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シュートについて
球種のシュートと ストレートがシュート回転するのと 同じようなイメージですが、打者からすると何が違うのですか? また ストレートがシュート回転すると何が いけないのですか?
- rokkou2003
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回転としては同一系統の物ですが、ストレートを投げようとして横回転(シュート回転)が加わるということは身体が開いている、またリリースポイントがずれている等の要因が考えられますので自ずとコントロールにばらつきが生まれます。 さらにシュート、ストレートの回転とも違ってくるのでスピードも乗らずほとんど変化しない打ち頃の球になってしまう危険性があります。 ただ普通のストレートとは違う動く球、所謂クセ球ですので普段と同じフォームで狙った所に投げられれば立派な球種に成り得ます。 そうなると最早シュート回転とは言われませんが・・。
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- uniquepro
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実際のところ、球種としてのシュートとたまたま外回転になっただけの直球系の球では、同じ外回転のボールでも軌道がまるで違います。切れのあるシュートが「手元で急に切れ込んでくる」と表現されるのは、その回転数の速さに原因があります。 ただのシュート回転の直球の場合、回転が横に傾いただけのボールなので、キャッチャーに届くまでの軌道は概ね「緩いカーブが横に向いた」感じになります。ストレートの球速で前に進みますが、回転方向が横気味なので重力に引かれてやや落ちつつ回転への抵抗で外側へゆっくり曲がっていく、そういう軌道です。 しかし狙っている「シュートボール」と呼ばれるものは、ボールを横に切る投法なので、回転数がただのシュート回転より相当に多く・高くなります。球速が早い場合、回転数が速いボールはより抵抗を受けずに直進性を増します。伸びるストレートというのはこういうものです。しかし、回転数が多いために、ある一定の球速にまで落ちた段階で急激にその球の回転への抵抗が増します。シュートが手元で一気に切れ込んで曲がってくるのは、その「ある一定の球速」に落ちた瞬間から一気に変化するためです。さらに回転数が早いため、抵抗に合う軌道に変化して(曲がった軌道に乗って)から、そこからの球速が落ちにくくなります。簡単にいえば、シュートボールは投げてから変化し始めるまでがストレート、そこから急に曲がるのがシュート、曲がり終えて打者の内角に切れ込んでいく段階がまたストレート、本当に切れのあるシュートを投げる投手は、その3段階がきっちり出来ています。元巨人・中日の西本聖投手のシュートはこれです。 一方、曲がり始めてから伸びることなく、さらに曲がり幅を大きくより食い込んでくるシュートを投げる投手もいました。カミソリシュートの元祖、元大洋の平松政次や、元近鉄の盛田幸妃のシュートなどは、キャッチャーミットに収まるまで曲がり切ることがない、平松にいたってはミットに捕球されてからなお横回転をしていた、というものでしたから相当な回転です。 ストレートのシュート回転の難点ですが、狙ったシュートでないだけに「変化が一定でない」ことと「大きな変化が望めない」ことの2点です。例えば右投手のシュートを苦手とする右打者が内角に来たストレートがシュート回転したとします。シュートほど曲がりはしないので、高ささえ合うなら多少の体重移動で普通のストレートと同じ「打ち頃のボール」にすることも出来ます。左打者が相手なら、内角をズバッと付くストレートがシュート回転すると、まんまとストライクゾーン真ん中寄りに来る形になり、まさしくホームランボールになります(なまじ縦回転が抑えられるシュート回転だけに、当たれば普通のストレートより良く飛びます)。 ただ、その「大きな変化が望めない」からこそ、球速を上げてボール半~1個分だけ動かすボールとして投法の中で完成を見ました。その「半変化球(?)」とも言える球種が、メジャーなどで「シンキング・ファストボール(高速シンカー。現在ではヤンキースの黒田博樹が代表的な使い手でしょうか。右打者の外角ボール球から外角のストライクゾーンのライン上ギリ(調子がいいと外角低めのゾーン低め頂点だけ)をかすめる程度に曲げて来る「バックドア」と呼ばれる投法)」と呼ばれるものです。それを逆に出来損ないのスライダー回転で対応したのが「カット・ファストボール」と呼ばれる球種です。双方を合わせて俗に「動くボール」とされる、現代野球ではまず会得しないと投手として成功しないとされる技術です。 シュート回転したストレートも、使いようによっては武器になる。ただ、たまたま投げ込まれたボールは打者にとっては「美味しい失投」にしかならない、ということでしょうか。
お礼
ほほーー 詳しいですね 納得です。 ただ最近シュートの使い手が 減ったのが残念です。
- ゆのじ(@u-jk49)
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何が違うのかと言われても、その瞬間、打者はその違いが分からない。 それが抜けたボールであったと分かるのは、ヒットとなった打球の勢いを見てからのことで、ベース上で、それを確認する。または、ベースを一周しながら、今のは、投手の失投で「抜けたボールだったんだな」と、自身のラッキーを喜びながらつぶやく。 意に反してシュート回転するということは、力が人差し指側に抜けたということ。リリースの瞬間、もっとボールの芯に向けて、指先の力が直線的に加わるべきところを、人差し指側に折角の力をスベらせてしまったということで、当然、ボールに力はなくなる。はじめからシュート回転させようとしたボールとは、明らかに力とか勢いが違う。 低目を狙って投げたのに、高目に浮いた場合と同じ。これはリリースで、ボールが早めに飛び出しちゃったということ。もう少し、指先でボールを押している、または弾いている時間があって良いのに、その時間を放棄して、最後の力を使わずに、早めに手元を離れると、ボールは力なく高目に行ってしまう。しかし、はじめから高目を狙って投げれば、それは力のあるボールになるわけで、こういうボールを、江川は、高目のボールはいけないと言われる風潮に逆らって得意にしていた。
お礼
そうか なるほど ありがとう。
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お礼
ほほー 深いですネ なるほど 球威に違いがあるのですね~ 納得です。