中国高速鉄道衝突事故の考察

質問

• 中国で発生した高速鉄道衝突事故について、その背景や影響について考察します。
• 中国の高速鉄道衝突事故は、安全性や信頼性に対する疑問を抱かせるものであり、国際的な注目を集めています。
• 中国の宇宙開発についても、安全性に関する懸念が存在し、国際的な評価は分かれています。

回答No.9

DDRSDRAM · ベストアンサー

パクリといってもいろいろありますが・・・

　システムというのは技術のほかにノウハウの積み重ねでもあり、整合性を考えて出来上がっています。

　日本の場合、明治のころ、技術導入した製糸工場などでは理由など考えずにペダルの足の踏み方までまねたといわれています。中国ではそっくりコピーせずあちこちの技術を継ぎはぎし、仕様を変更して独自技術と言い張っています。

　ところが今回はボンバルディア（カナダ、車両はスウェーデンの技術）から技術導入した車両と日本から技術導入した車両が衝突しています。日本とヨーロッパでは車輪の形、レールの形も違っていて、どちらかにあわせた後、基本的な試験からやり直す必要があります。

　今回は追突事故なので信号システムが原因と考えられますが、自国開発のものなのか、日欧どちらかのシステムなのかはわかりませんが、どの場合でも試験のやり直し（＝開発のやりなおし）が必要です。たとえば、制動距離は車両の種類で違うので信号の位置が変わってくるとか、ATCの表示パターンが違うので運転席のコンソールを取り替える必要があるとかそんな話しです。

　中国の技術導入の問題点は継ぎはぎの技術導入の場合の「結合テスト」「総合テスト」の大変さを理解していないということだと考えられます。
　新幹線の場合、ブレーキやモーターの「単体テスト」。運転装置やボディーも加えた車両の「結合テスト」、地上の信号装置などと組み合わせた「総合テスト」をクリアして開発されています。これはTGVやICEも同じです。

　ところが中国では、各装置をいじってパワーアップし速度を上げたり、各国の装置を組み合わせて車両やシステムを開発しています。この場合は自力でパワーアップした場合の「単体テスト」、各国の技術を組み合わせた場合の「結合テスト」「総合テスト」をしなければならないのですが、できないというのか、してないというのか、その結果が今回の事故だと考えられます。

　技術というのはスピードを上げることだけではなく、故障やトラブルに対応し、試験の基準を考えるといったことも含まれます。列車の追突などどいう信号システムの不備が一目瞭然の事故が起こるようでは、中国の高速鉄道はシステムに不備かある欠陥商品といわざる終えないでしょう。

（参考URLでは「安全性への懸念からスピードダウンしたのではないかとさまざまな憶測が飛び交っている。」とありますがその通りだったのでしょう。）

参考URL：

http://japanese.china.org.cn/business/txt/2011-06/14/content_22782082.htm

お礼

早々にご回答頂き有り難うございます。
今回の事故分析を明治の製紙工場から紐解かれているあたり技術者の方にお見受けいたします。
DDRSDRAMさんなりのご分析、大変分かりやすく専門家に思うと同時に専門家からの視点でのご回答に感謝いたします。
同じ300km/hを出すにしても余裕で出す300km/hが作れる国もあればギリで300km/ｈの国もあるという事ですね。
いわば、フェラーリかアストンマーチンで200km/hを優雅に楽しんで走るリゾート地もあればカローラエンジンを限界までフルチューンして必死こいて200km/h出して目的地に向かう車もある的な感じでしょうか？（ちょっと無理があるか....。）
今回の事故のケースは差し詰めランボルギーニかと思ってたら実は軽四自動車だった。とさえ思えますね。事故原因もハッキリしないのに運行を再開した軽四高速鉄道は果たしてどうなるのでしょう？
リンクページ有り難うございました。参考になりました。