久留米大学がんワクチンと他との違いは？

質問

妻が子宮頚がんです。
今年10月まで三大療法を全て受け終り？、保険治療を卒業しなければならないそうです。
現在ＰＥＴに少し反応が出ていますが、転移はしていないそうです。
最後の抗がん剤は６クールで大分免疫力が落ちてしまったのか、
以前に比べ髪の毛の戻り方が遅い様です。
しかし日々感染症に気を付け元気に頑張っている状態です。
後は免疫療法になる訳ですが、治療可能な療法は色々あり過ぎ迷い、混乱してしまいます。

そこで質問ですが　久留米大学のオーダーメイドがんワクチンについて伺いたいのですが、
色々なワクチン療法と何処が違うのか簡単に素人的に教えて頂ければ有難いです。
例えば感作樹状細胞ワクチン、蛋白ワクチンとか・・・
抗原をＴ細胞・樹状細胞等にに学習させる仕組みは同じなのでしょうか・・・？
久留米大学が現在先進性と治験に於いて優位性があるのでしょうか・・？
当然現在の主治医にも相談・指導して頂きながらトライして行くつもりですが、
最後の抗がん剤で結果が出なかった頃より余り多くは話してくれません。
もちろん医療ルール上の制約もあるのでしょうが・・

もちろん自分達でも免疫療法や他の方法についても勉強中ですが、
ペプチドがんワクチンについて参考にさせて頂きたく質問致しました。

回答No.2

rokutaro36

色々なワクチン療法と何処が違うのか

基本的には同じです。
なので、五十歩百歩と申し上げました。

＞抗原をＴ細胞・樹状細胞等にに学習させる仕組み

これが問題なのです。
仕組みは、実は、色々とあります。
しかも、それが各々独立しているのではなく、絡み合っている
というのが問題なのです。
例えば、Ａ、Ｂ、Ｃという３つのルート（方法）があるとします。
ワクチンの違いは、このＡ、Ｂ、Ｃのどこに作用させるか
という違いです。
では、現実に何が起きるのかと言うと、
Ａがメインだから、Ａを潰せばよいと考えて、
Ａを潰すと、ＢとＣがＡの代わりをしてしまって、
効果が出ないということが起きるのです。

これは、実は、人間が持っている免疫の利点なのです。
つまり、Ａ、Ｂ、Ｃの３ルートがあって、Ａがメインだとしても、
何らかの理由でＡがつぶれた場合でも、ＢとＣがＡの代わりをして、
免疫力が落ちないようにするのです。
それと同じことをがん細胞がするのです。
ワクチンを投与して、Ａルートを潰しても、ＢとＣが代わりをして、
ワクチンの効果を奪ってしまうのです。
がんワクチンが思ったほど効かないのは、まさに、この問題が
あるからなのです。
だから、がんワクチンは、効いたり、効かなかったり、するのです。
まさに、賭け以外の何ものでもないのです。

お礼

分かり易い解説ありがとうございました。
しかし「賭け」に何百万も掛けなければならない運命です。
頑張ってみます。

回答No.1

rokutaro36

まず、免疫療法は「研究中」であることを知っておいてください。
研究中である研究に対して、優位性がある……と言うこと自体、
おかしなことだと思ってください。
研究するからには、優位性がある可能性があるからです。
ですが、それを証明するのが研究であって、
優位性があるとわかっているならば、研究の必要はありません。
つまり、優位性の有無を論議するのは、無意味なのです。

次に、免疫療法は様々なメディアで取り上げられ、
センセーショナルなＰＲがされています。
どんなものでもそうですが、研究を続けるためには、
莫大な費用がかかります。
そのためには、この研究が有用であることを証明しなければ
なりません。
病気治療の研究では、それは「素晴らしく良く効く」ことが
重要なのです。
効くか、効かないかわからない研究に莫大な費用をつぎ込むのは
最初の「賭け」の段階だけで、年数が経って、
さらに費用をつぎ込むためには「成果」が必要です。
その成果が、著効例なのです。
だから、１００人に１人しか効かなくても、それが「著効例」
ならば、効くのでもっと研究させてほしい、だから、
お金を出して欲しい、ということになるのです。

実際、免疫療法では、素晴らしく良く効く例があることが
わかっています。
でも、それは１割程度。
これでは、他の治療方法である「手術」「放射線」「抗がん剤」に
対抗できません。
だから、いまだに研究段階なのですよ。
つまり、どのワクチンであろうと、五十歩百歩というのが現状です。

お礼

一応ありがとう！！
「優位性」に反応されて、研究者業界の話聞かされている感じがしました。「優位性」に含めた藁を掴む患者の気持ちになってワクチンの違いの蘊蓄を話して欲しかったです。分かり易く・・。
研究・臨床・治験・ノルマ・情報統制・・・そんな話何処の世界でもいい大人なら知ってる話です。