近代絵画の特徴は何か?

このQ&Aのポイント
  • 近代絵画とは、フランス革命によって始まる西洋近代の中で生まれた新しいジャンルです。
  • 近代絵画は、自由と人権といった近代の特徴を表現しています。
  • 印象派から抽象絵画への進化は、絵画の進歩と見なされています。
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近代絵画の特徴は何か?

フランス革命によって始まる西洋近代は、絵画の分野でも革新をもたらして、近代絵画というジャンルを作り出しました。 近代と言う時代の特徴は、自由とか人権と言う言葉で表現されますが、近代絵画の特徴はどう表現されるのでしょうか? マネとかモネの印象派の絵画をそれ以前の絵画と比べると、写実的描写を離れているように思われますが、こういう現象は、近代と言う時代とどういう関係がある、と言われているのでしょうか? 印象派の絵画は、それ以前の絵画より、なんだか親しみを感じますが、それが現代絵画と進んで抽象絵画になると今度は、なんだか解らない絵、という気がしてきます。 こういう動きは、何か絵画の進歩と考えられているのでしょうか?

  • 美術
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  • nacht246
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回答No.5

とりあえず回答を。 >自由とか人権と言う 啓蒙思想とともに発達したフランス美術は、むしろフランス大革命以前 18世紀にフランスの経済発展に伴って発達した「ロココ美術」です。 (それまでは、ルイ十四世が国家の美術をアカデミーによって厳しい 規律で律していました。ルイ十四世がなくなり、貴族がヴェルサイユ を捨て、新しい邸宅に曲線美あふれる室内装飾を行う事によって、 ロココ美術の流行が始まったのです。) >フランス革命によって始まる フランス大革命の背景として、フランス国内の色々な工業中心地が これから発展を遂げていくためには、分業化を行うなどして産業の しくみそのものを変えなくてはならなかったのですが、内国関税、 ギルド制などがその足かせになって産業の発展の妨げになって いた事などがあげられます。 いずれにせよ、フランスが既に産業革命をおこしていたイギリスの ような強力な国家になるためには、「強い」国民共同体「国家」を つくらなければならない。 美術に関して言えば、フランス大革命の後に起きた美術史上の事件は 「ロココ美術」に終止符が打たれ、かつての「ロココ美術」以前 ルイ十四世時代に保護された「古典主義美術」が復活した事です。 (これを以前の「古典主義」と区別し「新古典主義美術」といいます) この様式が政府の認めた「公」の様式になり、大革命以後は 新古典主義絵画を国家が買い上げる事によって 「新古典主義美術」は「アカデミズム」として国家の保護を受ける ことになるのですが、当然、この様式だけでこれ以後の十九世紀の 多種多様なフランス美術の発展を内摂しきれるわけがない。 事実、以降のフランスにおける産業革命の進展に伴い、 「ギリシャ独立戦争」「七月革命」に呼応する形でまず ドラクロアなどの「ロマン主義」が、 産業革命が本格化するに従い、都会の喧騒を避け、農村の風景に 郷愁を抱くミレーなどの「バルビゾン派」が、 第二帝政期産業革命が加速化し、それに伴い資本家と労働者の 間に対立が起こり、その社会の矛盾をモチーフにありのままを 描こうとするクールベなどの「写実主義」が、 つぎつぎと「アカデミズム」に競合する形で、現れていく事になります。 そして遂には「印象派」が登場するわけですが、 >マネとかモネの印象派の絵画をそれ以前の絵画と比べると、 写実的描写を離れているように思われますが そう思われますか?正直、意外です。 チューブ入り絵の具を使って戸外の製作にいそしみ、太陽の光に 照らされる豊かな色彩を表現するため、暗い色を次々パレットから 取り去ったことが印象派の最大の功績なのだと思うのですが・・。 ヨーロッパに行かれた方が、「朝もやの光が素晴らしく、まるで 印象派の絵画そのものだった」とたびたび語られているのを よく耳にするのですが・・・・・。 例えば、物体に光が当たると、当たらないほうは陰になります。 ふつうは、光の当たるほうを白っぽく、当たらないほうを 黒っぽく描くでしょう。(当然ですね) ところが、印象派(とりわけモネ)の場合は、 例えば、光の当たっているほうに黄色(オレンジ)色を塗った場合 当たらないほうには紫や青を塗るのです。 いわゆる色の「寒暖対比」「補色対比」の法則と言われています。 こうして、画面上から次々暗い色を排除する事が 可能になるのです。 印象派が誕生した背景としてよく言われるのは 「写真の発明によってそれまでの絵画表現のあり方の変更を 余儀なくされた事(つまり、写真には出来ない表現を絵画が 追求せざるを得なくなったこと)」 「開国した日本からの輸入品である茶碗の包み紙にされていた 浮世絵の採用している構図が西洋の古典的な構図のとりかたの ルールと大きく異なっていた事」などが挙げられますが、 それにより、西洋美術はルネサンスのジオット以来ずっと 西洋絵画を支配していた「遠近法」を捨て去り、それにかわる 「遠近法」をも包括するような新しい絵画の作り方を模索する事に なるのですが、 さて、質問の最大の趣旨である、 >近代絵画の特徴 いちおう、「近代絵画の父」をセザンヌと仮定して、 ジオット以来使われていた「遠近法」がどのように 彼の手によって変えられていったか、を 技法的な点から一応説明を試みたいと思います。 例えば、ここに一本の円柱があると想像してください。 円形の断面に接する側面をどのように描くか? といっても側面を一枚につながった 面として同じ色を全面に塗るのでは、絵画上に円柱が表現できません。 そこで円柱を多角柱として近似します(20角柱でも100角柱でもよい) そうすると各面を違うトーンの色で塗り分けることが出来、 円柱に近い物体を絵画上に表現することが出来ます。 問題はその後です。それを遠近法上に置いた場合 円柱の側面はどうなるでしょう? http://www.artistdaily.com/cfs-filesystemfile.ashx/__key/CommunityServer.Components.SiteFiles/Images+from+TypePad/photos/uncategorized/2008/05/06/0805ghen2_410x600.jpg これはセザンヌが若い頃の学生時代のデッサンです。 このように、古典的遠近法のもとでは、面が輪郭線に集まるに従い、 輪郭線付近で「一本の黒い線」になり、彩色が出来なくなるのです。 セザンヌはこれを問題視したのです。 「他方、各面は互いに重なり合っている。 そこでneo-impressionnismeは輪郭を一本の黒い線で決めて しまおうとするのだが、これは全力を挙げて排除すべき欠陥だ。」 (1905.10.23 セザンヌの手紙より) http://www.culture.gouv.fr/Wave/image/joconde/0210/m503501_d0032735-000_p.jpg これは、セザンヌが画風を確立してからの彼のデッサンです。 輪郭線を一本の線で決めず、場所によって強弱をつけようと しています。 では、輪郭線に強弱をつけるべき場所は何を基準にすれば いいのでしょうか? 実は、この基準は「画面」上にどの色をどのように配置するかと いう計画によって影響するのです。いわゆる「色彩」の「構成」です。 例えばこの絵をご覧ください。 http://www.salvastyle.com/menu_baroque/caravaggio_matthew.html 大まかにこの絵を左上、左下、右下、右上と分割し、 左上>左下>右下>右上と一周すると暗>明>暗>明 のサイクルが出来ている事にお気づきでしょうか。 ところで先ほど印象派の説明で、 「明暗は、色彩の寒暖対比や補色対比で置き換えることが出来る」 ことを説明しました。 とすればこのサイクルは例えば黄>紫>黄>紫と 印象派の考えに沿えば色彩配置の画面計画に置き換えることが 出来ます。 セザンヌはこの色彩配置の画面計画がジオット以来の古典的 な遠近法に代わる物であると考えたのであろうと思われます。 「らせん」 先ほど左上>左下>右下>右上というサイクルの 画面上の「動き」を示しましたが、画面上を動く流れの線としては このようならせん曲線のような美しい曲線も考えられます。 http://atelier-bandieny.com/html/leo1-3.php ところで、らせんはこの図のように解釈する事も出来ます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Vector_field.svg この図においてまず、中心の四つの矢印の根元同士を 正方形の形になるよう青い線でつないでみてください その正方形と同じものが隣に並ぶような形になるように、 (5こぐらい)更に根元同士を青い線でつないでみてください 次に今度は中心の四つの矢印の先同士を 長(正?)方形が斜めになった形になるよう、赤い線でつないで みてください そしてその長(正?)方形と同じものが隣に並ぶような形に なるように(5こぐらい)更に先同士を赤い線でつないでみてください。 青いマス目が赤いマス目に拡大しつつ回転しているように みえませんか。 このように「らせん」曲線のような美しい曲線も 色面の回転に置き換えて表現する事が可能になるわけです。 とりあえずセザンヌの水浴図に補助線を引っ張って見ましたが、 (下の図です。引き方が間違ってるかもしれませんが) 特にセザンヌの晩年の絵画にはこういう「画面全体の色面」を 回転させるような構造線がたくさん隠れているように私には思える のです。後のセザンヌに続く「キュビズム」の画家たちはこういう セザンヌの絵画の組み立て方に影響を受け、「モチーフに 頼らなくても、いろいろな色面を組み合わせて、それを画面上の 構造線にのっとって回転させたりしてゆけば、古典的遠近法を 超えるような空間を絵画上において作る事が出来るかもしれない」 と考えを拡張させ、それが抽象美術の始まりになったのではないか、 と思われます。

kobatetu01
質問者

お礼

大変熱のこもった丁寧な回答をありがとうございました。 近代絵画の父、といわれるセザンヌについて説明していただいたので、まことに素晴らしいものと思ったのですが、残念ですが、本音を言えば、私の理解能力を超えていました。 自分がわからないことを正当化して恐縮なのですが、お答えを解らないままに要約しますと、セザンヌは新しい表現の仕方を発見、発明したと言うことと理解したのですが、実物の絵を見て、素人の私がそのことを解できない、というのは、どんなものでしょうか? 負け惜しみです。

kobatetu01
質問者

補足

よく理解できなかったのですが、またの機会に読み直せば、解るときがくるかもしれない、とにかくすごい回答だ、と思いましたので、ベストアンサーにえらびました。

その他の回答 (5)

  • Postizos
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回答No.6

やはり近代をルネッサンス以降として、印象派以降は現代の美術の始まりと考えたほうがわかりやすいんではないでしょうか。というのは印象派以降はルネッサンス的な絵画からの逸脱というのがテーマとしてあるように思いますし、そのテーマは今も続いているように思うのです。 (ここで言っている“ルネッサンス的絵画”の視覚的な特徴を簡単に言えば線遠近法に代表されるような、絵が「本物があるかのように見える」かどうかというだまし絵的なテクニックのことです。) 近代・現代に限った事ではないと思うのですが 結局現代の芸術・美術は現代の思想や社会の影響を受けている、反映している、そこから触発されたり導き出されている、その後の社会や思想に提案をしている、そういうことではないでしょうか。 そして「画家が個人として美術や絵画の作品の価値を考えて好きなように追求するのが芸術である」というような認識に変わって行ったということがあるんではないでしょうか。絵や彫刻を作る「芸や技術」であったartが別の概念へと変わったのだと思われます。 西洋ではキリスト教の権威と政治経済の結びつきが変わったので、教会のためにキリスト教の教義の絵解きや、聖書のエピソードに取材する必要(需要)が薄れました。 人間は神の教えではなくて人間自身が考えて善と思った事に従うべきではないか、というような発想がやっと大ぴらにできるようになったのではないでしょうか。 それまでも芸術家個人の中には以上のような願望はあったはずですが、やはり社会的な制約が多かった、縛りがきつかったのだと思います。 社会的な権威に任せるのではなくて、画家彫刻家本人の価値観に任されたのですから、それまでの(善とされてきた)(芸術家が無前提に頼ってきた)視覚・ものの見方に疑問を投げ掛けるとか、美術の範囲とされているジャンルそのものの枠や定義に対して見直しをしてみる・提案するとか、そのように本質的なところまで疑って、立ち戻る、そのような姿勢・作業が重んじられているのではないかと思います。これは西洋だけではなくて日本でもそうだと思います。 質問は印象派以降の美術が抽象へと向かう傾向を持っているとしていますが、「抽象」という概念や定義の中身はなかなか難しい問題です。(具象的な絵画であれ、現実から何かを抽象しているとも言えます) ですがそのような傾向は上記の、なるべく本質的な物、原理的な物に立ち戻って探ろうとするという姿勢に関係が深いものと思います。 芸術を作家個人のものと考える思想は、他方では天才の画期的な仕事以外は芸術ではない・芸術とは天才の画期的な仕事(だけ)であるという行き過ぎた思い込みも弊害として生んできたというのが今日的な問題点のように思います。 ですので質問者の方の言っていらっしゃる何だかわからない絵も、そういうのもあると、こんなことやっている奴も居るのかと、軽いものと考えて観て・見届けておけばよろしいのではないでしょうか。現在進行形なんで、あとになってあれってこうだったんだなと何か浮かんでくる場合もありますので。 そのような物もやっていいんだというのが今の良いところだと思います。

kobatetu01
質問者

お礼

回答をありがとうございました。 いろいろと考えさせられました。 現在進行形、という観点が、面白いと思い、同感しました。

noname#157218
noname#157218
回答No.4

 絵画について、それほど詳しいわけではありませんが。  「フランス革命」で変わったのは、文化の担い手が、王侯貴族から富裕市民層に移った、ということでしょう。画家自身も、王侯貴族お抱えの安定した身分から、フリーの画家が自ら営業して売り込んで個別の仕事をもらうという競争社会に入ったということです。  音楽の世界では、王侯貴族お抱えの世襲制度であった音楽家(作曲家、演奏家)が、伝統を維持できなくなるとの危機感から、「コンセルヴァトワール」(音楽院、音楽学校)ができました(「のだめカンタービレ」にも出てきた「パリ音楽院=パリ・コンセルヴァトワール」が最も有名)。「コンセルヴァトワール」の語源は、「コンサヴァティブ」(保守的)と同じで、伝統の保存ということだそうです。つまり、近代以前では世襲・徒弟制度の中で脈々と伝えられてきたものが、近代以降は学校で教えなければ保存・伝承できなくなったということ。  美術の分野でも、伝統やそれまでの技法にとらわれない作品が生まれるようになったのも、そんなことと関係があるのではと思います。  そういったことに、19世紀初頭からの「ロマン主義」の台頭とか(ロマン主義自体が「近代」なのかもしれませんが)、写真の発明といったことが影響していると思います。  あまりまとまっていませんが、思いついたところを書いてみました。

kobatetu01
質問者

お礼

「コンセルヴァトワール」の意味など、大変勉強になりました。 ありがとうございました。

  • Postizos
  • ベストアンサー率52% (1786/3423)
回答No.3

おもしろい設問と思い、考え中です。 近代をルネッサンス以降という定義もありますが、設問にあるフランス革命以降として考えてみます。

kobatetu01
質問者

お礼

ご参加ありがとうございました。

kobatetu01
質問者

補足

問題提起をおもしろいといっていただいて、光栄です。 ここから近代文学とは、とか近代音楽とは?という風に広げて生きたいと思っています。 よろしくお願いいたします。

回答No.2

近代画家の特徴を一言では難しいです。たぶん思想的タブーがなくなって、こころが自由になったことでしょう。 もし一言でいうならば、”対象物を見て、その画家が感じて見た、所謂画家自身の心で画いた描写”と思います。であるので、近代画家の絵画はそれぞれ個性が強く、そういった意味で、なかなか色々な、面白い作品が誕生するのだと思います。 その反面写実的絵画では、たとへば古典主義芸術の完成ともいわれるダ・ヴィンチの場合の人物画の場合は、モデルとなる人間の心理や性格を読み取り、その人特有の表情をとらえ、主観的内容である内面的意向を客観的な外面の態度や身ぶりによって示そうとしたところです。 又幾何学的な構図も数学的研究にもとずいた構図となっており、全体の配置も違和感がまったくないのが特徴でしょう。 ダ・ヴィンチ自身も、「絵画論」の中で”人物を描く人は、もし彼が対象になりきることができなければ、これをつくることができないであろう”と又”人物画は、これを一見してその人が何を考え、何をいっているかが分かるように、それぞれの働きにピッタリした動作をもつようにしなければならない”と。近代絵画と全くちがう点は、正確な肉体描写、滲み出る精神、生命の表れ、そして陰影を緻密なくらい考慮した幻想的な画風であるところですね。もし目の瞳が1ミリづれれば見れなくなります。 写実的な絵画は写真機の発明により、細かいタッチも不要となり、難しい繊細な構図も必要としない。そいうことで低迷し、印象派の人たちは、そんな細かいタッチよりも荒々しいタッチで、対象物の光や陰影を見た感じ、思った感じをいかに表現することを重きにおいているのではないか。と思います。その点では、抽象画の代表であるピカソはその典型的描写であるそのタッチは極端であり、ピカソ自身しかわからない表現がおおい。個人的にもあまり分かりにくいので好きではないが面白く拝見しています。 抽象画家は独特の個性描写があり、結構現在も増えてきているのは事実であります。中には点点ぶつぶつとある絵画は、かゆくなって来る感じがしますね。しかし、こういった極めて特徴な絵は、その画家しか画けない、我々には想像すらおよばない絵画だと思います。 これは現代社会があらわす一つの現象と私は感じています。良いか悪いの問題ではなく。今は”こころ”の時代といわれております。いかに写実的にではなく、いかに”見た感じ+自分の思い”を個性的に表現するか。で、進歩というよりも、現象でしょう。

kobatetu01
質問者

お礼

実感的な説明で、よく理解できます。 説明されている内容は、間違っていないし、同感できます。 近代になって、画家の主観を表現するようになった、という風にまとめられるでしょうか? しかしそれを江戸時代の日本に当てはめると、そんなことはとっくに実現している、と考えられます。 とすると江戸時代の日本は、近代だったのか?というようなことを考えて居ます。 考える取っ掛かりになりましたことにお礼を申し上げます。

  • OKNeko
  • ベストアンサー率66% (42/63)
回答No.1

近代の特徴に「科学」を付け加えて考えてはいかがですか? 科学の分野から絵画を見ると 写実主義 = ロマン派や古典派のように実在しない世界を描かず、現実に目を向ける  印象派 色の使い方 = ニュートン(光の分光) 超現実主義 無意識 = フロイト(精神分析) キュビズム 多面的に見る = 一面的な世界観を考え直す 抽象絵画 = 絵画とは色と形が基本要素ではないのか?基本要素だけで絵画は成立するか? と科学的に、考えた結果がこれらの作品になっていると考えられます。 科学技術=進歩、と多くの芸術運動がヒントにしていた、科学万能の時代=「近代」と解釈すると理解しやすいと思います もちろんこの解釈が一般的でも正しいとも思っていませんし、当てはまらない芸術運動も少なくありませんが、「科学的」であること自体が近代では目新しく、当時は「進歩」だったのではないでしょうか

kobatetu01
質問者

お礼

早速の素晴らしい発想をありがとうございました。 納得できる見方と感服しました。 質問に書かなかった、私の問題意識を付け加えさせて下さい。 私は日本の江戸時代の絵画を見て、西洋絵画とくらべて、その先進性には優劣付け難いと思っているものです。 そこで考えたのは、西洋絵画の近代性くらいなら、日本にもあったよ!と言いたいということだったのです。 教えていただいた要素の写実、光の分光、多面的に見る、抽象絵画、超現実主義などなどすべて江戸絵画にあると思うのです。 そこで貴兄の提案の科学性について考えてみたのですが、江戸絵画に科学性は無いように思われます。ここのところをもう少し考えてみたいと思います。 まあ勝手な妄想なのですが、何か思いつくことがありましたら、またよろしくお願いいたします。

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