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テレビの選挙報道番組はステレオパターン?
投票日が間もなくですが、そこで気になることがあります。争点は各党によって捉え方の違いはありますが、マスコミ的にはマニフェストが焦点となり、投票行動の判断基準になりそうです。久し振りに政権交代の可能性も現実味を帯び、民主主義を発展成長させるためには好ましい政治環境だと思っています。 与党にとって過半数獲得で安定は必要条件かも知れませんが、長期展望に立てば政権交代の可能性がないというのは、有権者にとって不幸な政治状況だと思えますし、投票行動がパターン化して選挙の意味を低下させ、何をやっても変わらないという虚無主義に追いやりかねません。 日本にとって不幸なのは、野党に力がなく政権交代の政策合意ができないことです。政策に失敗があったら潔く政権を交代する。そんな政治環境を作り出す日本人の政治意識も試されると思います。 ところが、テレビの選挙報道番組を観ていると、あいも変わらず、視聴者の「今」を意識した番組構成なのです。客観的で公正を保つのは当然だと思いますが、自民vs民主だけを浮き彫りにした構成なのです。番組を象徴化し視聴者に分かりやすくする点ばかりに意を砕き、問題を一般化しすぎています。余りにも膨らんだ無党派層と政治無関心層をどうするのかそんな危機的状況の日本でありながら、そこに焦点をあてず、有権者が投票行動につなげる選挙報道番組がありません。有名人を使った投票呼び掛けでは限界があり、高い政治意識が生まれようもありません。 自民プラス民主よりも投票に行かない無党派層が上回る時に、報道は従来のステレオパターンの番組構成をやめて、民意が多様な日本の政治状況に合わせた番組のあり方にぜひ変えてほしいものです。今の選挙報道はアメリカやイギリスのような2大政党制のもとでの報道体制の見間違うかのようです。 みなさんはこのテレビ報道をどう思われますか。
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「あまりにも多い無党派層と、無関心層をどうするのか」というご指摘は、まさにその通りだと思います。特に、無関心層の激増は目を覆うばかりの状況になりました。先だっての埼玉県の参院補選は投票率が3割を切りました。いくら、補選でも、選挙自体の有効性すら問われるようなあきれ果てる自体です。 この状況を理解せず、マニフェスト選挙を放送であおっても、ザルで水をすくっているようなものです。政治に関心のもてる報道番組をもっと増やすべきです。ただ、視聴率の取れる番組ばかりを追求している今の民放の姿勢を根本から見直す必要があります。日頃から、市民の問題意識を刺激する良質の番組を放送していれば、国民ももっと政治に関心を持つでしょう。「私の税金は何に使われている?」なんて、問題意識を持つことが、政治に関心を持つ第一歩だからです。選挙の前にだけ、イベントを処理するかのように、政党座談会なんか開いても無駄の極地、ほとんどの無関心層はチャンネルを変えるだけです。チャンネルを変えさせない努力を日頃から積み重ねることだと思います。 タレントがバカなことをするバラエティー番組ばかり垂れ流していることが、放送局の最大の罪だと、私は思っています。新聞の紙面が、漫画ばかりになっている、ということと同じですからね。 以上、私の日頃思っていることを書いて見ました。
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テレビの政治経済に関する報道姿勢には、いつも腹を立てています。報道の自由ダ文句アッカ!って、感じ。 脱官僚と言っている民主党が、政権を執った暁には、元大蔵省の榊原氏を財務大臣にするそうですが、無知な私には、変なの!って感じです。さんざんテレビで 小泉総理をエゲツナク罵倒をしていた榊原氏、何処の政党とつながるのかと関心がありましたが、ナルホドです。竹中大臣を毛嫌いしていた植草氏は抜擢されないのかな? このような疑問=楽しみ? を持てるのもテレビのおかげと自ら言い聞かせております。結局テレビに欠点があるから見るのかも。完璧、ごもっともだったら、誰も見なくなる。と自らを諫めています。
お礼
どうもありがとうございました。 パターン化した選挙報道番組に新しい構成力を見い出すことはできませんでした。どんなゲストを呼んでもおおよそ言うことが見当がついてしまうのです。 マニフェストといっても出て来たばかりで、実態に合っているのか検証もされていません。洗練もされていません。まだまだ課題は果てしなく多いように思います。 やはり「政治家の質はその国民の民度による」は実感としてありますね。「若者の政治離れはその国のテレビの質による」と言いたくなる見識のなさでした。 しかし、街頭インタービューのなぜ選挙に行かないのかの質問に対して、「興味ない」「関係ない」「おれ一人ぐらいで何も変わらない」との回答があまりにも多いのにガッカリしました。 個人主義とは違う自己本位、主体性のない傍観主義には、政治をダメにする一方のガンだと思いたくなります。この辺がテレビ局は分かっていないと思います。
お礼
どうもありがとうございました。 今度の選挙結果は、どう捉えればいいのでしょうね。あれだけ高い投票率が期待されていたにも拘わらず、目を覆うばかりの低投票率。日本の民主主義に将来を期待する芽は見つけることができませんでした。 やはり、hirokaorinさんが仰るように普段の政治意識を涵養するマスコミ(特にテレビ)の使命は大きいと思います。若者が年金問題だけをとっても、「ノー」という意思表示を投票行動で表れしてもよさそうなのにそれさえ意識に上らない有り様でした。 私は最近、政治無関心層の行く先は、ポピュリズムだと思っています。テレビ各局の番組編成部は、NHKの「十代しゃべり場」のように若者だけを集めて自由に政治問題を話させる番組があるべきだと思っております。ありがとうございました。