なぜ共産党は独裁政治を生みやすいのでしょうか？

質問

なぜ共産党は独裁政治になりやすいのでしょうか？

共産って共に産業を生み出すってことですよね。
言葉だけから捉えると、特に独裁政治になりやすいって意味には捉えられないです。
共産の言葉の意味がまだわかっていないのでしょうか。
民主主義の逆の意味、くらいに捉えていればいいのでしょうか。
よろしくお願いします。

回答No.9

Kunfu · ベストアンサー

共産主義とは、共に産業を生み出すって意味じゃありませんよ。

私有財産を認めず、財産あるいは富というものを共有しようという意味です。

だから私有財産という概念が誕生する前の人類の共同生活は「原始共産主義」と呼ばれます。

近代的な意味の共産主義のスタートは、マルクスの「共産主義宣言」で、共産主義者の目標は権力奪取だとしたところです。
生産財を独占するブルジョアジーを打倒して、労働者プロレアリアートの独裁を目指したのです。
いわゆる階級闘争です。
もう、その段階から近代共産主義のDNAには独裁が織り込まれていたというべきでしょう。
独裁政治になりやすいのではなくて、独裁が理想であり目標でした。

じつは中国にも共産党以外の政党が存在していて、驚くべきことにそのすべてが共産党の指導に従うという綱領になっています。
そんな政党って政党じゃありません。
共産党一党独裁が社会の理想だというのが中国共産党の主張です。