という場所があります。その正しい読み方とはどうなのでしょうか?ウェブ検索の結果や文献を参考にしてご説明します。
  • また、御常御殿にある別室である「上段の間」「中段の間」「下段の間」や、江戸城本丸の「大廊下」にある「上之部屋」「下之部屋」の読み方も気になります。これらの呼び方についても解説します。
  • 建物内部の呼び方に用いられる「上」や「下」の漢字について、天皇家・公家の建物と武家の建物での読み方の違いや、仏堂関連の読み方との違いについても触れます。

質問者が選んだベストアンサー

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  • ithi
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回答No.1

soyokazespringさん、こんにちわ。 京都御所に御常御殿(おつねごてん)という建物があって、その中に、「上の間」・「下の間」という場所があります。この、「上の間」・「下の間」は、どのように読むのでしょうか? 「じょうのま」・「げのま」/「かみのま」・「しものま」/「うえのま」・「したのま」と読み方が複数思いつき、迷っています。 ウェブ検索したところ、「講座テキスト 彦根城 と 城下町 - 彦根市」というPDFを発見しました。それは井伊直中が隠居の際に新築した御書院について解説しているのですが、 その文書には読み仮名がふられていて、「御書院は、御上段〈おんじょうだん〉(10畳)・上之御間〈かみのおんま〉(12畳)・御次之間〈おんつぎのま〉(15畳)・御小座敷〈おんこざしき〉(13畳)の4室と、2辺に設けられた御入側〈おんいりがわ〉で構成されています」と書かれています。 参考PDFのURL→ http://www.city.hikone.shiga.jp/edu/bunkazai/document/kaisetu_pdf/10_goshoin.pdf この文書にならって、御常御殿の「上の間」・「下の間」も、「かみのま」・「しものま」と読むのが正しいのでしょうか? はい、そうです。 また、御常御殿にある別室、「上段の間」・「中段の間」・「下段の間」というところも、上の文書にならって、「じょうだんのま」・「ちゅうだんのま」・「げだんのま」と読んで間違いないでしょうか? はい、そうです。 同じように、江戸城本丸の殿席のひとつ「大廊下」にある「上之部屋」・「下之部屋」は、「かみのへや」・「しものへや」と読むのでしょうか? この「上之部屋」・「下之部屋」は、文献によっては「上の間」・「下の間」と呼ばれていますが、この場合にも「かみのま」・「しものま」と読んでいいのでしょうか? はい、そうです。 天皇家・公家の建物も、武家の建物も、読み方は同じになりますか? 大体、同じになると思います。武家屋敷は城郭建築もそうですが、室町時代に公家文化や仏教の禅宗の文化を武家風に取り入れた東山文化という物があり、その建築の中に書院風建築という物があり、それが安土桃山時代や江戸時代も踏襲されていきます。 コトバンクの検索結果には「上間(じょうかん)」・「下間(げかん)」という言葉が出てきましたが、これは仏堂に関する特殊な読み方で、天皇家・公家や武家の建物にある「上の間」「下の間」とは別物ですよね? 仏堂の方はわかりませんが、お寺の中に書院建築があるとその中の部屋が呼ばれる場合は同じかもしれません。 「上の間」・「下の間」・・・・・・「かみのま」・「しものま」 「上段の間」・「中段の間」「下段の間」・・・・・・「じょうだんのま」・「ちゅうだんのま」・「げだんのま」 「上之部屋」・「下之部屋」・・・・・・「かみのへや」・「しものへや」 ちなみに江戸時代は身分社会なので、主人と家臣のいる部屋、や家臣の中でも上下があり、その身分によって詰める部屋が違うという秩序がありました。この呼称もそのためにつけられたのです。

soyokazespring
質問者

お礼

ithiさん、こんにちは! 明快なお答え、とても勉強になりました。 位階の読み方が、「従五位上(じゅごいのじょう)」・「従五位下(じゅごいのげ)」などというので、身分で分けられる部屋も「じょう」・「げ」と読むのかなと予想したりもしましたが、部屋は「かみ」・「しも」なのですね。 そういえば他にも、「上座」・「下座」は「かみざ」・「しもざ」、「上手」・「下手」は「かみて」・「しもて」、「上方」は「かみがた」と読みますね。空間と身分意識が関連している場合には「かみ」・「しも」と呼ばれることが多いのでしょうか。面白いです。お陰様でイメージがつかめてきました。 天皇家・公家の建物も武家の建物も読み方は大体同じとのお答えもいただいて、安心しました。源流が同じだったのですね。なるほどです。 本やウェブで読み仮名付きの解説を読んでいても、例の井伊直中の御書院PDF以外の解説はどれも「上」・「下」の字には読み仮名がないものばかりでしたので、教えていただけて大変助かりました。 ご回答ありがとうございました!

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