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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:メモリーB細胞、メモリーT細胞について)

メモリーB細胞、メモリーT細胞の抗原記憶と寿命について

Wakefield_Blanの回答

回答No.2

この質問は免疫学の基本ですから、免疫学の教科書を見れば解決しますよ。 まず、生体内(ヒトで話しますが)では何億種類のT細胞、またはB細胞が産生されます。この”何億種類”というのは何が異なるのか、というとT細胞受容体またはB細胞受容体の構造が異なるわけです(遺伝子再編成によって何億種類の異なる受容体が作られますがこれは教科書参照してください)。これらのT細胞やB細胞は選択を受けてこのうちの一部が生体内に残りますが、抗原に出会うまでは(つまりT細胞受容体またはB細胞受容体と結合できる抗原が体内に侵入するまでは)ナイーブT細胞、またはナイーブB細胞として存在します。抗原に出会うと活性化されて増殖しエフェクターTまたはB細胞となります。抗原が排除されるとエフェクターTまたはBの大部分は死に、一部がメモリーTまたはBとして残るわけです。 >この異物の情報や、それにあったレセプターを形成する情報は、どのようにして、記憶するのでしょうか? 異物の情報を記憶しているわけではない。またレセプターが後から形成されるわけでもない。抗原に適合したTまたはBが何億種類かのT/Bから一つ存在して、それが増殖し、一部が死なずに残っただけ。それがメモリーTまたはB。再び抗原が侵入したときにすぐに増殖できるのがメモリー。それがナイーブと違うところ。ナイーブはエフェクターに分化するのに5-7日くらいかかる。メモリーは増殖して抗原を攻撃するために十分な量になるのに2-3日しかかからない。このため、メモリー細胞が十分に体にあると抗原をあたかも体が”記憶”していて、再侵入後もすぐに排除してくれるように見える(加えてB細胞経由で作られた抗体も体に長く残るので免疫の”記憶”をつかさどっている)。これが”記憶”の正体。 >また、メモリーT、B細胞は、寿命が長いと言われていますが、もともとのT細胞や、B細胞よりも寿命が長くなっているのでしょうか? 寿命に関しては、ナイーブの寿命も長い。メモリーも長いこれらはたとえばT細胞ならIl-7というサイトカインで長命が維持されている。エフェクターは短命。エフェクターはIL-7の受容体も持たないしメモリーに比べると早く死ぬ。テロメレースではなくIL-7による作用。 ざっと書くとこんなところです。

perfectdocter
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございました。 メモリー細胞は、寿命が長いといっても、数ヶ月なのかと思っており、それが死んでも、遺伝子再構成のパターンを記憶し、また、その構成パターンを復元するものかと思っていたのですが、そうではないということですよね? 例えば、一度、病気に罹って、その抗原パターンを認識する抗体を産生するメモリー細胞が死んでしまうと、もうその抗体パターンを有する遺伝子を有した細胞になることはできないのでしょうか? またワクチンを打つなり、病気にかかるしかないということなのでしょうか? もしくは、そういったことをする必要がないほど、メモリー細胞の寿命は長いものなのでしょうか? メモリー細胞の寿命などの一般的な寿命などもご存知でしたら教えていただけないでしょうか? 大変恐縮ですが、教えて下さい。よろしくお願い致します。

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