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少子化と教育費
- 少子化と教育費という問題を解決するためには、教育の機会の公平化が必要です。
- 子供を産むことが経済的な負担となるため、教育費の問題が生じています。
- 教育産業に依存する人々の抵抗から、教育の機会の公平化が難しい状況にあります。
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たいていの場合は、その結果自体がミスリードだと思うのですけどね。でなければ、高校の無償化で劇的に、出生率が上がってもおかしくはないのですから・・・。 考え方の基本として言えば、そもそも社会で必要な人が余っているから、子供を産むことに結びつかないのです。 スペインでは、有名大学を卒業した人の4割以上が、自分の望む仕事に就けていないという状況です。それは、日本でもっと前に起きた事態ですけど・・・。若い世代ほど、望む仕事にありつけないか、低賃金、長時間労働で働く、傾向が再び生まれつつある。 さて、その状況で子供が出来ました。子供を大学まで行かせました。そこで、努力して大学に行っただけの生涯給与の違いが生まれるでしょうか?日本の場合は、大卒と高卒では生涯年収の差が、平均で数百万円だとか・・・。もし、塾などに金を掛けていたら・・・・その人が平均的な人なら、残念ながらペイしない自体もあり得ます。 その昔、日本は労働力としての人を大量に持っていました。それは、第一次産業や第二次産業によって社会の産業構成が維持されていたからです。簡単に言えば、農業や漁業を家族でやるなら、人手が多いほど収入や安定に繋がるため、子供が多いことが発展の原動力だったのです。 時は経過しました。 製造業は海外に移転し、一次産業は逆風を受けているのか、それとも発展しているのかも不透明。高齢化が進みます。80年代から90年代に語られた第三次産業特にコンピュータ産業は、人が計算したり、人が作業するといった業務を、コンピュータや産業機械などのソフトウェア、ハードウェアオペレーションなどに置き換えつつあります。自動音声案内。電子システム。携帯電話、タブレットなどはその代表です。 結果的に、人員がサービス業に至るまで、過剰になりました。 時代の変遷の結果ですよ。 1950~60年代。 Aさん一家は、子供が5人います。家には田と畑があり、田植え休みに子供達は、田んぼで田植えを手伝い収穫を手伝いました。翌年には子供が一人増え、10年後には生産量がさらに増えた。 1970~80年代。 Bさん一家は、都市部でサラリーマンとして働き、毎年上がる賃金で、子供を3人育てました。子供は親の給与が増えていく過程で、大学を目指し、よりエリートを目指し、より産業が生まれることを望んだのです。しかし、80年代に入り、経済過熱が進むと、Bさん一家の給与所得より、商品価格が上がる現象が起き始めました。この頃から、少し生活の余裕は減り始めます。経済は豊かになります。3人目は、大学には行きましたが、大して勉強もしなかった。 1990~2000年代。 Cさん一家は、絶頂期付近で家を買いました。子供も一人生まれました・・・そんな矢先に、バブルが崩壊しました。子供のために努力し、仕事をしましたが、決して給料は増えず、むしろ安定しない時期が続きました。2000年代に入っても、それは続きました。子供はとりあえず大学には行かせようとがんばり、大学に進学しました。Cさんは、その間にかなり疲弊することとなります。 これに合わせて、労働人口が減少に転じます。逆に、養われる人口が激増する時代に入るのです。 それなのに、稼ぎの良い仕事があるかというと・・・。 きっと、2010~2030年代の、Dさん一家は、子供はいらないと思っていたが、運良く40代前にして安定した給与や親の財産が入り、寂しいと思っていたから、一人作ろうかというぐらいの悲壮なパターンもあり得るでしょう。 さて、これらの社会で育つ子供がどう考えると思いますか? 果たして、子供にとって豊かで、幸せな社会を築くためには、大学だと思うでしょうか? もっと言えば、子供が多ければ、結果的に自分たちの幸福度が上がると見ているかどうかの問題です。欲しいけど、欲しくないと思う人もいるでしょうし、そもそもいらないと思う人もいるでしょう。 それが、単に教育の問題でというわけではないのは、明白で、そういう答え方をするのが最も、分かりやすいからそうなっているだけだと思われます。 これは、デフレスパイラルと似た現象です。マネーの場合は、物価より金の価値が上がり続けることで、商品が売れず不況になる現象がありますが、人の場合は、労働人口が過剰に都市部に集中し、そして高度オートメーション化することで、人の仕事が減るという現象が生まれるのです。 その過程で、いわゆる子供を産み育てることが困難になるのです。 はっきり言えば、今自分が生きるのに必死であれば、子供を産み育てるまでに至らないケースもあります。結婚して子供を産むには、倫理観や経済観があれば、たいていは自分がある程度収入的に安定する必要がありますからね。それが、叶わないから、晩婚化に進み子供の生涯出生率も下がるのですよ。 要は、教育が如何に安くできるかより、本来なら健康な子供が産める年齢層を如何に、安定した職にに就かせるかを最優先しなければ、とても厳しいのです。親がニートで子が5人いても、いくら教育が平等であっても、その子はどうなるか、分かると思います。 基本的に、真面目であればあるほど、その人が子供に対して考える理想や、思う心は強いものとなります。その場合、教育費という名目で答えてはいますが、実は所得と、育てるのに使う時間(仕事と養育のバランス)が厳しく、尚かつ中長期的に、その子の不幸が自分にも掛かる可能性があるため、選びにくいとなるのです。 それでも、子供の数が多いほど親も含めて、安定する可能性は高いのですけどね。いずれかの子供が、大成するか、または数人の子が安定すれば、それだけで助け合うことも出来ますからね。それを考えるだけの余裕も奪われているのかもしれません。 いかがでしょうか? この社会において、第一位さえつぶせばきっと回復する問題なら、大学を真っ先に無償化するように、国民全体で考えるのが妥当です。そして、学力に合わせて、行ける大学を選定するシステムを、先進国お得意の統計で出してあげれば良いでしょう。 ただ、それでも、きっと少子化は改善しません。何故なら、少なくともその国の中で生まれ育った、若年者にとって魅力的な国とはほど遠くなり始めているからですよ。何せ、若者が安定して長期間働ける仕事が減っていますから・・・。まあ、若者に限らず全年齢層ですけど、突出しているのが若者になりつつあるのが、今の日本に限らない世界の情勢です。 これは、人が全く同じではないが、歴史を繰り返す理由かもしれません。小さく突き詰めていけば、結局その進み(改築)にどこかで狂いがあれば、土台が腐って倒れることがあるということです。それでも、尚、第一位や第二位をその都度潰していると、もっと大きな改革が必要になるのかもしれません。 いわゆる立て直しが必要な時期が、来ているのかもしれません。 少なくとも、本気で少子化を考えるなら、統計に囚われない抜本的に子供が多いほど良くなる理由が必要です。産み育てる側にとってです。または、いっそそれが社会のためというなら、道具として捉える代わりに、相応の仕事があり、幸福度が上がる社会の方が良いかもしれません。
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- sutorama
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子どもが絵がうまかったら、画家に 料理が好きなら、料理人に 子どもが土に興味をもったら陶芸家に 虫が好きなら、科学者に と、勧める教育が崩壊しました 今でも女の子のなりたい職業を聞くと お菓子屋さん・ケーキ屋さんがTOPです ちなみに2位はアイドル、3位はお花屋さん 男の子はスポーツ選手がTOPです ちなみに2位は警察官、3位は運転手 しかし、今の教育では、その夢を忘れさせます 親が就かせたい男の子職業が ダントツで、公務員です 親が就かせたい女の子職業のTOPが、看護婦です >教育の機会の公平化 それは、子どもの夢を奪うことだと思います >教育産業で生きる人達が危機感 を植え付けたのは左の政治家だったり、日教組に染まった政治家です >問題を抱え続ける社会のままで行くしかないのでしょうか? 目を覚まさないといけませんね
お礼
ご回答ありがとうございます。 人は知っている物事の中から夢を持ち、 年齢が上がり知っているものが増えるほどそれは多様化する。 教育の機会の公平化や底上げは 学力によって医者、弁護士、警察官になりたいけれど諦めるなど そうした面を支える効果が出るかもしれない様にも思えます。 家庭内の問題から学業に集中できず、一度遅れてついていけず テストの点数から劣等感を抱き様々な選択肢を諦めてしまう子供も 少なからずおりますし。 上手くご回答の意図を理解できていなかったなら申し訳ありません。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 教育の公平化、底上げは気休めぐらいにかならない訳ですね。 塾などにやらせる事ができないから 子が不利になるから産みたくない の手前に来るのは >教育が如何に安くできるかより、 >本来なら健康な子供が産める年齢層を如何に、 >安定した職にに就かせるかを最優先しなければ、 なのですね。 WHO基準で見るなら年間10万人の自殺者を出すこの国。 その前段階の精神的泥沼に陥り生産性が落ちる人も山積み。 その解決も難。 子を産み育てる人にどういう支援をするか。 子を育てる立場の人が何を幸せとできるか。 次の子を育てる世代もポジティブに考えられるには何が必要か。 様々な子育て支援が試みられているのはそういう理由だったのですね。 難しいのですね。
補足
表現の強調など気になる点がちらほらありましたが 全体としてとても勉強になりました。 ありがとうございました。