「ドル支配の寄生虫」とは?

このQ&Aのポイント
  • プーチン首相は米国債のデフォルト危機に際し、「世界経済のドル支配に依拠した寄生虫」と指摘
  • プーチンが主張するのは米経済の安定が欠けていたということ
  • プーチンのコメントは米経済の無策や市場制御不能などによるものだと考えられる
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「ドル支配の寄生虫」とは?

今日のニュース「ドル支配の寄生虫と米を批判…露、金を大量購入」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110805-00000006-yom-bus_all)について、内容はだいたいわかったのですが、以下の話がちょっとよくわかりません。 ------------ プーチン首相は1日、米国債のデフォルト(債務不履行)危機に際し、米経済を「世界経済のドル支配に依拠した寄生虫」と指摘、ドル基軸に代わる国際金融システムを模索する姿勢を示している。 ------------ これは「米経済が、ドルが強かった時代にバブル的に便乗するばかりで、世界経済の安定等の視点が欠けていた」とかそういうことでいいでしょうか?? プーチンが迷惑に感じているのは、直接的にはロシアの外貨準備における米ドルの下落だと思いますが、このコメントは、それが米経済(界)の無策、市場制御不能や無分別な拡大(グローバル化)?に起因すると考えているということでしょうか? これらの内容について詳しくご存じの方、お教えいただけるとありがたいです。

  • hyott
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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • gootttt
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回答No.1

ロシアやプーチンの思惑は分かりませんが、想像に任せて書きます。 ドル支配というのは、ドルの基軸通貨体制のことを指すのでしょう。 これはドルそのものというより、ドルが決済通貨として機能している国際経済システム全体を指すと思われます。 そしてその国際経済システムの下では、ドルを管理しているアメリカは絶大な権力を得る事が出来ます。 そのメリットは以下の4つ集約されるでしょう。 1.世界通貨であるドルの発行国であるアメリカは為替のリスクを受けない。 大抵の取引はドルで行われますので、ドルが上がっても下がっても短期的には影響を受けるのは相手であり、アメリカではありません。これは企業が活動する上で滅茶苦茶有利です。 2.世界通貨であるドルの発行国であるアメリカは必然的に金融大国になる。 まず多くの外国企業はドル取引の為替リスクを回避するために為替保険として金融デリバティブを購入します。その為替保険を作成は金融業者の大きな仕事です。 また、石油や貴金属などの世界通貨であるドルレートで表示されますから、天然資源などの取引も必然的にアメリカがメッカになります。 最後にドルは世界通貨ですから、海外に投資するときもアメリカの企業は為替リスクをあまり考慮せずに投資がしやすいです。 3.世界通貨であるドルは皆欲しがるので幾らでも外国からお金を借りる事が出来る。 例えば日本円は、日本の製品を買うくらいにしか使えません。 しかし世界通貨であるドルは中国と日本の取引の支払いに使うことも出来るわけです。 そのため非常に使い勝手がいいので、皆ドルを欲しがるわけです。 ですからアメリカはドルが幾ら貿易赤字を拡大しても、幾らでもアメリカにお金を貸してくれるわけです。 4.世界通貨であるドルの発行国は絶大な権力を有する。 例えば、外国の銀行がアメリカに睨まれてとドルの配給を停止するだけで、その銀行は干上がります。 そして現在のアメリカの状況はこれらの役得によって堕落している面が多々あるわけです(特に3です) 基軸通貨、世界通貨の発行国だという役得に胡坐をかいて、過剰な借入に基づいた過剰な消費をしていたわけです。 それが破綻しかかっているのが現状なわけで、ドル支配の寄生虫とはそのことを批判しているのだと思います。 ただアメリカはとちりましたがロシアみたいな権力志向の強いルールを守らない国が基軸通貨の運営権を渡すことは非常に危険だと思います。

hyott
質問者

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なるほど、ありがとうございました!!

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