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東京での断熱性能

Mokuzo100nennの回答

回答No.3

>費用対効果を考えた場合、東京ではどこまでやるのが無難でしょうか?  費用対効果を考えると、壁面、天井裏、床下にGW16K100mm程度の断熱材が充填されていることを前提とし、開口部を慎重に検討し、必要以上の開口部面積を取らないことが有効です。 開口部とは窓面積+扉面積(玄関、勝手口)の合計です。 開口部は、例え高価な真空ガラスや、木製サッシを使用しても壁面よりも断熱性が落ちますので、断熱性が低い開口部面積を少なくすることで、家全体の断熱性を向上しようとする設計思想です。施工コストの増加はゼロ円。むしろ大型の窓を小型の窓に変更したり、不要な窓を廃止することなどで、施工コストが下がるケースも多い、賢い設計思想です。 開口部の役割は、 1.眺望 2.採光 3.通風 4.人の出入り の四種類があります。 各開口部毎に、四種類の役割のうち、どれが必須か、どれが不要かを慎重に検討します。 検討した結果、必要とする役割を果たす上で最小限の面積、一番安い建材で済ますためにはどう配置すればよいのかを考えて設計します。 1.眺望に関しては、便所や風呂場、服脱ぎ場、納戸などでは不要です。プライバシー保護の為にすりガラスの窓を付け、防犯のために外部鉄格子を付けるのと、窓を無くして人感センサー付きのLED証明を設置するのでは、後者の方がはるかに断熱性能が向上します。 2.採光に関しては、高い位置の窓は、低い位置の窓より効率が良いです。例えば、天窓にすれば、壁面開口の5分の1の面積で同等の採光が期待できます。ほうきで掃除する時代はとっくの昔に終わったのに掃き出し窓ばかりってのはおかしいですね。窓面積の基準は建築基準法で床面積の7分の1以上と定められておりますが、その程度で充分なのです。八畳間に畳二枚分の窓」では開口部が大き過ぎるのではないか、と考えることから検討開始します。夜間しか使わない「ベッドルームに大きな窓(笑)」なんてことが起きないようにしましょう。 3.24時間機械換気が無かった時代と、これが義務づけられた現代では、開口部の換気機能への依存度は下がっています。窓を付けたが、一年に一度も開放しないというケースは多いです。本当に24時間機械換気で不十分なのか慎重に考えます。換気の機能が不要であれば、Fix窓にするとコストも下がり、防犯上、気密性能でも有利になります。 4.人の出入りは、マンションのように玄関だけでは駄目なのか、勝手口の利用度合いはどうなのか慎重に考えます。必要な出入り口は、内側にもう一枚の断熱扉を配した二重構造にすると断熱性能が向上します。勝手口の扉がキッチンに直結するのではなく、ユーティリティや食品庫を経て出入りするように配置できれば二重化になります。玄関も玄関ホールと廊下の間にポリカーボネート版などの断熱扉を設置するだけで空気室となり二重化になります。多少のコスト増になりますが、出入り口の扉の二重化は絶大な保温効果があります。 一番ダメなのは四種類の機能を良く吟味することなく漫然と「ペアガラスなので大きめの窓にしておきました。」という設計です。 その結果、断熱性が悪い住宅になりますが、「それは予算面で妥協したサッシや窓のガラスの性能ですから、、、」などと言い訳する建築士です。 建材の性能で、力ずくの断熱性向上するのではなく、設計の知恵で断熱性を向上すれば、施工費も増加せず、ランニングコストもかからずに快適な生活が実現できます。

toraoyaji
質問者

お礼

詳細な回答、誠に有難うございました! 特に、開口に特化した解説、大変参考になります。共感するところ大です。 すみませんが、迷惑ついでに、2,3質問させてください (1)眺望と言う意味では、確かに風呂や脱衣所に窓はいりませんが(富士山でも見えれば別ですがw)通風という意味では必要ではないでしょうか? 実際には換気扇だけで対応できるものなのでしょうか? 、(2)掃きだし窓ですが、確かに掃きだすことなど、そうそうないですよね? でも、大きい家具等の搬入を想定すると、それなりに大きい開口も最小限必要と思います。 荷物の搬入搬出という意味での開口のとり方をご教授頂けないでしょうか? 以上、お時間あるときで結構ですのでよろしくお願い致します。

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