- 締切済み
コバルト錯体についてです。
無機化学の実験で、まず緑色結晶である trans-[CoCl2(en)2]Cl トランス-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト塩化物を合成し、この後これを溶かした溶液を蒸発乾固させると、紫色結晶の cis-[CoCl2(en)2]Cl シス-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト塩化物に変化しました。どうしてこのような変化が起こるのか色々と文献を読んで探してみたのですが、分かりませんでした。この理由が分かれば教えていただけないでしょうか。お願いします。
- superhawks
- お礼率12% (23/190)
- 化学
- 回答数3
- ありがとう数11
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- alchemist1
- ベストアンサー率55% (5/9)
次にシス-トランス変換の理由ですが、塩素が内圏に配位している場合はわかりやすいと思います。マイナス電荷が反発しあうから塩素が対極に位置するのです。 アコ錯体がシスになる理由は、ホントは難しいのですが無理に簡単に説明します。 [Co(en)2]は実際には、[Co(en)]や[Co(en)3]と互変異しながら存在しています。 で[Co(en)]に次のenが導入される時トランスとなるのは1通りのケースしかありませんが、シスとなるには4通りのケースがあるのです。また[Co(en)3]となるにはシス型以外にはありませんのでシス型が保持されます。 つまり基本的にシス型は安定なのです。電気的な反発でもなければ。
- alchemist1
- ベストアンサー率55% (5/9)
塩化物の場合、色はシス-トランスとはあまり関係ありません。(陰イオンが光学分割剤のようなものなら影響がありますが) コバルト錯体の色は配位元素の種類と数で決まります。 ・塩素が配位すると「青」になります。コバルトブルーです。 ・酸素が配位すると「赤」になります。シリカゲルが吸湿すると赤くなるのはこのせいです。 ・窒素が配位すると「黄」になります。ただし、この色は比較的淡いです。 で、ご質問の件ですが、trans-[CoCl2(en)2]Cl トランス-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト塩化物を合成した時は強塩酸性溶液を加熱していたはずです。だからこそ塩素が内圏に配位したのです。 それを水に溶かせばもはや酸性は弱く、内圏は水に置き換わられアコ錯体となり赤くなるのです。 ですから構造式もcis-[Co(en)2(H2O)2]Cl3が正解です。
記憶かあいまいなのですが. トランスからシスに移動した事によって.EDTAの立体障害が出て.ゆがみが生じ.軌道のエネルギーが変化したのではありませんか。 ちょっと絵を書いてEDTAの水素原子の影響を見てください。
関連するQ&A
- コバルトの錯体について質問です。
塩化コバルト(2)とエチレンジアミンなどから、trans-[CoCl2(en)2]Cl・HCl・2H2Oを合成し、それから[CoCl2(en)2]Clを合成するという実験をしました。 塩化コバルト(2)を水に溶かし、エチレンジアミンを加え、これに空気を2時間激しく通して、コバルトを2価から3価へ酸化をする、という操作があったのですが、初めからなぜ3価のコバルトを使わなかったのでしょうか? 3価のコバルトはあまり安定ではないと聞いたことがあるような気がしたので、錯体を作れば安定に存在できるのかな、とか考えていましたが、 ここで調べていたら、2価だと置換活性で、3価は置換不活性ということが書いてありました。 ということは、3価では反応しにくいから、2価を使ったということでしょうか。 なぜ2価と3価では、活性不活性があるのでしょう?また、安定不安定はなぜそうなるのでしょうか。 あと、今回の実験では、trans-[CoCl2(en)2]Clが初めにできて、それからcis-[CoCl2(en)2]Clを作りました。 これは、立体障害などからtransのほうが安定なので、先にtransができたのではと考えましたが、 原因はそれだけでしょうか?また、cisからtransを作ることはできるのでしょうか?。
- ベストアンサー
- 化学
- コバルト錯体について
金属錯体の合成の実験で、trans-[CoCl2(en)2]Clにどのような操作を加えるとcis-[CoCl2(en)2]Clが生成するのですか? またどのような反応が起きてシス体になっているか教えていただきたいです。
- 締切済み
- 化学
- trans-及びcis-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物
今回以下の合成でtrans-及びcis-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物を合成したのですが、反応式と構造式が分かりません。どなたか分かる方がいましたら回答お願いします。 trans-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物 (1)塩化コバルト6水和物5gを30mlの水に溶かし、これに10%エチレンジアミン水溶液20mlを加えた。 (2)この溶液に空気を激しく2時間通した後、溶液を蒸発皿に移し、濃硫酸13mlを加え、溶液の表面が結晶性の皮膜により覆われるまで湯浴上で加熱濃縮した (3)溶液を十分放冷した後、結晶をろ別した。 (4)ろ別した結晶を6M塩酸で洗浄した後、ろ液にはさんで乾燥した。 (5)結晶を蒸発皿に移し、湯浴上で塩化水素の臭いがほとんどなくなるまでよくかき混ぜながら乾燥させた。 cis-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物 (1)合成したtrans-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物を少量の水を加え、かき混ぜながら湯浴上で蒸発乾固させた。 (2)数滴の水を加えてろ過した後、結晶を少量の冷水で洗った。 (3)洗液初め緑色で徐々に薄くなり、洗液が紫色になったら洗うのをやめ、エタノールで結晶を洗い風乾させた。
- 締切済み
- 化学
- 無機錯体の合成について
カルボナトビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物[Co(en)2(CO3)]Clを経由して、ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物[Co(en)2Cl2]Clを合成する時の反応式が分かりません。
- ベストアンサー
- 化学
- コバルト錯体について
トリス(エチレンジアミン)コバルト(III)錯体 [Co(en)3]と トリス(プロピレンジアミン)コバルト(III)錯体 [Co(pn)3] を簡単に入手もしくは合成する方法はありますでしょうか? またどちらも水溶性でしょうか?
- ベストアンサー
- 化学
- コバルトの錯体の実験で
化学の実験で、塩化コバルト六水和物を水に溶解し、酢酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸(H4edta)をくわえて溶解させ湯浴させ過酸化水素水を加えて、再び湯浴して、ろ過して冷却後、エタノールを加えて、K[Co(edta)]の結晶を析出させました。これを吸引ろ過したあと、エタノールで洗浄して、乾燥させて重量を測りました。 ここで、疑問が湧いてきたものの、本でも読んでわからないのがあります。 (1)edtaがどうしてさまざまな金属と錯体を生成するのでしょうか? (2)結晶を析出させるのにどうしてエタノールを加えたのでしょうか?そしてどうして結晶をエタノールで洗浄したのでしょうか? 引き続き本でも調べてみますが、どうかお願いします
- 締切済み
- 化学
- コバルト(III)錯体
実験でコバルト(III)錯体を4種合成しました。 そのあと、電子吸収スペクトルを測定したのですが、課題で 分光化学系列について、なぜ、配位子により第I吸収帯がシフトするのか、化学結合に基づいて説明せよ、というのが出てるのですが さっぱり分かりません。 ちなみに、合成した錯体は トリス(オキサラト)コバルト(III)酸カリウム・三水和物 K3[Co(ox)3]・3H2O エチレンジアミンテトラアセタトコバルト(III)酸カリウム・二水和物 K[Co(edta)]・2H2O ペンタアンミンクロロコバルト(III)塩化物 CoCl(NH3)5Cl2 ヘキサアンミンコバルト(III)塩化物 [Co(NH3)6]Cl3 の4種です。 よろしくお願いいたします。
- 締切済み
- 化学