巨人・大鵬・卵焼き 国民栄誉賞のタイミングについて

質問

元横綱大鵬に国民栄誉賞が贈られそうです。
（大鵬）と言われても、これを読む半分以上の人が、今いちピンと来ていないのでは、ないでしょうか。

死んだ人に贈られるイメージが定着しつつあるこの国民栄誉賞、ざくっと言えば、王貞治選手のホームラン世界新記録を祝って、何か王選手を表彰しようということで、設けられた賞だと思いますが、それ以降、「それほどでもない人」　に対しても、死んだ際には国民栄誉賞が贈られてきたように思え、価値が有るのか無いのか分かりづらく思います。

巨人・大鵬・卵焼き・・・？これ何選択であるのかは、もう無視いたしますが、そして個人的には卵焼き時代も訪れたことは無いのですが、大鵬の国民栄誉賞って遅すぎなくないですか？なぜ死んでしまうまで、贈り渋っていたのでしょうか、どなたか教えてください。

回答No.6

uniquepro · ベストアンサー

そもそもの問題は質問者の文章の中盤にある「死んだ人に贈られるイメージ」これ１点に尽きると思います。大鵬の国民栄誉賞授与への違和感も、つまりはこれなのだと。

国民栄誉賞の初代はもちろんあの世界のホームラン王（これに噛み付く一部外国もありますがスルーで）王貞治氏。賞の創設当初は別段故人の栄誉を称えるという側面はなかった印象があります。王さん以来の歴代を見ても、古賀政男（故人・作曲家）、長谷川一夫（故人・俳優）、植村直己（故人・冒険家）、山下泰裕（柔道家）、衣笠祥雄（プロ野球・広島）と、確かに故人と存命は１／２ですが、あくまでもたまたま故人であったに過ぎないというものでした。植村直己に限っては遭難事故での死です、これを死んだから表彰という範疇に入れていいのか疑問です。

むしろ亡くなってから授与する傾向が強まったのは、平成に入ってから。それこそ他の回答者にありましたが、時の与党が政権浮揚のために利用していた点は否定出来ないでしょう。理由は単純です。国民栄誉賞は受賞者本人が辞退すれば贈ることは出来ません。亡くなってしまえばその意思表示も出来ませんから、授与する側にとって都合がいいのもあるでしょう。その政権側の思惑を（そんなことを念頭に入れているわけではないでしょうが）全て撥ね付けているのがあのイチローなのですがね（過去３回辞退）。

ただ、質問者には申し訳ありませんが、受賞した個人・団体については国民栄誉賞に値しない（それほどでもない人）は１人もいません。時代を作り、国威発揚を成し遂げたのは全員間違いないわけですから。特に最近の女子選手については、どれをとっても日本人にとって前人未到のものです。これは受賞に十分値すると思います。どこかの政治家ではありませんが、栄誉は２番目では決して受けることは出来ないのです。女子マラソンの高橋尚子などは、男子でさえ成し遂げていなかったマラソン金メダルを獲得（戦前に男子で金と銅を獲得していますが、ナチス下のベルリン大会だという事情を考えれば記録に疑問符が打たれるのはやむを得ない）、文句のつけようがありません。女子サッカーのなでしこジャパン、レスリングの吉田沙保里にしても、どちらも本来環境も何も上のはずの男子競技で達成されてない記録です。当然受賞に値します。

では文化人はどうか。これは故人で受賞は致し方ないと思います。スポーツのように加齢による引退のない世界です。演じる側としての森繁久彌にしても森光子にしても渥美清にしても、作る側としての長谷川町子（サザエさん作者）、遠藤実、服部良一、吉田正（以上作曲家）、黒澤明（映画監督）も、生涯現役のまま亡くなられたわけで。

前述のイチローは、国民栄誉賞は現役引退時にいただきたい、と話しています。つまり国民への多方面の貢献以上に、本人の達成感の最後の表彰、という側面があるのでしょう。よって、スポーツ選手は現役で、文化人は死後授与される流れになっているのだと思います。

そうなると確かに大鵬の授与は違和感あります。単純に千代の富士より後という順番の問題です。ただこれは仕方ないのです。大鵬の現役時代、国民栄誉賞そのものが存在しなかったのですから。元々王貞治氏の偉業を称えるために創設された賞。そして質問者の文章にある「巨人・大鵬・卵焼き」での”巨人”は、厳密には絶頂期の王さんより若干前の世代、それこそ王さんもミスター長嶋茂雄もペーペーだった頃も含めてですから、大鵬の国民栄誉賞の受賞はやはり死後贈与もやむを得ないわけです。

となると、大相撲の世界では最多優勝記録の大鵬でさえ死後受賞です。今後可能性があるとすれば横綱白鵬が大鵬の最多優勝記録を出来るだけ早く（理想は大鵬引退時の２９歳までに）塗り替えれば、ですが。あと２年、残り１１場所で９度の優勝、無理でしょうか？

大鵬の受賞については、ピンと来ないどころか遅きに失したという印象しかありません。もう１つ千代の富士との印象の違いを考えれば、大鵬にはライバルといえる横綱柏戸がいた。一方千代の富士には各世代の対抗馬はいましたがライバル格の横綱がいなかった。その印象の差（角界での圧倒的な強さ、孤高）だけだと思います。その意味では優勝記録はあと１回だった横綱貴乃花は印象としては分が悪いですね。あの時代は若貴含め藤島部屋勢ｖｓハワイ勢（曙・武蔵丸）のイメージですから。

お礼

名前が出ていました
遠藤実、服部良一、吉田正ですが、国民栄誉賞に値する人たちなのでしょうか。この賞は、表舞台で直接活躍した人に送られるべきだと思うのですが・・・
ご回答ありがとうございました。

回答No.7

uniquepro

No.6です。

訂正です。大鵬に優勝回数で迫っていたのは、それこそ国民栄誉賞受賞の千代の富士です。貴乃花は記録の印象も低いですね。２２回でした…国民栄誉賞は限りなく望み薄でしたね。失礼しました。

お礼

風前のともし火だったスモウ人気を復活させたという意味では、当時の若貴人気からすると、その年に２人まとめて国民栄誉賞でも良かったように思うのですが・・・

まぁその後の騒動で、国民栄誉賞剥奪となるやも、ですがね。
ご回答ありがとうございました。

回答No.5

isoken

＞大鵬の国民栄誉賞って遅すぎなくないですか？なぜ死んでしまうまで、贈り渋っていたのでしょうか、どなたか教えてください。

戦後の相撲界を支え続けた大横綱大鵬、恐らく彼を知る国民誰もが納得するであろうその受賞は、例えば千代の富士との比較という点に於いても確かに遅過ぎた感は否めないが、そこには明確な理由が存在します。

質問者様も御承知の通り、そもそも受賞のタイミングは２つに大別出来る、即ち偉業達成直後という最も旬で話題性がある瞬間、でなければ営々と積み上げてきた過去の業績に対して、亡くなられた直後という２種類。

その観点から３２回の優勝という大鵬の偉業達成は、国民栄誉賞設立の遥か以前に為された訳で、つまり大鵬に関して言えば、亡くなられたこのタイミングしかなかったとも言えます。

そこに、国民栄誉賞授与に関する規定が極めて曖昧という点に由来する、時の政権の或る種政治的且つ不純な動機に依る側面が加味され、受賞者や受賞のタイミングが必ずしも全ての国民を納得させるに至らないケースが出て来る。

支持率が低い政権は、政権の支持率浮揚の目的で、鵜の目鷹の目で受賞者を捜しているケースも少なくないが、出来ればタイムリーな著名人・選手・業績に送りたいのでしょう、依って誰もが納得する受賞者とそうでない場合が明確、因みに近年で無理押しした顕著な例は、低支持率に喘ぐ民主党政権に依る、なでしこジャパン・吉田沙保里選手辺りでしょうか。

一方彼女らの実績にケチを付ける気は毛頭無いが、例えば王貞治氏・森繁久弥氏・大鵬辺りとの比較に於いて、如何なものかと感じるのは正直なところ。

最後になりますが、今後鬼籍に入られて後の受賞ほぼ確定者は、長嶋茂雄氏辺りでしょうか、余談ながら・・。

お礼

長嶋茂雄・・・おっしゃるとおりですが、流行語大賞みたいに、年に一度は選考会をやっても良いように思います。

長嶋さん、大鵬さんであれば、知らない人も特番を見れば納得するでしょうし。
ご回答ありがとうございました。

回答No.4

itou2618

生きているうちに、そんな大層な賞を貰いたいと思いますか？
生身の人間ですから、表もあれば裏もあるわけで、そんな賞を貰ったばかりに、聖人君子のような生活を強いられるとしたらたまりません。

お礼

なでしこジャパンや女子レスリング吉田沙保里などは、普通に貰ってますけど・・・

関西には「貰える物は鼻クソでも貰え」という君子の格言があります。
ご回答ありがとうございました。

回答No.3

バグース（@bagus3）

どんな賞でも、受賞者をたたえるという面と同時に
与える側の権威づけという側面があります。
国民栄誉賞で言えば、内閣の人気向上です。

受賞対象者が亡くなると、国民の関心がその人に向かいます。
死を惜しむ声が高まります。死によってその人が美化されます。
賞を与える側としては絶好のタイミングなんです。

お礼

大鵬が死んで惜しむ人は、国民栄誉賞を貰う貰わないに関わらず、追悼の意を表するように思いますし、
国民栄誉賞が付いてても、関係ない世代にはピンと来ないように思うのですが、
国民栄誉賞、まだまだ奥が深いなぁ、って感じです。
ご回答ありがとうございました。

回答No.2

noname#176816

死んでくれてありがとうということなのでしょう。政府は大鵬が生きていることに我慢がならなかったのだと思います。

お礼

大鵬って、そんなに嫌われていたのですか？
ご回答ありがとうございました。

回答No.1

yaasan

亡くなった人に国民栄誉賞を贈るのは、飛び抜けた偉業は達成していないが、亡くなるまでの功績を讃えて、という事なんでしょう。

賞の真意は内閣の人気取りと言われているだけに深く意味を考えても無駄かも知れませんね。

お礼

スモウ会での業績は、大鵬は大きかったと思います。
「国技」という表現もされていますから、贈りやすい相手だと思いますが・・・

人気取りではない国民栄誉賞って無いのでしょうか。
ご回答ありがとうございました。