プリンターの色再現

質問

プリンタには4色インク、6色インクさらには、8色とか10色とかインクの数が多いものがあります。
4色と6色では淡い色のインクが入っていたりで分かるのですが、気になるのはPX-7Vという機種で、
これには普通の4色プリンターのインクのほかに、オレンジ色、赤、青があるようです。
それで、淡い色のインクはありません。このようなプリンターと普通の4色＋淡い色のインクのある
プリンターで、同じ写真を同じ設定で印刷した場合、仕上がりの色は全く同じになるのでしょうか？

回答No.6

pluviose · ベストアンサー

結論から申し上げますと、同じ色にはなりませんね。それと７Vに搭載のインクのCMYに関しては、
５Vなど、ノーマルインク構成のCMYとは色目が違います。
インクジェットプリンタの色再現は、たとえばあるRGB値の色を再現するのに、何色のインクを
どれくらい使うかという情報が色変換テーブルという所に記載されています。
このテーブルは機種ごとに違います。ですから仮に同じ型番のインクを使う機種を比べても、
使われるインクの量が違う場合がありますから、厳密には同じ色にはなりません。
また、カラーマネージメントが全てと言い張る人が時々いますが、カラマネの概念は最大公約数的に
落とした色再現性ラインに統一するという概念ですから、一応見かけ上の色は同じように見えますが、
それぞれのプリンタの機能を100％活かしていない使い方で、個人でのプリントライフにはお薦めできません。
本来は印刷する画像それぞれに適切なドライバ補正をしてやることで、プリンタの機能を限界まで引き出すことが出来るのです。

なお、エプソンのプリンタに関しては濃い色のシアンについては通常比較的使用頻度が低い設計ですが、
濃いマゼンタに関してはライトインク同様に使用されます。

それとキヤノンとエプソンでは全ての考え方が違います。
このカテによく登場するプリンタの修理屋さんの意見は、キヤノンのプリンタに当てはまっても、
エプソンのプリンタには必ずしも当てはまりませんのでご注意ください。

お礼

端的で明解なご説明、大変よく分かりました。プリンターの世界も極めるのは中々大変だと
感じました。回答ありがとうございました。

回答No.5

4G52GS

プリンタの修理屋です。

「4色と6色では淡い色のインクが入っていたりで分かるのですが」・・・・実は、このあたりに勘違いがあることもあります。

私が聞いている範囲の情報ですけど、薄いインクを装備した６色プリンタでも、基本的に４色しか使わないものが多いようです。

インクより薄い色を表現する場合、ドットの間引きを行わざるを得ないので、インクの色を薄くして限界を引き下げて人間の目にはキレイに見えるようにした、というのが６色プリンタの考え方ですね。

ところが、以前のキヤノンには、ノーマルのシアンとマゼンタを持たない薄いシアンとマゼンタだけのインクカートリッジがありました。
濃い色はどうするかといえば、薄いインクで何度も重ね打ちするという考え方でしょうね。

実は、この考え方は６色モデルでも使えるわけです。

薄いインクと濃いインクの濃度差と、紙の上に着弾したときの発色の差が一致するとは限らないかも知れません。
面倒な計算をするくらいなら、写真印刷のときは薄いインクだけを使い、普通の文書のときは濃いインクを使う。
このように切り替えるほうが、制御系は簡単にできるはずです。

プロクラスの機種では、そういったことは許されないでしょうから、全部の色を使って発色させるように作られているはず。
そのために、見かけ以上に価格差が付いているのでしょう。

ただ、どんな機種でも言えることですけど、最大限どの能力を出そうとすれば、マニュアルモードで最高画質の指定をしなければ出ないはずです。
ドライバのプロパティを開いて「キレイ」と言う程度の使い方では、性能の半分も使えないはずです。

さて、オレンジ、赤、青などのインクの理由ですけど、これは用紙の性能との関係があると思われます。
いくらインクを吸収して発色成分だけを表面に残すといっても、用紙の給水能力には限界があるはずです。
鮮やかな色（≒濃淡のクッキリした色）を出そうとすれば、多くのインクを使うことになります。

赤であれば、マゼンタとイエローで合成しますし、濃い目に表現するのでしたら、シアンを僅かに混ぜてやることもあるでしょう。
ところが、赤のインクがあればインクを１色減らすことが可能になります。

そこで、良く使うと思われる色を専用色として装備していると考えられます。
この「良く使うと思われる色」というのは設計者の方針でしょうね。

実は、キヤノンの場合は、７色なら赤を追加、８色では緑を追加、１０色ではマットブラックとグレーを装備するというのが通例です。

来月発売予定のPRO-1は緑はありませんが、ダークグレーとライトグレーの２色と、グロスオプティマイザー（これは艶出しインクのはず）を加えた１２色となっています。
少し方向性の差は感じますけど、基本的な考え方は変わらないようです。

ところが、エプソンのプロセレクションシリーズは統一性がありませんし、インクも機種によって異なっています。
おそらく、設計や製造をしている会社（セクション？）が異なるのでしょう。
エプソンはＯＤＭの機種が多いと聞いていますので、そのせいなのでしょう。

画像を作る方向性が違っていれば、画質も違って当然ですね。

ただ、その差がわかるかといえば疑問ですね。
現在のインクジェットプリンタの基本性能はかなり上がっていますので、比較しなければわからない程度かも知れません。

お礼

回答ありがとうございます。

＞私が聞いている範囲の情報ですけど、薄いインクを装備した６色プリンタでも、基本的に４色しか使わ＞ないものが多いようです。

本当にそうなのでしょうか？なら無駄に複数のインクを搭載する必要は無さそうですね。

＞ところが、赤のインクがあればインクを１色減らすことが可能になります。
どのインクを１色減らすのでしょうか？この意見に関しては納得できません。

いずれにせよ機種によって発色は違うということが分かりました。

回答No.4

Kon1701

PX-7Vと6色インクとの違いですが、キチンと色合わせするなどして正しく印刷すれば仕上がりはほぼ同じようになります。ただし、もちろん同じにはならないです。多分、7Vはより鮮やかに仕上がると思います。

私は写真用にPX-5600と、普段印刷用に6色の低価格複合機（4色+ライトシアン/ライトマゼンタ）を使っています。この２つ、写真印刷ではちょっと見同じに見えますね。極端な仕上がりの差はないです。低価格複合機でも意外なほど仕上がりが良い、と感じました。PX-7Vも十分良い印刷になると思いますが、淡い色合いや諧調はひょっとしたら6色インクの方が上になる部分もあるかもしれません。

PX-5600,微妙な色の表現は良いですよ。もしそのような写真印刷でしたら、PX-5600後継のPX-5Vの方が良いでしょう。

お礼

回答ありがとうございます。プリンターは中々難しいですね。

回答No.3

shintaro-2

PX-7Vのコンセプトは、
A3等の大きな紙に印刷して遠くから眺めるもの

そうすると、例えば4色プリンタで印刷したとしても
個々のインクのドットは目には分離不可能なので
充分鑑賞に堪える。
インク色を増やした分、特定色の見映えが良くなる。

6色インクのプリンタのコンセプトは
例えばL版とかフォトシール等の
小さな用紙に印刷しても粗が目立たないこと。

もし仮にPX-7Vでフォトシールに印刷したら
安い6色インクのプリンタで印刷したものより
明らかに劣ると思われる。

お礼

回答ありがとうございます。

＞もし仮にPX-7Vでフォトシールに印刷したら安い6色インクのプリンタで印刷したものより
＞明らかに劣ると思われる。

これに関しては私には理解できません。

回答No.2

youser

なりません。

プリンターの発色は必ずしも一致するものではありません。
機種ごとに違いがあるのは業界では周知の事実で、逆に
◯◯◯は黒の発色が綺麗！
×××は肌色の発色が自然！
△△△は発色が明るく綺麗！
などなど、得意分野を売りにするほどの違いが出ます。

色の少ないプリンターは、混合色・中間色が暗くなる傾向があるため、当然
色味が多いプリンターの方が発色は綺麗になります。
この機種はそれとは別に発色を明るくするモードがあるみたいですね。

ところが、ノズル部分が多いという事は機構が多いという事であり壊れやすく
共用ノズルであればメンテナンスが頻繁に必要だったり汚れやすかったりと
デメリットが多い傾向があります。

最近はあきれてプリンタを買うことが無くなったので今は改善しているのかも
しれませんが6年くらい前は2ヶ月も印刷しない時期があるとインクが詰まって
修理が必要になったりしました。

カラーレーザーはカラーレーザーで色シールを貼りつけたみたいな浮いた感じで…。

お礼

プリンターも奥が深いですね。ありがとうございました。

回答No.1

Hoyat

同じ写真を同じ設定で印刷しただけでは全く同じにはなりません。
インクジェットプリンタでは困ったことにむしろ「違って当たり前」なんでその為にプリンタプロファイルがありカラーマネージメントが必要なんですが、長くなるので詳細は以下のURLをお読みください。
http://www.too.com/dtp/color/

お礼

回答ありがとうございました。