いくつか方法があります。
(1)運動方程式による(「'」は時間微分)
m1x1'' = k ( x2 - x1 ) ∴x1'' = k/m1 ( x2 - x1 )
m2x2'' = k ( x1 - x2 ) ∴x2'' = k/m2 ( x1 - x2 )
辺々引いて
x1'' - x2'' = - k ( 1/m1 + 1/m2 )( x1 - x2 )
得られた結果は,相対運動の方程式であり,
1/μ = 1/m1 + 1/m2
で与えられるμは換算質量と呼ばれます。
上記を相対座標x1-x2の運動方程式と見れば,振動の周期
T = 2π√(μ/k ) = 2π√{ m1m2/k(m1+m2) }
を得ます。
(2)エネルギー保存
1/2 m1x1'^2 + 1/2 m2x2'^2 + 1/2 k(x1-x2)^2 = 一定
運動エネルギー部分は,重心運動と相対運動に分けることができます。
1/2 (m1+m2) xG'^2 + 1/2 μ(x1'-x2')^2 + 1/2 k(x1-x2)^2 = 一定
ここで,m1x1+m2x2=0を用いると xG=0 となるので,
1/2 μ(x1'-x2')^2 + 1/2 k(x1-x2)^2 = 一定
これを単振動のエネルギー保存と見れば,(1)と同じ結果を得ます。
(3)重心位置でばねを分割する
重心は動かないので,運動はばねを重心位置で固定したものに等しくなります。ばねをm2:m1に分割して考えると,m1の運動方程式はばね定数が(m1+m2)/m2×kとなるので
m1x1'' = -(m1+m2)/m2 kx1
これをx1の単振動の方程式と見れば,その周期を得ます。x2についても同様の結果が得られます。
重心の座標は,
xG = (m1x1+m2x2)/(m1+m2) = 0
といっているので,(3)が問題文に沿う最も初歩的な解法といえるでしょう。
お礼
とてもわかりやすい回答ありがとうございました。理解できました!