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「man=人」として使用するときの冠詞
「man=人」として使用するときを調べてみたら次のような文が出てきました。 It doesn't follow that a man is great because he knows many things. It may be said that a man is known by the company he keeps. No man is so old but he can learn. Be a man ever so rich, he must not be idle. A man is worthy of respect not because he is rich but because he has wisdom. Far more important is the fact that man can speak and write. 「man=人」としてmanを使う場合に冠詞をつけたりつけなかったりして使い方が分かりません。 あとついでに教えていただきたいのですが、 最近は性差別の問題から「man=人」を使うのを避ける傾向があると聞いたことがあるのですが、 manであればそのmanを代名詞heで受けられますが、 man以外の単語を使った場合、何と言う代名詞で受けるのでしょうか。
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- KappNets
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冠詞はややこしいですが、感性を磨く必要があります。 a man は「或る一人の人」という意味です。いろいろのことを知っていたり、会社が確保しようとしたり、お金持ちだったりする特性は「或る一人の人のもの」(言い換えればその人以外はそのような特性を持たない凡人)ですよね。他の人とは区別された或る一人の人ということです。例文の no man は a man の否定形です。 冠詞がつかない man は「人類」のような意味です。或る一人の人ではなくて、抽象名詞的に捉えられた「人」です。a man とすると「或る一人の人」以外の他の人の言語能力は問わないみたいなニュアンスになってしまうのでマズいので a を取り去ります。 性差別の問題から man 以外の単語を使う場合は he or she などとしてみたり、they で受けたりします。(前の文章が単数なのに複数で受けるのです!)
manで、人・ヒトを表すのは古い表現になってきていて、例文も少なくなってきました。それはさておき。 他の動物(コンピュータといった機械でも同様)だと、aやtheと単数でその種全体を表すことができます。もちろん、文脈次第であって、多くの場合は特定の一匹なんですが。複数形にするほうが多いような気もしますが、それはさておき。 manだけ例外なんですね。 a man や the manで人類という意味では用いません(menはちょっと微妙)。人類なら冠詞なしでmanです。冠詞があれば、それは一人の男(または人)です。 お示しの例文で言えば、これが古めの英語でmanが人間を指すとすれば、a manはばんやりと一人の人間をイメージするところです。「ある人」はこうこう、といった具合。No manも同様ですが、Noですから、一応、対象は人類なんでしょうけど、書き手の意識としては、まだそこまで広がっていません。見渡す限り誰も、といった感じです。 そして最終行では冠詞なしでmanとなっており、ここで一気に視点が広がって「人類」になります。 a manに対応するheも、a manが「ある人」であれば、男を指すとは限らず、女性も含んでいます。思い出すと映画「オーメン」シリーズで、このニュアンスの差をうまく使っていました。ある古文書にheとあるから、男だと思って探していたら、教会の神父だか牧師に「彼と書いてあっても男とは限りません。聖書では一人の人を指すのにheをよく使います」と言われて、主人公が自分の考え落ちに気づくというものでした。 今は、manの代わりにperson、menの代わりにpeopleでしょうか。chairmanではなくchairperson、business men ではなく、business peopleなどなど。 さてしかし、he/humanで女性も指すのは現代では普通は嫌われます。he and sheみたいに表現することもあるのですが、わずらわしい。そこで、単数のa manの代わりに、a personを使うとしても、それを代名詞で言うときはtheyを使うことが多いですね。his/himもthier/themです。