- ベストアンサー
酵素の基質特異性と活性部位について
Quarksの回答
酵素は、分子全体で働くというよりも、その一部で基質に働き掛けます。 基質と形状が合致する構造を持っているわけです。この、基質と合致する構造部分を、「活性部位」といいます。 そして、個々の酵素は、その「『活性部位』の形に合った基質」しか相手にできません。つまり、個々の酵素は、それぞれに決まった基質しか相手にしないのです。この性質のことを、「基質特異性」といいます。 良く使われる比喩で言います。 鍵(キー)は、あのギザギザの部分でドアを開けることができるので、ギザギザ部分が活性部位にあたります。キーのその他の部分(たとえば飾りの付いた頭の部分とか)はキーの、ドアを開けるという作用には無関係です。 そして、個々のキーは、決まったドアしか開けられません。 ドアが基質に当たりますが、ドアの鍵穴が、キーの「活性部位」とピッタリ合う場合に限って開けられます。 私のキーは私の自宅のドアを開けられますが、あなたのキーでは私の家のドアは開けられません。 私のキー<-->私の自宅のドア あなたのキー<-->あなたの自宅のドア という、決まった1対1の関係が成り立っているわけです。 この、対応関係が固定されているということが、基質特異性です。
関連するQ&A
- トリプシンの活性部位
トリプシンの基質特異性と活性部位について質問をされました。 基質特異性とは酵素が作用する物質を基質といい,酵素はそれぞれ基質との結合部(活性部位)が決まっていて合致する基質としか働ず、このことを基質特異性という。 という説明でいいでしょうか? また、トリプシンの反応するBANAの活性部位はどこなのでしょうか?
- 締切済み
- 生物学
- 酵素の活性部位での結合は?
酵素と基質は活性部位で結合して酵素基質複合体を つくります。その時の結合の力はネットで調べてみたところ、 水素結合・イオン結合・疎水結合などである、とありました。 しかし水素結合や疎水結合なんかはとても弱い結合である はずです。それなのに瞬時に次々と酵素と基質が結合して いくのはなんかイメージに合わないような気がします。 詳しい方なんとか納得いく説明をしていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- 酵素の基質特異性の曖昧さ
ばく然とした質問ですみません。先日酵素タンパク質について調べておりましたが、その中で、「PCBの生分解を追跡する際に基質特異性の曖昧さ(広がり)に着目して類縁体を用いた分析手法が検討されている」との内容の文章を見つけました。一般に基質特異性といえば、「ある特定の化合物(基質)にのみ作用する」と理解しておりましたので、よく理解できませんでした。どなたかお詳しい方、御教授お願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- プロテアーゼ活性の基質について
中性プロテアーゼの活性を測定するために基質としてカゼインとBSAを用いて酵素活性を生成アミノ酸量から測定してみましたが,基質の濃度を高くしても,酵素の濃度を高くしても何も検出することができませんでした。。様々な文献を読んだところこの中性プロテアーゼはヘモグロビンしか分解することができないことが分かりましたが,どのくらいの濃度の基質を用いたらよいかわかりません。 どなたか一般的に用いられる基質の濃度をご存じでしたら教えて頂けませんでしょうか??
- 締切済み
- 生物学
お礼
ありがとうございます。 ドアと鍵穴ですか。 ようやくイメージすることができました。 わかりやすい回答どうもでした。