• ベストアンサー

ジアゾカップリング反応について

ジアゾ化は酸性条件で行うのに、塩化ベンゼンジアゾニウムと2-ナフトールからなるジアゾカップリング反応を塩基性条件で行うのはなぜでしょうか?

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数34

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • KY_C
  • ベストアンサー率50% (4/8)
回答No.1

まず、ジアゾ化の反応について説明します。 典型的な例として、アニリンと亜硝酸(HONO)から塩化ベンゼンジアゾニウムができる反応を説明します。 これは、亜硝酸を酸存在下で、まず活性なニトロソニウムイオン(NO+)にします。こうして生じたニトロソニウムイオンを、アニリンが攻撃して、ニトロサミンが生じます。(以下) ArN-N=O  |  H このニトロサミンへプロトン化が起き、引き続く脱水反応によりジアゾニウムができます。すなわち、この反応では、ニトロソニウムイオンを発生させるためにも必要なのだと思います。 次に、ジアゾカップリングについて説明します。 塩化ベンゼンジアゾニウムとフェノールを例に説明します。 この反応は、芳香族の求電子置換反応であり、フェノールが解離して生じたフェノキシドイオン(PhO-)がジアゾニウムイオンを攻撃して起こります。(PhはC6H5の略。) ナフトールの場合も同様に、塩基条件下でナフトールのOHのHを引き抜きNpO-(Np=ナフチル基)にして、これがジアゾニウムイオンを攻撃します。塩基が必要なのはそのためであると思います。         

oragaharu
質問者

お礼

確かに塩基がOHのHを引き抜くことによって反応が進みますよね。とても分かりやすい説明ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 酸性条件下でのジアゾカップリング

     塩化ベンゼンジアゾニウムと2‐ナフトールのジアゾカップリングを酸性条件下(PH5)で行なった場合、2‐ナフトールのα位に反応が起こることはどのように説明できるでしょうか?  通常、この反応は塩基性下で行なうべきで、その際α位に反応が起こることはフェノキシドイオンの負電荷が移動し共鳴構造をとることから説明できると思うのですが、酸性条件下ではどうなのでしょうか?教えてください、お願いします。

  • ジアゾカップリングでの溶液の加える順序

    ジアゾカップリング反応でジアゾニウム塩の溶液を、2-ナフトールの溶液に加えたのですが、なぜなのかわかりません。この順序が逆になると反応がおきにくいからでしょうか? カップリング反応が求核置換反応だからでしょうか?

  • ジアゾカップリング反応

    ジアゾカップリング反応を行う際に、p-ジアゾベンゼンスルホン酸を生成しました。このとき、p-ジアゾベンゼンスルホン酸を氷冷するのはなぜですか? 氷冷しないとどのような反応がおこるのですか? できれば反応式を書いてもらえると分かりやすいです。お願いします。

  • カップリング反応 大学受験

    お世話になります。 アニリンの反応なのですが、私はカップリング反応とは、塩化ベンゼンジアゾニウムにナトリウムフェノキシドを冷却しながら加えると、p-ヒドロキシアゾベンゼンができる反応のことだと思っていましたが、ある過去問をしていたところ、 塩化ベンゼンジアゾニウムにアニリンを作用させると、黄色の色素ができる、この反応名を答えよ、とあり、答えはカップリングでした。解説として、塩化ベンゼンジアゾニウムは、芳香族アミンであるアニリンとカップリングし、黄色のアゾ染料を生じる、とあります。 そこで、質問なのですが、カップリングとは、私の知っていたp-ヒドロキシアゾベンゼンができる反応のみのことではなく、ある反応の総称だということでしょうか?では、そのカップリング反応の定義というのはどういうものなのでしょうか。 上の解説では、「芳香族アミンであるアニリンとカップリング」とありましたが、ナトリウムフェノキシドは、芳香族アミンではないですが、カップリングしますよね。ということは、カップリングとはどのような反応の総称なのでしょうか。 ウェブ上で調べてもいろいろありすぎて、よくわかりませんでした。勉強不足ですが、どなたかアドバイスをよろしくお願いします。

  • カップリング反応で、ナトリウムフェノキシドと塩化ベンゼンジアゾニウムを

    カップリング反応で、ナトリウムフェノキシドと塩化ベンゼンジアゾニウムを塩基性条件(水酸化ナトリウム)で反応させるとp-ヒドロキシアゾベンゼンのナトリウム塩ができるように思われる(参考書ではp-ヒドロキシアゾベンゼンができる)、つまり、塩基性条件化で、p-ヒドロキシアゾベンゼンの水酸基はアルカリで、中和されるのかどうか知りたいのですが教えていただけますか?

  • P-ジアゾベンゼンスルホン酸とナフトールカップリン

    P-ジアゾベンゼンスルホン酸とナフトールカップリング反応で得られる2-ナフトールオレンジの化学反応式を教えてください 又、この反応が、合成繊維の染色とどう関わるのかも出来れば、教えてください。

  • アニリンのジアゾ化

    質問なのですが 私はアニリン塩酸塩を ジアゾ化すると 塩化ベンゼンジアゾニウムに なると習ったのですが、 塾のワークではアニリンをジアゾ化していました。 どちらが正しいのでしょうか。

  • オレンジIIの合成

    スルファニル酸をNaOHに溶解し、これにNaNO2とHClを加え、ジアゾ化によりジアゾニウム塩をつくりました。これにβ‐ナフトールを加えて、カップリング反応により、オレンジIIを合成しました。この際、ジアゾニウム塩がβ‐ナフトールのどの位置に反応するのかがわかりません。共鳴構造などから、教えてください。

  • アゾ化合物のプレゼンをするのですが…

    アニリンから塩化ベンゼンジアゾニウムを合成し、フェノールと2-ナフトールを用いたカップリング反応を行い、4-ヒドロキシアゾベンゼンと1-フェニルアゾ-2-ナフトールの様な色素(染料)を合成する この実験を行ったのですが、反応機構や反応経路が全くわからず 上手くまとめられません…… 染色には多繊交織布を使ったのですが、多繊交織布との染まり具合や、なんでよく染まるのかがわからず困っています… どなたか教えて頂けないでしょうか?

  • アニリンのジアゾ化

    先日アニリンのジアゾ化の実験を行いました。 アニリンをジアゾ化することで塩化ベンゼンジアゾニウムの黄色沈殿が生成するはずなのですが、 私の班では黄色沈殿は生成せずに溶液が緑色になってしまいました。 しかし、この溶液をフェノールに加えてカップリングを行ったところ、ちゃんとp-ヒドロキシアゾベンゼンの橙赤色沈殿ができました。 緑色になったものはなんだったのかよくわからないので教えてもらいたいです。 原因はアニリンに加えた塩酸が多すぎたからだと思うのですが・・・。 一応実験でのデータを下に書きます。 アニリン1.95(g)に2M塩酸60(ml)と亜硝酸ナトリウムを1.5(g)加えた。反応温度は3℃でpHは1でした。 次にフェノールを2M水酸化ナトリウム水溶液で完全に溶解させ、先ほどつくった溶液を加えました。反応温度は2℃でpH9に保ちました。