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源氏物語:思わんとすることこそ思ふことなかれ
源氏物語の中で、 「考えない、考えないと思うことこそ、その物事を考えているということなのだ」 という意味の文章があった気がしているのですが、どうも記憶があやふやです。 原文はタイトルにあるとおり、 「思わんとすることこそ思ふことなかれ」 だったと思っているのですが、勘違いでしょうか。 ご存知の方、 この文言が出てくるタイトル(「夕顔」「葵上」など)と、 原文を教えてください。 よろしくお願いします。
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その意味なら最後は「なかれ」じゃなくって「なれ」のような気もする. 「なかれ」だと否定になっちゃうよね.
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- momordica
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「思はじと思ふも物を思ふなり 言はじと言ふもこれも言ふなり」 でしょうか。それでいいなら、でてくるのは「葵」(9巻目)ですね。 というか、本文に出てくるわけじゃなくて、注釈に入ってるだけなんですけど。 本文では、 「ひたすら世に亡くなりて、後に怨み残すは世の常のことなり。 それだに、人の上にては、罪深うゆゆしきを、うつつのわが身ながら、 さる疎ましきことを言ひつけらるる宿世の憂きこと。すべて、つれなき 人にいかで心もかけきこえじ」 と思し返せど、【思ふもものを】なり。 とだけあって、その「思ふもものを」というのの元ネタの歌として、 先に書いた歌が注釈にあります。 ちなみに上のは、つれない源氏を思うあまり生霊になって葵の上の ところに現われてしまう六条御息所のセリフ(モノローグ)です。 自分の生霊が現れるという噂を聞いて、そんな罪深いことになるなら もう源氏のことを思うのはやめようと思うけれども、そう思うこと自体が 源氏を思うということになってしまうということです。 ちなみに質問者さんの書いた文だと、 「思わんとする」⇒「思おうとする」 「思ふことなかれ」⇒「思うな」 なので、ほとんど反対の意味になってしまいます。
お礼
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