- ベストアンサー
高校物理 温度と熱の問題
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
物体が仕事をされると、その分だけ物体の力学的エネルギーが増えます。 物体は高さを変えませんから、重力による位置エネルギーは変化しません。 しかし、速度が0から3[m/s]に変化しましたから、運動エネルギーは増加します。 仕事量Wは、「力×力の働く方向への移動距離」で求められますから W=10[N]・2[m]=20[J] ですね。 運動エネルギーはどのくらい変化したでしょうか? 初めは止まっていましたから K=0[J] でしたが、3[m/s]の速さで動くようになっていますから K’=(1/2)・2・3^2=9[J] になっています。つまり、9-0=9[J]だけ増加しています。 ここで、おかしいことが起こっています。20[J]の仕事をされたのですから、運動エネルギーも20[J]増えているはずなのに、9[J]しか増えていません。 差分はどうなったのでしょうか? 答を先に書きますと、この差分は熱のエネルギーに変化したのです。 実は、摩擦力などの力が作用しているときには、仕事は物体の力学的エネルギーに変化すると同時に、熱にも変化します。今の場合は、まさにこの例に当たるのです。 「仕事」----→「力学的エネルギー」 | --→「熱エネルギー」 20[J]-----→ 9[J] | --→「熱エネルギー」(?) 単純な、引き算ですね。
お礼
小学生でもわかるような解説ありがとうございました。おかげでしっかり理解できました。