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TPP加盟の疑問点

TPPに参加した結果、最終的に日本が輸入すべき関税撤廃品が決まっても、かつての韓国車のように、それを日本の消費者が、誰も購入しない、または売れいきが悪い場合はどうなるのでしょうか。それでも強制的に決まった数量を輸入することになるのでしょうか?この疑問は今までの各種解説では、まだ分からないところです。是非教えてください。強制輸入の必要がないのなら、TPP参加のデメリットの大半は無くなると思うのですが。どうなのでしょう。

みんなの回答

  • mekuriya
  • ベストアンサー率27% (1118/4052)
回答No.3

TPPは輸入数量が強制される訳ではありません。日本独自の品質基準、商慣行、行政指導が非関税障壁の名の元に強制的に撤廃に追い込まれるということです。「関税撤廃」は目眩ましの欺瞞に過ぎません。関税撤廃の品目を決める為だけに何年も議論が必要な訳ではないのです。かつて日本はアメリカとの間で牛肉輸入問題で大きな軋轢を招きました。いや、かつてというほど昔でもないし、まだ過去形になった訳でもない。それは決して関税を巡る対立では無かった筈です。不思議なことにTPP推進論者はすっかり忘れたようですが、それは質問者さんも同じなのでしょうか。 例えば遺伝子組み換え食品です。遺伝子組み換え食品は、厚生労働省によって食品衛生法の義務として安全性審査が行われています。 遺伝子組換え食品|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/idenshi/index.html 日本はとうもろこし、大豆の大半を輸入に依存していますが、食品衛生法・食品安全基本法に基いて、遺伝子組み換えの分別生産流通管理、商品の表示義務があるということです。TPPの本質は、関税撤廃ではなく、日本独自の安全性基準が非関税障壁の名目で撤廃に追い込まれることなのです。日本は世界最大の食糧輸入国です。誰も購入しないのなら餓死するまで。強制されなくても食べなきゃ死んでしまうのだから、購入するしかないわけです。 同様の問題は、遺伝子組み換え食品の他にも残留農薬基準、食品添加物基準、BSE牛肉検査基準、放射性物質基準など「食の安全」に限定しても多岐に渡ります。 食品|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/ アグリシステム株式会社 http://www.natural-coco.jp/agrisystem/2008/08/post.html 外務省: 米国・カナダ産牛肉輸入問題 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bse/ 牛海綿状脳症(BSE)について|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bse/index.html asahi.com:朝日新聞 BSE問題 - ニュース特集 http://www.asahi.com/special/bse/

回答No.2

>それでも強制的に決まった数量を輸入することになるのでしょうか? TPPは輸入割当を含めて政治が経済を動かすことに対して、域内自由経済を目指すものです。 したがって、強制輸入はTPPの趣旨に反することになり、そのような強制はありません。 結果の平等ではなくて、環境の共有、自由競争の促進を目指します。 >強制輸入の必要がないのなら、TPP参加のデメリットの大半は無くなると思うのですが。どうなのでしょう。 例えば日本でタイ料理屋をやるにはタイ米を使うのが本物ですが、安いタイ米が日本のジャポニカ米と同じよな高価格になる様に高額の関税を掛けている訳です。 TPPが進むと、政府の恣意的な関税障壁を撤廃ないし緩和しますので、タイの米作農家は繁栄し、日本の米作農家はタイ料理屋にジャポニカ米を売り付けることが難しくなります。 その結果、日本でタイ料理を食う消費者は価格低下の恩恵が受けられますが、日本の米作農家を守ることができなくなります。米作農家を守ることを使命としている日本政府としては、ヤラレテしまうということになります。 原子力発電設備なども世界一厳しい日本の安全基準が「非関税障壁」とされ、これを撤廃することになれば、日本の電力各社が韓国製の原子力発電所を購入することになるかもしれません。 なんせ、韓国の電力は日本の50%程の値段で売っても採算がとれるほどコスト競争力が高いからです。 携帯電話ぐらいなら韓国製に市場を奪われても日本の安心・安全には影響ありませんが、原発が全て韓国製になるなんて、日本の消費者は望んでいないと思います。 この様な問題は、非関税障壁の撤廃一辺倒ではなくて、是々非々で非関税障壁を維持することを交渉で勝ち取ってゆきます。

  • blackhill
  • ベストアンサー率35% (585/1658)
回答No.1

>>日本が輸入すべき関税撤廃品が決まっても  なにかの勘違いでしょうか。輸入強制制度は、TPPとはまったく逆の話です。  30年前から、自動車には関税がかかっていません。デトロイトは昔から自動車の流通制度などが非関税障壁だと指摘していますが、ヨーロッパ車の成功をみると、あまり説得力のある議論とはいえません。  TPPのメリットは、世界各国がもっとも得意とする生産に特化することによって相互の利益を最大化できることです。ただし、国際的な競争に太刀打ちできない分野では、温室が無くなるので体質改善を迫られることになります。

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