• 締切済み

文学における「性」の歴史

 文学における性表現は、時代とともに移り変わってきていると思われますが、そうしたことについて書かれた研究書、啓蒙書を探しています。  近代以降を対象に、日本、世界(西洋)どちらでも構いません、参考になるような本をご存知でしたら教えて下さい。

みんなの回答

  • amaguappa
  • ベストアンサー率36% (140/385)
回答No.3

『性学辞典』ウィーン性科学研究所編 高橋鐡訳 河出文庫 近代を含み、文学を含む、広い見地から編まれた研究書の白眉です。けっして移り変わりをコンパクトに概説した、ベルトコンベア式に読了消化するための書物ではありませんが、編纂資料としてこれに追随するものはなく、本質的な歴史理解に基づく質の高い考察のために、役立つと思います。D.H.ロレンスなど文学からの引用と論説をここから切り出していけば、輪郭は描けるかと思います。 でも手早く調べたいだけでしたら、発禁および検閲および有害図書について、図書館で検索にかければ簡単に済むのではありませんか。

go_urn
質問者

お礼

購入して読んでみました。項目の説明からなるもので、文学史的な知識は得られませんでしたが、参考になることが多くありました。ありがとうございました。

  • BASKETMM
  • ベストアンサー率29% (240/806)
回答No.2

全くの素人ですが、一言。 フランス文学者 鹿島茂さんの著書をご覧になることをお勧めします。 鹿島さんを初めて意識したのは、何年も前になりますが黙読についてのエッセイを読んだ時でした。西洋では文章を読むとは、音読することでした。黙読という方法を人は知らなかったのです。ある人が黙読を(発明し、あるいは思いつき)しているのを他の人が見て、彼は何をしているのだろうと不思議に思ったとのことです。 黙読が一般化して、ポルノを読む時に恥ずかい思いをしなくてもよくなりました。 このように鹿島さんは、事実を調べて解釈する研究者です。 しかも、しゃれた考え方をしておられます。 質問者さんの参考になる研究、著書も多いと思います。 なお、昔は黙読をしなかったのは日本も同じだそうです。

go_urn
質問者

お礼

『オール・アバウト・セックス』『悪女入門』を購入してみました。文学史的な記述はなさそうですが、面白そうな人です。ご教示ありがとうございました。

回答No.1

ぱっと思いついたのは。 『「愛」と「性」の文化史』 佐伯順子著 角川選書 431 発行所=角川学芸出版 発売所=角川グループパブリッシング 税込価格 1,575円(本体1,500円+税) 発行年月 2008年11月 判型 B6 ISBN 9784047034310 [日販MARCより] 現代の恋愛や性愛観はどのように形成されてきたのか。その変容を、文学や絵画などに描かれた様々な表現に焦点を当てて考察。時代や男女の違いによって異なる多様な恋愛観、結婚観、性愛観の文化史的意味を探る。 [BOOKデータベースより] 私たちが現在使っている「愛」や「性」という言葉の概念は昔から同じような意味で使われていたものではない。現代の日本人が「愛」や「性」に抱くイメージは、どのような軌跡をたどり形成されてきたのだろうか?その変容を文学や絵画などに描かれたさまざまな表現に焦点をあてて考察。時代や男女の違いによって異なる多様な恋愛観、結婚観、性愛観の文化史的意味を探る。 第1部 色と人情の江戸―「性欲」以前(春画のスピリチュアリティ―「現世離脱欲」の表現;人情本と「性欲」の発見―為永春水と森鴎外;「美人」の時代―「好色」における女と男); 第2部 「貞操」と「夫婦愛」の近代―オンリーユー・フォーエヴァーの倫理(与謝野晶子の「貞操」と「処女」論;“夫婦愛小説家”としての谷崎潤一郎―「色情」から「恋愛」へ;御伽草子の夫婦の「情」); 第3部 「愛」の諸相と現代(心中の変容―『古事記』から『失楽園』まで;戦後民主主義社会と「貞操」の崩壊;高齢化社会における恋愛の将来) 文学だけではないのですが、ざっとしたことならこちらで分かるのでは。 「性表現」というのとはちょっと違うかもしれませんが……。

go_urn
質問者

お礼

以前に読んだことがあり参考になりました。ご教示ありがとうございます。

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