• ベストアンサー

麻生発言「ナチスの手口を学んだら」の真意

tyr134の回答

  • tyr134
  • ベストアンサー率51% (851/1656)
回答No.11

取り敢えず,公正を期するために麻生副総理の当該発言の全文が載っていましたのでリンク先を参照下さい。 朝日新聞 http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html YouTubeには音声も上がってました http://www.youtube.com/watch?v=SrnQREcDNJM 以下は,私が重視する点を抜き出した引用です。(すぐ削除されそうなので、その時の保険です。) ===以下引用===  僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところ{略、ここで一旦話題が移ります} 私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。  私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。{略}記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。 {略}  ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。 {略} だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変 わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。 上記朝日新聞デジタル版の記事より ===引用以上=== ナチスに直接あるいは間接的に言及している部分を抜き出してみました。 以下は,私の印象です。 結論から言うと,麻生総理が言いたかったのは「ワーワー騒いで,一時期の熱狂だけで憲法を改正するととんでもないこと(ヒトラーのように民主主義が独裁者を生むという悲劇)になる。だから静かにじっくりと議論すべきだ」と主張したかったものと察します。 その為にナチスを引き合いに出したのは,完全な落ち度でしょう。 しかも,大枠はあってるけど詳細な事実関係は合ってないですからなお質が悪いです(政治家として)。 合っている部分というのは,ヒトラーが合法的に選挙で選ばれて独裁政権を握った事実です。 軍事力で奪い取ったクーデターではなくて,きちんと民主主義の手続きを経て権力を任されました。 その後,色々な政治工作をして「全権委任法」という建前は時限立法な特別法を国会に通して独裁権を握りました。 この点は,少し麻生総理の発言とは異なります。 当時のドイツは憲法を改正したのではなくて,あくまでも憲法にも認められている法律を作ったのであり,ナチス憲法などというものは存在しません。 また,ナチス政権が出来た頃のドイツと今の日本はとても似ています。 当時のドイツは,長い不況により就職難や貧富の格差の拡大など社会に不安が溜まっていました。 また,ベルサイユ条約による多額の倍賞金支払いに対してドイツ国民は周辺国(特に英仏)に不満を持っていました。 そうした背景の中,ヒトラーが現れ,ベルサイユ条約を破棄するなど強気な外交も相まって,人々は熱狂的に支持したわけです。 今の日本もそれと似ています。 麻生総理も言及しているように,20代,30代は不況しか知らず,竹島や尖閣諸島などナショナリズムに染まりやすい環境も整っています。 そんな中で,憲法改正など強行すれば,どんなとんでも無い憲法が出来るかわかったものじゃない。 だから,そういった事に振り回されず,落ち着いてしっかりと議論すれば言いのではないか。 と,以上が私が受けた印象ですね。 大枠の言いたいことはその通りと納得できます。 ただ,例示としてナチスを出したのは,虎の尻尾を踏むようなモノだとの認識が甘かったですね。 国際社会じゃナチスは禁句(或いは独裁者を糾弾する言葉)ですからね。 しかも「手口を学べばいい」とは,皮肉としては稚拙で誤解されてもおかしくない発言ですね。 どこかの市長さんと同じレベルとは,ちょっと失望しました。 ではでは、長文乱文失礼しました。 参考になれば幸いです。 P.S.当時のドイツについて少し触れた過去の回答がありますので参考URLに貼っておきます。

参考URL:
http://okwave.jp/qa/q7740331.html
kobatetu01
質問者

補足

参考になりました。 私も考えあぐねて質問したのですが、ここまでの回答を読んで、少し整理が出来ました。 麻生氏の発言の流れ(真意)は、ご回答の解釈に賛成できます。 それを真意とすると、ナチスを反面教師としようとした「皮肉」ということになるのでしょうか? そしてナチスがドイツ国民の熱狂によって独裁を確立した、ということ 今の日本が当時のドイツに似ている という分析にも賛成できます。 しかしこの分析の結論は、今の日本は国民が熱狂しているから、憲法改正を発議する時ではない、とならないでしょうか?

関連するQ&A

  • 麻生副総理のナチス発言について

    麻生副総理が憲法改正案について、ナチスがワイマール憲法を改正したように水面下で改正を進めたらと発言したようですが、麻生さんは憲法改正擁護の方なんですか? 私には「ナチスのようになってしまいますよ」という皮肉に聞こえるんですが… 誰かご存知の方教えてください。

  • あの手口学んだらどうかね⇒歴史に学んだらどうかね

    全文を見てみましたが、麻生さんの「あの手口学んだらどうかね」 の本心は 「歴史に学んだらどうかね」 ではないかと思っています。私の見方は間違っているでしょうか? もう少し言うと、次のように言いたかったのだと思うのですが間違いでしょうか? 「第一次大戦の戦勝国から押し付けられた立派なワイマール憲法も、当時のドイツの鬱屈した喧騒の中で、条文は同じなのにナチスを保護する憲法に解釈され、ナチス政権を作ってしまった。 日本の憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。ナチスの間違った手口に学んで、歴史を繰り返してはいけない。歴史に学んだらどうかね。」 だから麻生さんがナチスを引き合いに出したのは間違いではなかったのではないのです。 ところが麻生さんはバカだから、自分が何を言いたいのか分からず、「ナチスを引き合いに出したのは訂正する」ような発言をしていますが、これこそ困ったものです。麻生さんの周辺もよく考えてほしいものです。 新聞やテレビももう少し冷静に理解してほしいものです。いまのような揚げ足取りばかりやっていたのではいけません。「政治家はもっと誤解のない発言をすべきだ」という論調に変えてください。朝日新聞、毎日新聞、みのもんた、テレ朝、日テレ。マスコミはもう少し冷静に報道してほしい。 以下は付録です。麻生発言の断片です。 ・・・ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。・・・ ・・・ワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。・・・・ ・・・・・憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。・・・・いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。 ・・・私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。 ・・・だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。

  • 麻生さん 欧米をも敵に回すのですか?

    麻生さん 韓国・中国を敵に回すだけでなく、欧米をも敵に回すのですか? >ワイマール憲法もいつの間にか変わっていて、ナチス憲法に変わっていた。 >誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね。 真意がどうの、誤解を招いたの、何を言っても無理でしょう。 アメリカやイギリス。フランスなどがそんな言い逃れで納得するのでしょうか。 ドイツにしても自分たちはナチスと手を切ったとアピールするためにも麻生さんに理解を示すわけに行かないでしょう。 で、その麻生さんを切り捨てないということは自民党も欧米まで敵に回すのですか?

  • 麻生副総理のナチス発言は反語?

    麻生副総理のナチス発言について全文(http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html)を何度か読み返してみたのですが、国語的に解釈する場合、これは反語でしょうか? 私の理解は、前文で、喧噪の中で誤った方向に憲法を変える大失敗をした。と言っており、だから、我々も喧噪の中でやろう。では意味が通じませんので、言いたいことは、反語となり、喧噪の中でやってはならない。もっと冷静に考えようという意味に取りました。 ただ、例えば毎日の社説(例えばhttp://mainichi.jp/opinion/news/20130802k0000m070123000c.htmlなど)では、後半のみ引用されており、本当にただの勘違いで記事が出回っているように思えます。しかし、プロの報道ですし何故このようなことになっているのでしょうか? ちなみに、私自身は、ノンポリで特に麻生さんを応援しているわけではありません。 単純に、今回のニュースの解釈と伝播(特に海外では上記解釈が多い)に違和感を持ったため質問させていただきました。 宜しくお願い致します。

  • ナチスはワイマール憲法を変えたのですか?

    麻生さんの発言で「国民がワーッとなっていたので、素晴らしいワイマール憲法が誰も知らない間にナチス憲法に変わっちゃったんですよ」という主旨の発言があります。 しかし、毎日新聞の与良論説委員はテレビで、ナチスが政権取る前のワイマール憲法は変わっていないのですよ、と言っていました。 本当に変わっていないのでしょうか? また、ワイマール憲法を無視する形で国民はナチス政権を成立させたという記事も見たような気がします。 ナチス成立のどこがワイマール憲法に触れる形だったのでしょうか?

  • 麻生さんのナチ発言の何が悪いの?

    何が悪いか、共同通信記者の国語力が悪いか、尻馬にのる朝日新聞が悪いのか。 【麻生さんのナチ発言】 『護憲と叫んでいれば平和が来ると思っているのは大間違いだし、改憲できても、世の中すべて円満にと、全然違う。改憲は、単なる手段だ。目的は国家の安全と、安寧と、国土、我々の生命、財産の保全、国家の誇り。狂騒、狂乱の中で、決めてほしくない。落ち着いて、我々を取り巻く環境は何なのか、この状況をよく見て下さい、という世論の上に、憲法改正は成し遂げるべきだ。そうしないと、間違ったものになりかねない。  ヒトラーは民主主義によって、議会で多数を握って出てきた。いかにも軍事力で政権を取ったように思われる。全然違う。ヒトラーは、選挙で選ばれた。ドイツ国民は、ヒトラーを選んだ。ワイマール憲法という、当時、欧州でもっとも進んだ憲法下に、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうる。  今回の憲法の話も、狂騒の中でやってほしくない。  靖国神社も静かに参拝すべきだ。お国のために命を投げ出してくれた人に、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。いつからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法はある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当にみんな、いい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)の中で決めてほしくない』 (2013年7月30日07時32分 読売新聞)の報道  麻生副総理は29日、都内で開かれた講演会で憲法改正について、「狂騒、狂乱の中で決めてほしくない。落ち着いた世論の上に成し遂げるべきものだ」と述べた。  その上で、ドイツでかつて、最も民主的と言われたワイマール憲法下でヒトラー政権が誕生したことを挙げ、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒けんそうの中で決めないでほしい」と語った。

  • ナチスに学べ(マスコミよ、ナチスの悪しき例を学べ)

    いわゆる麻生氏の発言「ナチスの手口に学べ」にあまり興味がなかったのですが、 ふとしたきっかけで 実は 「マスコミよ、(or国民よ)ナチスの手口を悪しき例として学べ」 という発言だったと知り、 この麻生氏の発言を歪曲して報道したマスコミ各社。 こともあろうに、それが世界のメディアに広がってしまった責任を歪曲報道した日本のマスコミ各社は謝罪すべきではないかと思います。 さて、質問なんですが、 ★(1)★こういった歪曲報道したマスコミを審査する機関はないのでしょうか?★★★ 『それは、事実と異なり、誤報ですので国民を欺いたマスコミA社さん、忠告します、是非とも一面を使って謝罪してください』 とか・・・ ★(2)★また刑法とか別の何とかを利用してマスコミを裁けないのでしょうか?★★★ いくら言論の自由とはいえ、麻生氏に対する名誉毀損とか、日本(国民)に対する名誉毀損とか… ←まぁありえないと思うけど。 『この誤報で多大なる損害が出ました、マスコミA社さん、3日間、記事書くの禁止。何か書きたければ、記者がブログを使って各々発信して下さい』←これはありえないけど… とか・・・ ★(3)★また、過去にこのようなとても深刻な歪曲報道をしたマスコミ各社が、読者に(or国民に)謝罪したケースはあるのでしょうか? それとか、マスコミ協会みたいなのがあって、代表して謝罪したケースとか?ありますか?★★★ 『麻生氏の発言は実はこうでした、我々マスコミが間違って伝えました!申し訳ありませんでした、世界のメディアさん!世界のみなさん!』ってぐらいに大々的に謝罪しないと。このままでいられると、世界各国の人たちの中には、日本ってナチス賛同してんだろ?とか・・・誤解したままの人が必ず残ってしまうと思うのです。 以上で質問終わりです。 上記のことは、全く詳しくないので、誹謗中傷の回答だけはお断りします。 そういった回答は回答者の自己顕示欲しか満たさないので、絶対にやめてくださいね。 では、上記の事、詳しい方、ご回答、よろしくお願いします。

  • 憲法改正論議への影響

    今回の麻生氏の「ナチス発言」は憲法改正にどのような影響を与えると思いますか?

  • 護憲と改憲はどちらが民意なのでしょうか?

    憲法改正派と護憲派はマスコミの世論調査では拮抗しているようですが、実際はどうなんでしょうか? 現在の日本国憲法は、奇麗言の前文、天皇を国家元首と明記していない(象徴とか曖昧過ぎるし、日本の国家元首が誰なのかわからない)、国防権という国家として当たり前の権利の放棄、権利ばかりを主張して、義務や責任に関する項目が少なすぎる、外国人参政権を合法化させるような隙がある等々、不完全な憲法で対外的にも恥ずべき憲法であると思います。 そもそも憲法もただの法律に過ぎず、時代や価値観の変化により柔軟に改正していくべきでは?(ちなみにドイツ等諸外国では憲法を頻繁に改正している国も多々あります。)憲法を神社の御神体のように神聖化して、触れざるものとして腫れ物のように扱う今の状態は異常であると感じます。憲法も国家を運営する道具に過ぎないのですから、どんどん改正してよりよいものにしていくべきでは?国家のために憲法があるのであって、憲法のために国家があるのではないと思います。今の憲法をとりまく状況は本末転倒であると思います。

  • 非道事件報道の意義

    5階から子供を投げ落とす母親、このことを報道する意味は、いったいどういうことなんでしょうか。 こんな母親になりなさんな、と反面教師にするには、いかにも非道すぎます。 狂って真似をする者がでてくる危険しかないような気がしますが。 事実は何でもありのまま伝えるのが、報道の役目だなどという理屈を聞いても仕方ありませんが、知らせたいという気持ちの底は何なんでしょうか。 マスコミの当事者の方から教えていただきたいと思います。