集積点の集合(導集合)の問題

このQ&Aのポイント
  • 集積点の定義から、該当する例題について解答を詳しく説明しています。
  • 特に、A={1/n, n∈N}の集積点が0であることを証明しています。
  • 定義に基づいて場合分けを行いながら、それぞれの場合について集積点の有無を確かめています。
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集積点の集合(導集合)の問題

集積点の集合(導集合)の問題 固有名詞を出して恐縮ですが、「微分積分学 I、II」(三村征雄、岩波全書)で集積点の所を勉強しています。 同書(I、p74)に於ける集積点の定義は次の通りです。 Aを距離空間Xの部分集合とするとき、1点pの任意のε-近傍V(p、ε)が少なくとも1つpと異なるAの点を含むならば、すなわち、pからεより近いところにpと異なるAの点が存在するならば,pはAの集積点であるといい、Aの集積点全体の集合をA^aで表す。A^aはAの導集合と呼ばれる。 この定義のあとにいくつかの例題があります。 (1) A={1/n},n∈N とすれば、A^a={0}、すなわちこの場合、集積点は0ただ1点である。 (2) R(実数)において、 i)Iを閉区間[a,b] とすれば、I^a=I (skylark 注:この行の二つのaは互いに無関係です) ii)Iを開区間(a,b)とすれば、I^a=[a,b] 「これらのことは図によって容易に確かめることができる」書いてあります。実際、図をかいてみるとすぐ分かることなのですが、式でも確かめてみようとしました。 ところが、これがなかなかの苦戦。上の定義から2~3行で証明できると高をくくっていたのですが、うまくいきません。自分が発見できないだけなのでしょうが。簡単に証明する方法がありましたら教えてください。よろしくお願いいたします。 ちなみに、私の解答は次の通りです。 (1) の解答 p∈Rとして、∀ε>0 をとり、近傍V(p,ε)を考える。 (1) p=0 のとき もしε>1ならば、近傍V(0,ε)はAの元をすべて含むので、ε≦1と考えてよい。逆数をとって 1/ε≧1となる。このとき 1/ε<No となるような或る自然数Noが存在するので ε>1/No d(0,1/No)=1/No<εすなわち1/No∈V(0,ε) ∴p=0はAの集積点。 あとは、 p<0, 0<p<1、1≦pで場合分けをする (1) p<0 のとき d(p,0)=-p>ε>0 であるεをとり、近傍V(p,ε)を考える。 p-ε<p<p+ε<0 となるのでどのようなAの元もV(p,ε)に属さない。よって p<0 はAの集積点ではない。 (2) 0<p<1 のとき 1/p>1だから∃Noがあって No≦1/p<No+1 ゆえに1/(No+1)<p≦1/No そこでmin(d(p,1/No),d(p,1/(No+1))=εoとし εo>ε>0なるεをとると、V(p,ε) はAの元を含まない。よって 0<p<1 はAの集積点ではない (3) 1≦pの場合 (1)とほぼ同様にしてできる。 (2) も(1) と同様の考え方でできる。 ここまで書いてくると、木を見て森を見ず の感が強いのですが、もっとよい手法がありましたらよろしくお願い申し上げます。

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noname#152422
noname#152422
回答No.2

pが集積点でないことを示すには、 ∃ε>0,∃n0≦∀n,A∩V(p,ε)=φ を言わないといけません。 > p∈Rとして、∀ε>0 をとり、近傍V(p,ε)を考える。 > (1) p=0 のとき この書き方だと、pが0でない場合についてもεは任意ということになっておかしいです。εの任意性が有効なのに後段で同じ文字εを別の意味につかってるのはよくないです。 > p<0 のとき の場合を考えるのはいいとして、 > 0<p<1 のとき > 1≦pの場合 という場合わけをする必要はありません。 p>0のとき、たとえば0<x<pとなる有理数xを一つとると、x=j/kとなる自然数j,kがあるから、ε=p-(1/k)(>0)とおけば、k以上のすべての自然数nについて1/nはpのε近傍に含まれません。

skylark
質問者

お礼

このたびはよい勉強ができました。 ありがとうございました。

skylark
質問者

補足

ご回答、ありがとうございました。 qyueen997さんwrote: > pが集積点でないことを示すには、 > ∃ε>0,∃n0≦∀n,A∩V(p,ε)=φ >を言わないといけません。 > p∈Rとして、∀ε>0 をとり、近傍V(p,ε)を考える。 > (1) p=0 のとき >書き方だと、pが0でない場合についてもεは任意ということになっておかしいです。 > εの任意性が有効なのに後段で同じ文字εを別の意味につかってるのはよくないです。 ご指摘の通りです。はじめは∀ε がいつの間にか∃εになっているのに気がつきませんでした。 > p<0 のとき >の場合を考えるのはいいとして、 > 0<p<1 のとき > 1≦pの場合 >という場合わけをする必要はありません。 > p>0のとき、たとえば0<x<pとなる有理数xを一つとると、x=j/kとなる自然数j,kがあるから、ε=p-(1/k)(>0)とおけば、k以上のすべての自然数nについて1/nはpのε近傍に含まれません。 x=j/k はすばらしい発想ですね。脱帽です。これだと確かに0<p<1、1≦pの場合分けが必要ありません。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#152422
noname#152422
回答No.1

(1)解き方にでてくるpとは何でしょうか? 問題文には見当たらないようですが。。。 なぜか問題文を書き換えて{p+(1/n)}への考察をしてるのかな?と思いきや、そうでもないみたいですし。 示すべきは、  ・0がAの集積点であること  ・x≠0となる任意の実数xがAの集積点でなはいこと の2つです。 (2)の何が(1)と同様なのかもよくわからりません。

skylark
質問者

補足

qyueen997さん、 ご回答、ありがとうございました。 >(1)解き方にでてくるpとは何でしょうか? >問題文には見当たらないようですが。。。 書き落としです。集積点の定義を引用しましたが、そのpと同じ意味で使いました。つまり、距離空間Xの任意の点Pという意味です。 >示すべきは、 > ・0がAの集積点であること > ・x≠0となる任意の実数xがAの集積点でなはいこと >の2つです。 おっしゃるとおりです。自分としては↑のご指摘通りやってみましたが、ちょっとごたごたしているようです。 >(2)の何が(1)と同様なのかもよくわからりません。 箇条書きするときの番号振りを間違えました。 (1)の解答において、 (1) p=0 のとき (1) →(a) (1)p<0 のとき (1)→(b) (2)0<p<1 のとき (2)→(c) (3)1≦pの場合 (3)→(d) このように番号を振り直さなくてはなりません。 すみませんでした。

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