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放射性ヨウ素131は、1グラムで何ベクレルですか?
このところセシウム137とヨウ素131が度々出てきますが、 セシウム137の放射能は1グラムで3.215TBqなどと書いてあります。 しかし、ヨウ素131については、書いてあるものを見つけれませんでした。 半減期が約8日と短いので、書く必要が少ないのかもしれませんが、 1グラム当たり、何ベクレルなのか教えてください。 それと計算で出せれるなら、その計算式も教えてください。
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面倒な話は抜きにして、基本的なことだけです。 放射線は、放射性物質の原子がこわれて別の原子に変わるときに出ます。1個の原子が壊れると、1~2種類の放射線が1個放出されます(だから、2種類の放射線が出るなら2個の放射線が出ることになる)。ヨウ素131の場合は、ベータ線とガンマ線が出ます。この場合、ベータ線を計らないように(1mm程度のアルミ板で遮蔽)すれば、ガンマ線だけを計れるので、 ガンマ線の数=壊れた原子の数 になります。 この場合、ベクレルというのは、1秒間に測定されたガンマ線の数(線源を球形に全部囲んだときの数として数える)なので、これは、1秒間に壊れる原子の数になります。 1秒間に壊れる原子の数は、そのときにあった原子の数に比例することが知られています。したがって、 「1秒間に壊れる原子の数(dN/dt ベクレル)」=「比例定数λ」×「そのときある原子の数N」 という式です。 比例定数λと、そのときある原子の数Nがわかれば、1秒間に壊れる原子の数(dN/dt ベクレル)がわかります。 上式は、放射性壊変の基本式として、 dN/dt=λN という、簡単な微分方程式ですが、これを解くと、半減期Tとλの関係が求められて、 λ=0.693/T になります。 T=8.04[日]=8.04×24×3600=6.95×10^5[秒] なので、 λ=0.693/(6.95×10^5)=1.0×10^(-6)[1/秒 ] でλはわかりました。 次に、質問の、ヨウ素131の1[g]に何個の原子があるか計算します。 ヨウ素131は、1[mol]=131[g]で6.0×10^23個の原子を持つから、1[g]では、 N=1/131×6.0×10^23=4.6×10^21[個] の原子になります。 Nとλがわかったので、ベクレルは、 dN/dt=λN=1.0×10^(-6)[1/秒 ]×4..6×10^21[個]=4.6×10^15[個/秒]=4600[TBq] です。 基本的な考え方の流れを示しましたが、逆にベクレルがわかっているとき、どれほどの放射性元素があるのかも求められますね。
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- okormazd
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#4です。 今頃ですが、間違いがありましたので、訂正します。 計算結果には変わりはありません。 dN/dt=λN ↓ dN/dt=-λN でした。 微分は、減少する方向は負です。 したがって、 dN/dt=-λN=-1.0×10^(-6)[1/秒 ]×4..6×10^21[個]=4.6×10^15[個/秒]=-4600[TBq] この割合で、もとあった原子が減っていくということです。 そのときでる放射線の量は、4600[TBq]ということです。
- uzu01
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<回答の修正>:10^20を10^23と記述していました。すみません。 ヨウ素131の半減期が8日ですので8日で崩壊するヨウ素131の原子数 は46×10^20÷2=23×10^20です ベクテルは1秒間あたりに原子核が崩壊して出る放射線数です。 ヨウ素131の原子核崩壊はベータ崩壊(中性子1個が陽子1個と電子ニュートリノ1個と電子1個に 崩壊します)ですので、この場合の放射線は高速の電子です。 半減期8日の崩壊する原子核数は23×10^20ですが、8日を秒に直すと 8(日)×24(1日の時間)×3600(1時間の秒)=6.912×10^6 よって1秒間あたりの原子核の崩壊は 23×10^20÷(6.912×10^6)=3.33×10^14(ベクテル)=333TBq =333兆ベクテル になります。
- uzu01
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専門家でないので、間違っていたらすみません。 ヨウ素131の131は原子量(陽子と中性子の合計数)です。 ヨウ素131の1モルの質量が131gです。 1モルはアボガドロ数の原子です。 アボガドロ数は6.022×10^23(10^23=10の23乗)です ヨウ素131の1モルの質量(131g)の原子数が6.022×10^23ですから 1gの原子数は6.022×10^23÷131=46×10^20です ヨウ素131の半減期が8日ですので8日で崩壊するヨウ素131の原子数 は46×10^23÷2=23×10^23です ベクテルは1秒間あたりに原子核が崩壊して出る放射線数です。 ヨウ素131の原子核崩壊はベータ崩壊(中性子1個が陽子1個と電子ニュートリノ1個と電子1個に 崩壊します)ですので、この場合の放射線は高速の電子です。 半減期8日の崩壊する原子核数は23×10^23ですが、8日を秒に直すと 8(日)×24(1日の時間)×3600(1時間の秒)=6.912×10^6 よって1秒間あたりの原子核の崩壊は 23×10^23÷(6.912×10^6)=3.33×10^14(ベクテル)=333TBq =333兆ベクテル になります。 セシウム137の半減期は30.1年ですのでセシウムの方がベクテル値が小さくなります。 ちなみに私がセシウム137の1gのベクテル値(単位:Bq)をもとめると 2.315TBqとなりました。 間違っていたら、ごめんなさいです。
お礼
お礼が大変遅れてすみません。 皆さんから回答をいただきましたが、大きく分けて2つの数値となっていますが、 私の知識ではどちらが正しいかも判断できませんでした。 そこで裏付けを取るために、Webで知り合った方にも問い合わせして、 解答をいただきました。 回答くださった数値は、その相談者とは一桁違っていて、5300TBqとされていました。 どうもありがとうございました。
- foobar
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概算してみると、1gのI131は1/131molなので、原子数ではN=1/131*6.02E23(アボガドロ定数)=4.60E21。 半減期8日(6.9e5秒)から1/eになるまでの時間T=1.0E6s。 放射能はN/T=4.6E15 Bq(4,600TBq)くらいになりそうに思います。 半減期が短い分、それにほぼ比例した放射能になりそうに思います。
お礼
お礼が大変遅れてすみません。 皆さんから回答をいただきましたが、大きく分けて2つの数値となっていますが、 私の知識ではどちらが正しいかも判断できませんでした。 そこで裏付けを取るために、Webで知り合った方にも問い合わせして、 解答をいただきました。 回答くださった数値は合っているようですが、申し訳ありませんが丁寧に 解答してくださった他の方をベストアンサーといたします。
お礼
お礼が大変遅れてすみません。 皆さんから回答をいただきましたが、大きく分けて2つの数値となっていますが、 私の知識ではどちらが正しいかも判断できませんでした。 そこで裏付けを取るために、Webで知り合った方にも問い合わせして、 解答をいただきました。 その相談者からの解答くださった数値は、5300TBqとされていました。 どうもありがとうございました。